投稿

ラベル(ドクターヘリ)が付いた投稿を表示しています

今年度のフライトスタッフです!

イメージ
小橋です。 群馬県でも新型コロナウイルス感染者がようやく減少してきましたが、緊急事態宣言の解除と共に人々の移動が活発になることで、再び感染者の増加が予想されています。当院でも感染防護の手を緩めることなく戦っております。 今年度より、私のほうから定期的にドクターヘリ・ドクターカー関連(プレホスピタル関連)の記事を上げさせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。 「 3 密」回避によって多くの教育コースや学会が中止・延期になり、本ブログの更新も少なくなっております。 プレホスピタル関連の記事第 1 回は、「フライトスタッフ紹介」です! 今年度はフライトドクター 9 名、フライトナース 9 名でスタートしております。「迅速・丁寧・緊密」な対応を目指して県内各消防機関・医療機関と連携を図っていければと思います。関係各機関の皆さま、どうぞよろしくお願いいたします!

学生時代の思いをかなえる!~初期研修医のドクターヘリ同乗研修~

イメージ
町田です。ちょっと期間があいてしまいました。 新型コロナウイルス感染に関して、残念ながら群馬県でもお亡くなりになられた方が発生したと県知事より会見がありました。亡くなられた方のご冥福をお祈りいたします。また1日も早く事態が収束に向かうことを願うばかりですが、願うばかりではなく医療者としてできることを続けていかないといけません。ただし健康面にしっかり留意して・・・ 当院は臨床研修病院として初期研修医が研修していますが、学生時代に見学や実習で来ている人もいます。 実習中に「救急に興味があります」と言ってくれる人も多く、実際に当科の研修期間に一生懸命頑張ってくれています。慣れないうちは1名の患者さんを見ているだけで精一杯だったのが、時間とともに数名の患者さんを同時に対応してくれたり、診療プランをしっかり考えてくれたりなど確実に救急外来を経験しながら成長している姿を見せてくれます。 先日、医学部生時代から心肺蘇生や外傷対応に興味を持っていてたまたま群馬県外で行われたコースに僕が参加したときに一緒になった人が、当院で初期研修を選び初期研修の選択実習で当科を選んでくれて、先日ドクターヘリ同乗研修で一緒に現場で活動してきました。その時に「先生と一緒にドクターヘリに乗ることが夢でした!」と声をかけてくれたのが本当にうれしかったです。 その研修医以外でも多くの研修医がドクターヘリ同乗実習で救急医療にかけてかけている我々の情熱を感じてくれるようです。将来どの道に進むとしてもこの経験を生かしてくれると嬉しいですね。 最近は学生の研修担当を若手に任せっぱなしでしたが、あらためて当院を研修する動機付けとなるようなことをもっと提供できるようにしたいと思います。 ちなみに病院でのより迅速な決定的治療開始に結びつけるために、昨年末よりフライトドクターの活動をリアルタイムに動画で基地病院に送っていますが、その日の活動の様子はいま当科を実習している医学部生の目にも映っていたようです。ちょっとでも当科の活動に興味をもつきっかけの一つになってくれるかなぁ~と期待しています。 ところで3連休が終わろうとしていますが、明日23日は当院の「創立記念日」となっており、一般外来は休みになっています。お気を付けください。

こんな時だから読書をして命について考えませんか!?~「命をつなげ!ドクターヘリ」~

イメージ
町田です。 COVID-19対応で多くの学校が休みになって数日たち、いろいろ大変なこともありますが、逆に新たなことに挑戦させたり(家でできる範囲ですが・・・)家族で会話する時間が増えたなど、今までと違う時間を過ごしているかもしれません。 とはいってもにすでに子供たちが時間を持て余して困っているご家庭もあると思います。そんな時はやっぱり読書などはいかがでしょうか? 以前にも紹介させていただきましたが、講談社青い鳥文庫から出版されている『命をつなげ!ドクターヘリ』シリーズをぜひお勧めします。 当院も第2弾で取り上げていただきましたが、まずは第1弾の千葉北総病院を舞台にしたものから読んでいただきたいと思います。僕自身も群馬県にドクターヘリを導入する準備のとして2008年に同院に研修をさせていただいたときに、まさに本に描かれている「命との懸命な戦い」が目の前で連日繰り広げられており、いつか当院も“北総救命に追いつこう”という思いで10年近くドクターヘリ活動に関わってきました。そして当院をモデルとして第2弾が出版され、群馬県ならではの取り組みも併せて「命のリレー」を本の中で紹介していただきました。 もともと小学校中級から読んでいただけるようにすべて漢字にはルビがふってありますが、もちろん大人でも十分読みごたえがあり、なによりもドクターヘリのこと、救急医療のことがよく理解していただける内容となっています。 このような時期だからこそ、この本を読んでいただき、命の大切さについて親子や仲間同士で語り合ってみてください。 『命をつなげ!ドクターヘリー日本医科大学千葉北総病院よりー』  「ぜったいに、助ける!」そんな決意をのせて空を飛ぶのが、ドクターヘリ。  一分一秒をあらそう救命救急の最前線で、医師、看護師はもちろん、オペレーター、消防隊、ヘリコプターの機長や整備士  ―ひとつの命を救うために、多くの人々がそれぞれのベストをつくし、奮闘する! 新米医師の目をとおして、知られざる先端医療の世界を描くノンストップ・ノンフィクション。 『命をつなげ!ドクターヘリ2ー前橋赤十字病院よりー』  一秒でも早く病気の人や、けがを負った人の治療を始めるために、ドクターヘリは今日も空を飛びます。ですが、そのためには、お医者さんとヘリの操縦士がいればいいわけではないの...

