投稿

5月, 2018の投稿を表示しています

バトンパスはスムーズに・・・~前橋赤十字病院移転前日~

イメージ
町田です。 長い間にわたり前橋市朝日町の地で皆様に支えられてきた前橋赤十字病院が、いよいよ明日から前橋市朝倉町に移転となります。まずは長きにわたり当院を地域から支え育てていただいた近隣の住民の方々に感謝いたします。  本日をもってこの入口ともお別れです。 すでに外来診療は29日にで終了し、30,31日は入院患者さんの診療を続けながら新病院へ様々な資器材の移動を行っていました。世の中が病院建築とともに資器材もすべて新しくできるような経済状況ではなく、それでも明日には新病院での診療を始めるために全スタッフが一丸となって患者さんの診療と引っ越しの作業を朝早くから夜遅くまで行ってきました。 資器材搬出前の旧ER 資器材搬入前の新ER 病院の移転は病院の都合であり入院患者さんにはただただご負担をかけてしまうばかりです。そのために搬送中のトラブルは決して起こしてはいけません。 病院としては周辺医療機関のご理解ご協力を頂き、数日前より診療制限を掛けさせていただき「入院患者さんの安全な移送」にむけて準備を整えてきました。明日の移送が安全に行われ、新病院へのバトンパスがスムーズに行われることが最大の目標となります。 尚、新病院では明日の開院より一足先にドクターヘリの運航を開始し(昨日1日のみヘリ機能移設のため運休)、本日の朝一から要請に迅速に出動していきました。 実習中の医学生さんも新病院でドクターヘリを送迎! また救急外来は明日の患者移送終了し20時から運営を再開します(移送時間によっては開始が遅くなる場合があります。) 明日の夜からのER開始に向けて準備中・・・ 新しい病院でのスタートがうまくいくように、明日のバトンパスが大切です! 患者移送本部の準備も整いました!

「ABLSプロバーダーコース」を受講しました。

イメージ
藤塚です 今回熱傷学会関連で、 ABLS コースを受講してきました。最近は、教える立場が多くなったため、久しぶりの受講です。 http://ameriburn.org/education/abls-program/  ABLS とは Advanced Burn Life Support の略で、熱傷初期診療でどのようにみていくか、どう治療をすすめていくか、またそれ以外の特殊な場合はどうするのかなどを学びました。 災害時の対応まで盛り込まれており、充実したコースでした。 当院は熱傷センターであり、さらなる診療レベル向上に努めていきます。 個人的には、開催会場が以前の研修病院でありました。私も「まだまだ頑張らないと!」と刺激をうけました。

『第44回日本熱傷学会総会・学術集会』に参加しました。

イメージ
みなさま、こんにちは。 小倉です。 今回は「第44回日本熱傷学会総会・学術集会」の報告です。   今回の学術集会では喜ばしきことが1つありました。 ひとつは、一昨年まで当科で研修をしていた白戸康介先生が、日本熱傷学会奨励賞を受賞したこと! 白戸先生は、平成26年度から28年度まで、当科の後期レジデントとして活躍されました。 研修の一番最後の年に「ぜひとも熱傷の研究をしたい!」とのことで小倉の元に相談に来て、「重症熱傷における超早期手術と早期手術の臨床効果についての研究」が始まりました。   データの収集と解析、その解釈、そして論文化。 約1年の研究期間を経て、論文が完成しました。 それが「熱傷壊死組織除去術施行時期と感染率の検討」という論文です。   この論文は、超早期壊死組織切除術の施行による創部感染率の改善は認めなかったが、 手術手技の工夫により、超早期における手術侵襲を軽減することで、 術後の感染率を軽減できる可能性があることを示したものです。 熱傷の分野には、まだまだ学問的に未解の課題があり、そのひとつに注目し、自分なりの答えをみつけようとした白戸先生の医師としての姿勢そのものが、もっとも彼を成長させました。   小倉はそれを形にするお手伝いをしたにすぎませんが、「データを読もう」「考えを文字に落とそう」「理論的な著述をしよう」とアドバイスを重ねるたびに成長してゆく白戸先生をみていて、ワクワクが止まらなかったことを鮮明に覚えています。 私も彼も、今回、このような受賞という形で我々の学術活動を学会に認めていただけたことは、大きな自信へとつながりました。     白戸先生は更なる研究へと。 そして小倉は更なる指導へと。   一歩一歩、ゆっくりしっかり、懸命に進んでいこうと思います。   今後とも皆様に良い報告ができるよう、努力してゆきます。

