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5月, 2024の投稿を表示しています

河内先生の文献がpublishされました!! その2

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Resuscitationから筆頭論文がPublishされました! https://www.resuscitationjournal.com/.../S0300.../fulltext 心停止患者へのECMOを用いた蘇生として、ECPRが日本では広く行われています。 適切な患者選択においてELSOのECPR guidelineに記載されている選択基準が広く用いられてます。救急医学会関東地方会の運営するSOS-KANTO2017レジストリから、ECPRを実施された患者のデータを用いて妥当性検証を行いました。 「年齢(70歳)・目撃・バイスタンダーCPR・Low flow time(60min)」の4つの基準を最大4点のELSO Scoreとし、ECMO導入まで一度もROSCしなかった院外心停止患者の点数と予後との関係を記述的に評価しました。初期波形でサブ解析しています。 結果として、ELSO Scoreが高いほど神経学的予後は良好でした。ELSO guidelineの患者選択基準は有用であるといえそうです。 興味深い点として、この傾向は初期波形がショック適応波形(VF/VT)患者で認められましたが、非ショック適応波形(PEA/Asystole)の患者では認められませんでした。つまり、PEAやAsysの患者ではELSO Scoreとは別の導入基準を用いて評価するべき、といえます。 この研究は臨床業務の中でClinical Questionとして生まれた疑問を、臨床研究に落とし込んで論文化することが出来ました。良いジャーナルに掲載されたのでとても嬉しかったです。病院のサポートもありOpen Accessに出来たので、どなたでも閲覧可能です。ECPRに関わる方々に是非読んでいただきたいです。 当院救急科は、幅広い臨床業務だけでなく、研究においても充実した環境です。複数の多施設研究データが利用でき、上級医のサポートも積極的です。救急・集中治療の学びの場を探しておられる方は、是非選択肢のひとつとしてご検討ください!

河内先生の文献がpublishされました!! その1

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【院外心停止蘇生後患者における体温管理療法中の筋弛緩薬の有効性】 The American Journal of Emergency Medicineから筆頭論文がPublishされました! https://www.sciencedirect.com/.../pii/S073567572400192X... 心停止蘇生後患者に行われる体温管理療法(TTM)において、シバリングなどの合併症への介入として筋弛緩薬が用いられます。TTM開始と同時に筋弛緩を用いている施設もあるそうです。 過去の観察研究で筋弛緩薬の使用と良好な神経予後の関連性が報告されていますが、筋弛緩薬への選択バイアス(筋弛緩が要るってことは、もともと予後が良い説)が指摘されていました。ですが、質の高い大規模RCTもないことから意外とエビデンスが乏しい領域でした。 このテーマに対してSOS-KANTO2017で事前の研究申請を以前在籍していた青木先生が行っており、前向きに収集したデータを利用させていただきました。筋弛緩薬使用に対する傾向スコアのOverlap weightを行い、神経予後を比較しました。過去の研究では用いられなかった詳細な項目を傾向スコア作成に追加したのが強みの1つです。 筋弛緩薬使用は良好な神経予後と関連しており、この背景にはシバリングの抑制や目標体温到達時間の短縮などが考えられました。サブ解析からは心停止後患者の重症度と、筋弛緩薬の有効性の異質性が指摘されました。 解析は東京大学の麻生先生と康永先生にご協力をいただきました。青木先生とお邪魔させていただき、とてもいい経験になりました。ご指導いただいた先生方、ありがとうございました! 当院救急科は、幅広い臨床業務だけでなく、研究においても充実した環境です。複数の多施設研究データが利用でき、上級医のサポートも積極的です。救急・集中治療の学びの場を探しておられる方は、是非選択肢のひとつとしてご検討ください!

遠藤先生のご紹介

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新職員の紹介も最期になりました。最期を飾るのは遠藤一毅先生です。 当院では、定期的に板橋中央綜合病院の麻酔科から研修にきてくれています。 遠藤先生もそのプログラムの一貫で半年研修してくれる予定です。 自分たちも他院から研修にきてくれている先生方には、とてもいい刺激をうけております。 では紹介にまいりましょう!! Q1 ご略歴をおしえてください。 2019年3月 北海道大学卒業 2019年4月 小樽市立病院初期研修医 2021年4月 板橋中央総合病院麻酔科後期研修医 2023年4月 神奈川県立こども医療センター麻酔科(研修プログラムの一環) 2024年4月 現職 Q2 当科を研修先に選んでくれた理由は? 事前に研修にて貴院で勤務することは伺っていました。麻酔と救急は密接に関係しており救急のスキルは急性期診療においてとても大事なものだと感じていました。さらに貴院が病院前診療、集中治療、ERなど幅広い分野をカバーしている三次救急病院であることに魅力を感じたことも貴院での研修を希望した理由の1つです。 Q3 最期にブログをよんでくれているみなさまに一言 精一杯頑張ります。よろしくお願いします。

高橋先生の論文掲載のご報告

ブログ担当の永山です。当科の高橋先生のsystematic reviewの論文がpublishされました。 おめでとうございます! https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S2352556823001388?via%3Dihub <高橋先生からコメント> このたび、「Factors associated with healthcare providers' satisfaction with end-of-life care in the intensive care unit: A systematic review」と題した論文がフランス麻酔集中治療学会の雑誌であるAnaesthesia Critical Care & Pain Medicineに掲載されました。 当院ICUでは、2022年から緩和ケアプロジェクトを開始しています。これは、「患者さんの思いに沿った医療」を提供するために、患者さんの嗜好に関する情報収集、毎週のカンファレンス、緩和ケアニーズのスクリーニングで構成されるものです。これにより、治療方針に関して議論される機会が増え、医師と看護師が同じ目標をもってケアができるようになりました。そして、この取り組みにより、患者さんだけでなく、我々医療者の満足度も向上したことを実感しました。「患者さんのための緩和ケアは、我々医療者のケアにもなっているのではないか?」と思ったのが、この研究のきっかけです。本研究では、緩和ケア介入が医療者の評価する終末期の満足度に与える因子に焦点を当てて、系統的レビューを行いました。当院ICUは、高度な集中治療だけでなく、患者さんの予後に合わせた質の高い緩和ケアも提供できる施設を目指します。

岩田先生のご紹介

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ブログ担当の永山です。新職員紹介の第4弾です。 今回も沖縄から研修にきてくれた生粋の九州男児 岩田先生のご紹介です。 Q1:ご略歴を教えてください。 沖縄県にある浦添総合病院から参りました。院外研修で半年間お世話になっております。九州出身です。 Q2:当科(就職、研修先として)選んでくださった理由はなんでしょうか? 高度救命救急センターとして病院前救急診療から集中治療までシームレスな研修ができる点,高度集中治療を多く学べる環境である点,JATEC等の院内コースを多く開催しており教育にも力を入れている点,そして一度見学に伺った際に熱心で魅力的な先生方がたくさんいらっしゃった点。 Q3:ブログの読者の皆様に一言よろしくお願いします! 短い間ではありますがよろしくお願いします。九州にゆかりのある方がいればぜひ声をかけてください。