「AMRM訓練」に参加しました。

イメージ
どうも。後期研修医の西村です。 今回は昨年末の 12 月 27 日に行われた「 AMRM 訓練」への参加報告です。 AMRM 訓練と聞いてもピンとこない方がほとんどかと思いますが、 AMRM とは「 Air Medical Resource Management 」の略で、今回の訓練を一言でいうと、「ドクターヘリを運航するにあたって、医師、看護師、機長、整備士、 CS できちんとコミュニケーションをとり、最高のパフォーマンスをしよう」ということを目標にした訓練です。 ドクターヘリを運航している朝日航洋さんが主催している訓練であり、東京ヘリポートで開催されました。 残念ながら航空機事故は 7 割がヒューマンファクター(人的要因)により起こっていると言われており、それらにはコミュニケーション不足による個々の思い込みや勘違い、勝手な行動が含まれます。そういったことをなくすためには、スタッフ同士がお互いを理解し、コミュニケーションをとっていく必要があります。そういったコミュニケーションスキルを今回学んできました。 当院からは僕と中林先生が参加、ほかに君津中央病院や東海大病院から看護師が、朝日航洋からも機長や整備士、 CS が訓練に参加し、座学での講義とグループワークを行いました。 相手にきちんと伝えるためのコミュニケーションスキルは聞いていると当たり前の内容ではありますが、実臨床で自分は実際そのようにやっているかと聞かれると怪しいところがあります。医師はどうしても「アクティブ(攻撃的)」な人間になってしまいがちです。自己主張が強い人が多いです。そうではなく、「アサーティブ(相手の主張も尊重しつつ、自分の主張も発する)」な人間になろうと思いました。 今回学んだ内容は明日からすぐ実践で使える内容であり、コミュニケーションにより医療・運航スタッフが「ワンチーム」となり、結果として患者に対してベストパフォーマンスをするということにつながると思いました。 最後に、今回は東京ヘリポートの朝日航洋の格納庫内(の会議室)で行われました。単純にヘリ好きな自分としては、格納庫内のヘリをみるだけでテンションがあがりました(大人の事情で写真をお見せできないのが残念です)。 また、訓練後は夜に朝日航洋の忘年会があり、そちらにも参加させていただきました。抽選会もあり特等...

“これからのドクターヘリー課題と解決策ー”~「HEM-Net創立20周年記念シンポジウム」参加報告~

イメージ
町田です。 11月25日に東京の霞が関ビルディング35階にある東海大学校友会館で開催された「HEM-Net創立20周年記念シンポジウム」にパネリストとして参加してきました。 HEM-Netとは“認定NPO法人 救急ヘリ病院ネットワーク”のことで、これからもドクターヘリの全国配備に尽力をしていただき、ここ最近は「D-call Net」や「ドローンとドクターヘリとのコラボ」など新しい取り組みを始めています。 今回のパネルディスカッションは「これからのドクターヘリー問題と解決策ー」というテーマで、以下のメンバーがそれぞれの得意(?)分野で発表を行いました。 <夜間運航> ・全日本航空事業連合会ドクターヘリ分科会 辻 康二 氏 「ドクターヘリ夜間運航に向けてーこうすれば飛べます!」 ・航空自衛隊航空救難団司令部 西村 修 氏 「航空自衛隊航空救難団の立場から」 <地域医療> ・宮崎大学医学部附属病院救命救急センター 金丸 勝弘 氏 「Doc-Heli for All, All for MIYAZAKI」 <周産期医療> ・長崎みなとメディカルセンター地域周産期母子医療センター 平川 英司 氏 「ドクターヘリを活用した周産期母子医療」 <広域運用> ・前橋赤十字病院高度救命救急センター 町田 浩志 「空から見えない県境との戦い~首都直下地震を見据えたドクターヘリ広域連携に向けて~」 <高度新技術の活用> ・日本医科大学千葉北総病院救命救急センター 本村 友一 氏 「救急・災害時のドローンの利活用と課題と展望」 ・株式会社ウェザーニューズ 高森 美枝 氏 「ドクターヘリ安全運航の為のニューテクノロジー」 何度目か忘れるほど同じ舞台に立つことの多い本村先生(写真右)とともに・・・ 災害時のドクターヘリ運用に関する盟友(戦友)です。 そして同じく長いことお世話になっているHEM-Net事務局の小山さん(写真中央)! 僕の発表は災害時のドクターヘリの連携について、今一度原点に立ち返り被災地外のドクターヘリが困っている被災地のためにすぐに動けるような広域連携を平時から築くことの意味について話をさせていただきました。 1998年にドイツで発生した高速列車の脱線事故では「発災直後よりドイツ全土から30機近くの医療ヘリが...