遅ればせながら・・・「新病院ドクターヘリ地域住民説明会」を実施しました。

イメージ
町田です。 新病院はヘリポートが地上と屋上にありますが、基本的には地上ヘリポートを拠点として活動します。 現病院は住宅街の中に立地しており、地域住民の皆様のあたたかい支えのもと毎日屋上ヘリポートに飛来させていただいました。 新病院は周囲を田畑に囲まれた立地条件ですが、ヘリの飛行経路によってはさらにその周りの住宅街の上を飛行することもあり、現病院と同様に周辺住民の方々のご理解ご協力がドクターヘリの運航に必要になってきます。 もう新病院に移るギリギリの時期になってしまいましたが、5月27日(日)に新病院地上ヘリポートにおいて「ドクターヘリ地域住民説明会」を開催しました。 絶好の天候のもと多くの地域住民の皆様にお集まりいただきありがとうございました。 新病院では現病院の屋上ヘリポートと違って、まさにドクターヘリの離着陸を見ることができます。もちろんヘリポート内への侵入は固く禁じられていますが、皆さんの期待をさらに受けながら命のためにひきつづきがんばっていきます。 そして今までよりもドクターヘリをより身近に感じることができる環境のため、具体的にまだ何も決めていませんが定期的にドクターヘリと触れ合える機会を作れればよいと考え中です。

自分たちの荷物もお引越し・・・

イメージ
町田です。 いよいよ今週中に新病院への引っ越しが行われます。どうしても準備不足感が払しょくできないのですが、入院患者さんを安全に新病院へ移動できるように残りわずかに日程ですがいろいろ詰めていきます。 病院の引越しは患者さんだけではありません。 診療に関わる様々なものの移動も必要です。予算の都合で現病院から新病院に多くのモノを移動する必要があり、現病院の診療開始に影響が出ないようにモノもヒトも月替わりに一気に移動になります。 実は移動に際して最も困っているのは・・・「自分たちの荷物」だったりします。 現時点で診療制限が行わずに現病院での診療を行っているため、自分の荷物の片付けが全然できません。しかし荷物の移動日が決まっているため(そこを逃すと自分で運ばないといけません)、診療の前後の夜中や早朝に荷造りをしないといけません。 長年当院にいるせいか荷物がかなり多く・・・段ボール8箱分の資源ごみを出しても新病院に持っていく段ボールが22箱! 10年分の積み重ね・・・ スタッフルームがコンパクト化(涙)されている新病院に置き場はなさそうですが、おきっぱなしにするわけにはいかないので本日配送屋さんに託しました!新病院で自分たちの荷物の段ボールの箱を開けるのはいつになることやら・・・(^_^;) 残った荷物は自分で運びます・・・

いよいよ、独り立ちします!~「群馬ヘリポート保安連絡協議会」に参加しました。~

イメージ
町田です。 群馬県ドクターヘリ基地病院である前橋赤十字病院(現病院)のヘリポートは屋上にあり、格納庫もなく給油もできませんでした。そのため夜間・天候不良時の格納や強風・高温など屋上待機不可時、そして給油のために、運航開始当時より「群馬ヘリポート」を使用させていただいてきました。 左から群馬県防災ヘリ「はるな」、ドクターヘリ、群馬県警察ヘリ「あかぎ」。 我々の家、群馬ヘリポートにて。。。 もともと群馬ヘリポートは約30年前から群馬県警察航空隊、約20年前から群馬県防災航空隊の基地となっており、約10年前に登場した群馬県ドクターヘリは3兄弟の末っ子のような存在です。 県警ヘリ、防災ヘリは強くて優しい兄貴のような存在、そして群馬ヘリポートは温かい家庭のような存在でしたが、いよいよ6月からは格納庫、給油施設が整った新病院での待機となり、ほとんど群馬ヘリポートに寄港することがなくなります。 新病院の格納庫と給油施設。 今まで10年間で積み上げてきた群馬県が全国に誇れる「県警ヘリ・防災ヘリ・ドクターヘリの強固な連携」を、新病院に移ってもさらに発展させていくことが群馬ヘリポートから独り立ちするドクターヘリの重要な責務と感じています。 今回の群馬ヘリポートからの独り立ちは、「実家から出て独り暮らしを始めるような気分」です。群馬ヘリポートはドクターヘリにとっていつでも帰れる温かい家に様な存在であることは変わりありません。 群馬ではこのようなシーンは特別ではありません。 また現場で強力な連携プレーを! (画像は読者より提供。防災ヘリは代替機。) 昨晩は毎年恒例の「群馬ヘリポート保安連絡協議会」が開催され、群馬ヘリポートの管理者、運航会社、燃料販売店、警察、消防、運航会社、病院関係者が一同に介して懇親を深めました。 自分自身も10年間ずっと群馬ヘリポートでの朝の挨拶から始まり、ヘリが離陸するときはお互いで手を振って見送り、救助事案では県警航空隊・防災航空隊の方々とヘリの前で作戦会議をすることなど様々なシーンを思い出し、感謝の思いを伝えるとともにさらなる連携強化を約束させていただきました。 できれば次の世代のスタッフが新しい関係を築いていってくれることを期待しています!

引っ越し作業も大詰め・・・?~新病院移転に向けて~

イメージ
町田です。 新病院移転に関する情報を提供します。 現病院での診療は一般外来、救急外来ともに5月29日(火)で終了します。 5月30,31日は移転準備のために休診日です。 6月1日は入院患者さんの新病院への移送日になるため引き続き休診日です。 新病院での救急外来開始は6月1日の患者さんの移送がすべて終了してからになりますので、日中に救急外来を受診しても対応できません。 一般外来については6月4日(月)から新病院で新病院で再開となります。 移転に関わって診療制限を行う5月29,30日、6月1日については、患者さん、関係医療機関、消防機関に多大なるご負担をかけてしまうと思いますが、入院患者さんの安全な移送のためにご協力のほどよろしくお願いします。 またこれから当院に入院になった場合は、入院経過によっては新病院への移送日に当たる可能性があることをご理解いただけると幸いです。 ということで現病院での仕事もあと1週間となりました。 本来であれば引っ越し作業の大詰めのはずですが、当院の場合は現時点でも平時と同様の医療(今日も救急車不応需ゼロ、ドクターヘリ・カー出動)を提供しており、僕自身は当直明けに会議に出席、講習会を開催など、我々医療スタッフはなかなか引っ越しの準備に手を回すことができません。 本日も前橋市内高校で「教職員対象AED&エピペン講習会」 を開催しました。(前橋市内13校目!) とはいえ新病院の医療スタッフの待機場所がいまよりもかなりコンパクトサイズ(涙)になるため、各部位で断捨離が行われています。僕も先日ゴミ出しの期限に追われてあわてて自分の荷物の仕分けを行い「段ボール8箱分」を資源ごみとして出しましたが、それでも新病院の自分の場所に入りきれない荷物を前に途方に暮れています・・・おそらく新病院に移ってからようやく自分の身の周りの整理を始められるスタッフが続発すると思います。 目の前の段ボールいっぱいすべて資源ごみとなりました。。。 きっといつかは「引っ越し作業も大詰め・・・?」から「引っ越し作業も大詰め!」となることを願う今日この頃です。 おまけ話ですが・・・ 新病院移転に伴い特に日当直医師の胃袋を支えてくれたお店の味ともお別れが来るようです。 現病院で残り数回の当直時に長年支えてくれた味をかみし

現病院で最後の「前橋ICLSコース」に参加しました!

イメージ
丸山です。 5 月 13 日に現病院最後の「前橋 ICLS コース」が開催され、 私はプレインストラクターとして参加させていただきました。 現病院最後のコースとあってこのコースに思い入れのあるインストラクターの応募が増えたとのことで、30年近く続いたこの前橋 ICLS コースの歴史を感じました。今回のコースは一段とにぎやかなコースとなり、受講生・スタッフ共に充実した時間が過ごせたのではないかと思います。 ICLS コースは医療従事者のための蘇生トレーニングコースです。 受講生として研修医や看護師の方の参加が多いですが、今回は消防の方や理学療法士の方も参加してくださいました。 心肺停止時の対応はまさにチーム医療であり、そして心肺停止は院内外問わずいつ何時遭遇するか分からないものであるため、このように裾野が広がっていくことがきっと「病院のより安心・安全な環境づくり」につながっていくと考えております。 今後も多職種の方に参加していただき、新病院移転後もより良い医療を地域の皆様に提供できたらと思います。 大変和気藹々としたアットホームなトレーニングコースですので経験の浅い医療従事者の方も一歩踏み出して参加していただければ幸いです。