救急隊とドクターヘリ・カーとの連携!~「消防職員専科教育第25期救急科講義」~

イメージ
町田です。 朝晩すっかり冷え込みが強くなり、いよいよ通勤中のホットドリンクや車内暖房に手を出すようになりました。皆さん、風邪などは引いてないでしょうか?僕はたぶん引きました・・・(気合で治します!) 「救急隊員」とは‟救急車へ同乗し救急活動を許される消防職員”のことを言います。 群馬県では、県内各消防局・本部に就職した消防士(消防職員)は入職してまず半年間にわたって消防学校で初認科教育を受け、その後各所属で一定期間の消防業務に従事し、さらに消防学校救急科に入校し2か月間の教育をうけると「救急隊員」の資格を手にするとのことです。 その消防学校救急科の教育に当院も全面的に協力しており、今年度は各診療科医師・看護師の21人を講師として派遣しています。 当科からも中村センター長、小橋先生、町田の3人が講師として、多数傷病者対応講義・実習、JPTEC講義、PEMECコース、PSLSコース、ドクターヘリ・カー講義を担当しました。 僕は「ドクターヘリコプターとの連携」というテーマで150分(1コマ50分 x3)をいただき、ドクターヘリの活動内容、意義、実績を紹介するとともに、救急隊として医療チームとどのように連携するかを講義させていただきました。 さすがに屈強な消防職員の皆さんでも、150分間ずっと講義では大変だということで、講義の途中でドクターヘリを飛来させて(もちろんシミュレーションとして事前に調整しています)、実機の大きさや構造、そして音や風を体感してもらい、より安全かつスムーズに連携するための感触をつかんでいただきました。 群馬県消防学校に飛来したドクターヘリ またドクターヘリだけではなく、ドクターカーとの連携についても、ヘリ・カーの相違点を交えながら解説させてもらいました。 患者さんの救命率、社会復帰率の向上のためには、救急隊、ドクターヘリ・カー、救命救急センターのシームレスな連携活動がとても重要です。今回の講義で話したことが今後の救急隊としての活動に役立っていただけることを強く願います。

『第26回日本航空医療学会総会』に参加しました。

イメージ
後期研修医の西村です。 今回は 11 月 8 日~ 9 日に富山県で行われた「第26回日本航空医療学会総会」の参加報告です。 この学会は名前のとおり、ヘリコプター・飛行機などを使った医療に関する学会で、ドクターヘリ基地病院の医療従事者のほか、運航会社のスタッフなどが参加され、活動報告や今後の課題、新たな取り組みなどについて発表・議論がされていました。 当院からは僕のほか、町田先生、小橋先生が発表、中村先生が評議員として参加、また当院救急外来・ ICU 看護師さんも発表していました。 当院からの発表演題は以下のとおりです。 町田先生 ・パネルディスカッション 「大規模災害時の東京都におけるドクターヘリ活動案と今後の課題」 ・一般演題 「フライトナース育成におけるフライトドクターの影響」 小橋先生 ・一般演題 「脳卒中における病院前救急診療の意義」 ・ポスター発表 座長 滝沢看護師 ・ポスター 「ドクターヘリストレッチャー搬出時チェックリストの作成」 関山看護師 ・シンポジウム 「群馬県ドクターヘリ-ICTを活用した新たな取り組み-」 西村 ・一般演題 「病院前での早期医療介入により適切な TTT が行えた多数傷病者事案」 また今回の学会では、ドローンを活用した医療の取り組みに関しても発表があり、また企業展示でもドローンの紹介がされており、医療界でも今後ドローンが登場する機会が増えてきそうな印象を受けました。 僕はこの学会に参加したのは初めてで、規模はそれほど大きくはなかったですが、逆に小規模だからこそ同じ志をもった先生方や看護師、運行会社などの方といろいろお話ができ、知り合いになれたのが今回参加して最もよかったと感じた点でした。 最後に、富山情報です(笑)。 今回僕は初めて富山行きましたが、一緒に学会参加した小橋先生が富山事情に詳しく、いろいろ案内してもらいました。 ・世界一美しいス〇ーバッ〇スコーヒーの店舗 みなさん、世界一美しい某コーヒーショップの店舗が富山にあるのをご存知ですか?僕は初めて知りました。早速行ってみました。が・・・、なんと店内改装中でした。 あちゃーーー。なので、外観の雰囲気のみ味わってきました。それでも噂通りの美しさでした。富山に行かれた...