現病院で最後の「群馬県ドクターヘリ症例検討会」を開催しました。

イメージ
町田です。 5月15日に現病院では最後の開催となる「群馬県ドクターヘリ症例検討会」が開催されました。本来であればもっと開催すべきものなのですが、現状では年4回の開催が精一杯で今回の開催が第35回目となります。 今回も会場には100名を超える消防、病院、行政の関係者の方々にお集まりいただきました。毎回お忙しい平日昼間に多くの方にご来場いただきありがとうございます。 前橋赤十字病院 博愛館での最後の開催でした。 まずは5月開催恒例の前年度(2017年度)の活動実績報告から。 過去最多の要請数・出動数でしたが、未出動数も増加、進まない活動時間の短縮と、何年たっても消防、病院ともに改善の余地が大ありです。 消防覚知からドクターヘリ要請までは年々確実に時間短縮が認められていますが、ランデブーポイント安全確保までの時間、医師による現場活動時間はもっともっと短縮に向けて努力が必要です。   続いて行った症例検討も、決定的治療開始時間の大切さを問う症例をあげさせていただきました。 ここのところ毎回多数傷病者事案を取り上げそれの応用として災害対応の強化を図ってきましたが、今回は原点に戻り重症外傷患者について徹底的にディスカッションしました。   群馬県の救急医療の質は決して低くないと思っています。予想死亡率がかなり高い患者でも効率で救命できています。しかし中には消防も病院も「あと数分早ければ・・・」と悔しい思いをしたこともあります。 ドクターヘリによる早期の初期診療開始は当たりまえで、その次に続く病院での決定的治療の早期開始を行えるように、群馬県では引き続き「消防覚知から医師による傷病者接触まで30分以内(30分ルール)」「消防覚知から病院到着まで60分以内(60分ルール)」を掲げていきます!

知識と技術のブラッシュアップが必須です!~「DMAT技能維持研修」に参加。~

イメージ
中林です。 日本 DMAT 隊員になるには 4 日間の隊員養成研修を受講することが必要ですが、隊員となった後も 5 年間につき 2 回の研修受講が隊員資格を維持するために求められています。 今回、劉先生と私で「DMAT技能維持研修」を受講してきました。 災害が発生すると、混乱した現場で体制を一から立てて活動しなくてはなりません。普段一緒に仕事することの無いメンバーや組織とも協力して任務に取り組まなければならないので、定期的な訓練は欠かせません。 訓練では講義だけでなく、避難所の巡回・評価、災害対策本部運営、長距離にわたる搬送の調整、倒壊の恐れがある病院からの避難等、様々なシチュエーションをインストラクターに誘導されながら机上訓練を通じて疑似体験していくことによって、災害の場でやるべきこと、意識しなければならないことを習得していきます。 明日すぐに役立つ知識・経験では無いかもしれませんが、過去を振り返れば天災・局所災害が途絶えることはありませんでした。来てほしくはありませんが、きっと起こりうる未来の有事に対して、訓練をはじめ災害への備えをこれからも組織として積み重ねていきたいです。

「新病院患者移送リハーサル(2回目)」を行いました。

イメージ
藤塚です 5 /12  新病院移転のための、患者さん移送シミュレーションを行いました。 多くの院内スタッフが参加し、患者さんの移動をスムーズに、安全におこなえるよう、確認しながら行いました。本番ではあってはならない、あってほしくない急変対応も、色々な場面を想定し、確認しました。 当日は、自衛隊の方達にもご協力いただき、搬送を行っております。実際には、消防・警察の方、他の日赤関係からもお手伝いをいただくところです。宜しくお願い致します。 私個人としては、新病院の本部長を任命され、院内スタッフと協力し、このミッションを乗り越えたいと思います。 本部では、テレビ会議で旧病院の本部とリアルタイムに情報共有・発信を行い、離れた場所の様子も画像で確認しながら行えます。すばらしい・・・ 情報伝達の可能性は色々なものを秘めていますね。 今後もこのようなシステムが平時から災害時まで使えていくといいなと思います。 残りわずかです。準備を進めて参ります 。   本部活動 新病院 正面玄関 自衛隊の方もリハーサルに参加 本部でのテレビ会議、反対入り口の画像通信 新病院 救急車搬入口、急変対応

今年度も「教職員対象AED&エピペン講習会」を行います!

イメージ
町田です。 前橋地区高等学校養護教諭部会からの依頼で2014年度から前橋市内の高等学校、支援学校で「教職員対象AED&エピペン」講習会を行っています。 過去4年間で12校のべ28回の講習会を開催しており、指導者も初年度は僕と藤塚先生の2人でしたが昨年度までで9人の当科スタッフが協力してくれています。 そして5年目を迎えた今年度は新たに2校の初開催を含めて過去最多の11校で開催することとなりました。指導者も過去最多の7人体制で4~9月にかけて各校にお邪魔します。 教職員の皆様も大変忙しい中で時間を作っていただき、毎回50名前後の参加者があります。 1時間~1時間半と限られた時間でAEDとエピペンについて実技を含めながら指導するのは、かなり時間的に厳しものがありますが、その短い時間の中でいかに有用かつ実践的なことを教えられるかが我々の大切な使命です。 複数回開催している学校においては、学校からの講習項目の追加リクエスト(熱中症、けがの対応など)や生徒の参加(人数に限りはありますが)も認めたりするなど、毎年少しずつアレンジしながら行っています。 AED使用もエピペン投与も決断力と勇気が必要です。 しかし教職員の方々がこのような講習会を受講していただくことは、生徒や家族にとってもとても心強いことだと思います。個人的には自分の子供の通っている学校にもこのようなことをしてあげたくて仕方ありません。 大切な人を預かるということでは病院も学校も同じです。 これからも学校のこのような取り組みに積極的に協力していきたいと考えております。

「草津白根山噴火災害にかかる救護活動報告会(@前橋日赤)」を行いました。

イメージ
町田です。 3月29日に群馬県庁で開催された「本白根山噴火災害医療救護活動検証会」に続いて、4月27日に当院にて「草津白根山噴火災害にかかる救護活動報告会」を開催しました。 この報告会では、実際に本災害で各ポジションでどのような活動が行われ、どのような課題があったかを、出動スタッフから院内スタッフへ伝える大切な時間となりました。 実際に活動した場所と報告者は以下の通りです。 ・前橋赤十字病院:「院内災害対策本部」 内林 俊明(救急災害事業課) ・「厚生労働省DMAT事務局」 町田 浩志(集中治療科・救急科) ・「日本赤十字社群馬県支部」 高野里映(事業推進課) ・群馬県庁:「群馬県DMAT調整本部」 伊藤 恵美子(救急外来) ・西吾妻福祉病院:「DMAT活動拠点本部」 藤塚 健次(集中治療科・救急科) ・天狗山第5駐車場:「現場」 高坂 和寿(救急外来) 当院は赤十字の理念のもと活動しています。 日赤の大切な使命の一つが「災害救護活動」であり、災害対応時は病院をあげて活動します。そのためにこのような情報共有はとても重要です。特に災害現場への出動のみならず、院内を支えてくれるスタッフがいること、そして災害全体を大きな視点から見つめる機関があることを忘れずに、これからも病院一丸となって災害対応をしていきたいと思います。

現病院で最後の「BLS&AEDコース」が行われました!

イメージ
町田です。 前橋赤十字病院教育研修推進センター(旧看護学校)で毎月1回(4月のみ2回・年間13回)開催している「高度救命救急センターBLS&AEDコース」ですが、本日の第204回目コースが現病院での最後の開催となりました。 第204回目のコースです。 今日は当科の新人後期研修医も参加しました! 中野前救命センター長(現院長)が本コースを初めて4年前から僕がこのコースを引き継がせていただきました。 15年以上の歴史の中で院内スタッフ、新入職職員、そして県内の病院・診療所の両従事者など約3,000名の方に受講していただき、そしてこのコースを運営するために当科医師、院内看護師、そして県内各病院・消防関係者など150名以上の方に講師として参加していただきました。 皆様の熱心な受講と指導に心より感謝いたします。 また本コースに指導者と参加したことで「所属する病院で同じようなコースを開催できるようになった」という話を聞けたのもとてもうれしい出来事でした。 旧看護学校実習室での最後の一コマ あらためて本コースの概要を紹介します。 「院内において医療従事者が心肺機能停止者に遭遇した場合に、心肺蘇生とAEDを使用しての早期除細動が法的および技術的に可能となることを目的としています。」 http://www.gunma-redcross-icuqq.com/seminar/bls_aed.html このコースのなかでBLS,AEDの重要性を理解していただき、実際にそのような場面に遭遇した際に何かアクションができるようになっていただくことです。心停止患者にとって大切なことは、早期除細動と質の良い胸骨圧迫を続けることです。 もちろん新病院でも本コースは継続して行います。準備の都合で6月はコースを休ませていただきますが7月から再開します。尚、7~9月は当院新人看護師対象のコースになります。 そして次のコースディレクターを育てるのも大事な僕の仕事です・・・ コース資器材も新病院への移送を待っています・・・

一般の方向け内覧会、多くの方の来場ありがとうございました。(群馬県ドクターヘリ事業4月度活動実績を更新しました。)

イメージ
Web担当の伊藤です。 季節は風薫る5月になりましたが、今日は朝から雨で、肌寒い1日となってしまいました。 群馬県ドクターヘリの年度別活動実績も今月より2018年度に更新しています。 http://www.maebashi.jrc.or.jp/dr-heri/content05.html さて、先日5月3日(木)に前橋赤十字病院新病院で一般の方向けの内覧会が行われました。 午前10時からの受付開始とご案内していましたが、すでに1時間前の9時から想定外の行列ができてしまいました。 この日は午前中いっぱい雨天の予報がでていましたが、9時過ぎてすぐに晴れ間がのぞき、気温もぐんぐん上がってしまいました。 一番、心配されていたのが来場者への駐車場の確保で、今後も増加する来場者に備え、通常は職員が使用する駐車場を開放しました。 多くの職員が、内覧会スタッフとして参加しましたが、40名以上の職員が駐車場の誘導係りとなりました(筆者も駐車場係でした) 大雨も予想されていましたが、昼前には太陽が顔を覗かせ、みんな、真っ黒に日焼けして夕方まで来場者のお車を誘導していました。 駐車場でも会場内でも、大変混みあって、来場者の方には大変ご迷惑をおかけしてしまいました。 そして、病院までのアクセスは交通渋滞のため時間がかかり、これも多くの方にご迷惑をおかけしてしまいましたことをお詫び申し上げます。 しかし、来場者の皆様が、お帰りの時に笑顔で「素敵な病院ですね」とおっしゃっていたのが印象的でした。 また、駐車場誘導スタッフが、照りつける太陽の下で文句ひとつ言わずに仕事されている姿に、手前みそながら、とても感動していました。 筆者も1日中外にいましたが、男性陣が気を使ってくださったり、こまめに水分を補給したりして、体調万全で内覧会を終えることが出来ました。 最後の中野院長の〆の言葉で5月3日内覧会の総入場者数は暫定9940名だということでした。 多くの皆様に興味を持っていただき、誠にありがとうございました。

群馬県ドクターヘリ 2018年4月活度実績

イメージ
町田です。 ゴールデンウィーク最終日です。4連休の最初の2日は気圧が不安定で強風が吹き荒れていましたが、後半2日はやや蒸し暑いものの比較的穏やかな日和です。遠出された方も最後まで事故やけがなく、楽しい思い出とともに自宅に戻ってくださいね。 この4連休中の5月3日に一般市民向けの新病院内覧会を開催しました。9,940名もの多くの方にお越しいただいたのですが、周辺道路の大渋滞、病院に入るまで大行列、そして病院内も大混雑とのことで、超有名なレジャー施設に出かけるような思いをさせてしまったようです。 県外出身者としては群馬県民の異常なまでのマイカー依存度に驚いていましたが、まさに今回はそれが露呈しましたね。新病院には3社のバス路線が入るとのことでできる限り公共交通機関の利用を進めたいところですが、そもそも前橋駅から現病院へのバス利用も少ない中でどれほど有効なのかかなり心配です。通勤も一苦労ですね・・・とはいっても新病院は6月からはじまりそこに通勤しないといけないので、自分なりに渋滞回避を考えるなど工夫する努力が必要です。 4月の群馬県ドクターヘリの活動実績です。 要請は114件いただたのですが30件の未出動がありました。未出動30件のうち14件は重複要請でしたが、そのうち7件は隣県ドクターヘリ、県内ドクターカーで対応していただきました。いつもご協力いただきありがとうございます。 ゴールデンウェーク中の多くの要請がありますが、強風で運休などすべてに応需できず申し訳ありません。日本のドクターヘリ、ドクターカーが地域の垣根を超えてもっと自由に出動できる日が来ることを強く願います。(願っているだけではなくてそのための活動もしないとですが・・・) まずは1件でも多くの要請に多く応需することを今年の目標の一つに掲げてスタッフ一同もっともっと頑張ります。 気圧が不安定な時間帯の一コマ。 雲より上を飛んでいます! ☆☆群馬県ドクターヘリ 2018年4月活動実績☆☆ (図をクリックすると拡大表示されます。) 上段:月別要請数、下段:月別出動数 上段:活動種別、中段:搬送先病院、下段:疾病分類  

前橋ドクターカー 2018年4月活動実績

イメージ
ゴールデンウィークもいよいよ終盤戦に入りました。 ニュースではレジャー施設の長蛇の列や高速道路の渋滞のニュースが報道されていますが、当院救急外来も昨日は非常に混雑しており、日当直スタッフが食事をとらずに診察を続けても、長い方で2時間ほどお待たせしてしまう状況でした。残り2日も混雑が予想されますので、まずは病気やけがにならないように十分気を付けてゴールデンウィークをお過ごしください。尚、救急外来では最初にトリアージナースによる診察を行い、緊急度の高い順番で医師の診察を行いますので、混雑していても緊急度の高い方はできる限り早く診察を行いますのでご安心ください(必ずしも受診した順番で診察が始まるわけではありません)。 4月の前橋ドクターカーの実績です。 今年度の我々の目標は要請に対する応需率を上げることです。勤務の都合上、ドクターヘリのようにカー専属の当番を付けずにその時の勤務状況で出動できるスタッフが出動する形をとっています。今まで以上にスタッフで協力し合って未出動ゼロを目標に頑張っていきたいと思います。 と言いつつもさっそく4月も未出動がありました・・・まだまだ一人一人の意識の強化が必要です。 ☆☆前橋ドクターカー 2018年4月活動実績☆☆ ・前橋ドクターカー日赤:要請 32件、出動 29件 ・前橋ドクターカー群大:要請   4件、出動   4件   (図をクリックすると拡大されます) 前橋ドクターカー日赤 上段:月別要請数、下段:月別出動数 前橋ドクターカー日赤 上段:活動種別、中段:搬送先病院、下段:疾病分類

2018年度集中治療科・救急科歓迎会!

イメージ
町田です。 病院や科の歓送迎会の日は会議や出張中が多いため、ここ数年はほとんどこのような会に出ていませんでしたが、4月26日に「2018年度集中治療科・救急科歓迎会」が開催され久しぶりに参加することができました。とはいっても東京出張から急いでもどっての参加でしたが・・・(笑) 個性豊かな新しく来たスタッフは全員参加し、こちらも個性が超豊かなメンバーとともにいろいろな話題で大いに盛り上がりました。 皆さん大きな希望をもって当科の仲間入りをしており、迎える我々もその期待を裏切らないように日々の診療で協力してがんばっていきます! 年度の初めに明るい笑顔で過ごす時間を持てたので、ここでもらった元気と笑顔のパワーを源にこの1年もがんばっていきましょう。

『第121回日本小児科学会学術集会』&「小児救急蘇生シンポジウム」に参加しました。

イメージ
4 月から新たにメンバーに加わりました中林と申します、今後よろしくお願いします。 先日、福岡で開催された小児救急蘇生シンポジウムと日本小児科学会学術集会に参加してきました。 心肺蘇生にまつわる最新の知識と共に、今回は小児科学会が主催していることもあり、学校心停止の撲滅や心停止の原因検索、心停止予防といったテーマも取り上げていました。学校での問題といえば熱中症がよく取り上げられますが、「運動中の失神には特に注意が必要!」だそうです。   小児科学会では分野問わず沢山のテーマで講演や発表が行われていました。医療に限らず、虐待や貧困といった福祉にまつわる話題が今回は沢山取り上げられていました。毎日救急外来にやってくるお子さんにも、密かに社会的な支援や介入が必要かも?と改めて学ばせて頂きました。 小児科医上がりの救急医としては、小児医療と救急医療をつなげていけるような話題を中心にこれから少しずつ発信していきたいです。