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救急隊と共通用語で共通認識を持つ大切さを学ぶ!~県央地域外傷セミナー(JPTECコース)に参加~

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1 ヶ月ぶりの吉野です. 7/16( 日 ) に当院にて開催された第 12 回県央地域外傷セミナー( JPTEC プロバイダーコース)でインストラクターを務めさせていただきました. JPTEC とは『 Japan Prehospital Trauma Evaluation and Care 』の略称で,病院前救護において重症外傷傷病者に適切かつ迅速な評価を下して病院搬送に繋げるためのプログラムになります. 受講者は救急隊員や救急救命士が多くを占める中で,研修医を中心とする医師や,救急外来を担う看護師もちらほら見受けられます.当院からはインストラクターとして自分と小橋先生が,受講生として研修医 2 名,集中治療科・救急科スタッフ 1 名,看護師 1 名,放射線技師 1 名が参加しました.   正直な話.   病院内従事者にとって JPTEC のコース内容は,たとえ救急外来勤務であっても,ドクターカーやドクターヘリなどプレホスピタル活動をするスタッフ以外はほとんど実体験できる可能性は低いと思います(院外でバッタリ事故に出くわしても,マトモな装備のない状態で自身>現場>傷病者の順での安全という大原則を確保できないですし).   ただしかし,傷病者にファーストタッチし搬送してきてくれる救急隊の活動内容を知ることは,とてもとても大切です.   共通言語で共通認識を持つことで,救急要請から病院での治療介入までを如何にスムーズに行えるようになるか … 医師や看護師の受講生に指導をする際はそんなことに重きを置きながら指導をしていたりします. ※昨年からは院内従事者に対して,そんな意識を理解できるようにと『ミニコース』なるものも新設されました.     群馬県の救急事情にまだまだ疎く,インスト業務にまだ慣れていない新参者でしたが,自身としても知識の再確認をするとともに,多くの消防・他病院スタッフの方と顔の見れる関係になることができ,非常に充実した 1 日となりました.   そして何より,事前勉強会でしっかりしごいた研修医たちが無事に受かってよかったです. (何も分からない状態で受講するのは非常にキツいコースなので,『流れ』を...

現場活動を知る!~北毛JPTECコースに参加しました。~

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町田です。 気が付くと12月になっていました。年々時間の流れが速く感じている今日この頃です。 師走の初日はあいにくの雨模様・・・僕がドクターヘリ当番の日の雨の確率の高さを今日も実感しながらも、ドクターヘリが運休時にドクターカーでスタンバイできている環境が整っていることに安心感を覚えます。 昨日は北毛JPTECコースにインストラクターとして参加しました。 ちなみに“北毛”は群馬県北部のことを意味しています。そもそも毛とは穀物のことを表しており、小麦と米を盛んに栽培している群馬はその昔「毛の国」といわれていたそうです(僕と同じくなぜか道産子のCSに教えてもらいました)。 JPTEC(JapanPrehospital Trauma Evaluation and Care)とは、平成15年6月26日にJPTEC協議会が発足した我が国に於ける病院前の外傷観察・処置標準化プログラムで、外傷現場において適切かつ迅速な観察および処置を行い、適切な処置が行える医療機関に、適切な搬送手段を用いて早期に搬入する方法を学ぶため学ぶことを目的にしています。 *JPTECコース内容の詳細はこちらをご参照ください。  ⇒ http://www.gunma-redcross-icuqq.com/seminar/jptec.html 一昨日の関東ブロックDMAT訓練に参加していたスタッフの方々が引き続き多く参加されており、皆さんのタフさに驚かされました。当科からも町田、小倉先生、小林先生が本コースに参加しました。 重症外傷患者をいかに迅速かつ適切に現場で評価して必要な処置を行い、そしていかに早く適切な病院の治療台に搬送するか、これはいわゆる「避けられた外傷死ゼロ」を目指すために常に考え行動しなくてはいけません。 救急隊の方々がこのことを学ぶことはとても大切なことであり、本音を言えば必須にしなくてはいけないとも思っています。さらに、外傷患者を受ける病院スタッフがこのようなコースを通じて現場で行っていることを理解して、病院での診療に引き継いでいかないといけません。 現場離脱を急がなくてはいけない状況でバイタルサイン・既往歴などの細かい情報がないと受け入れ可否をなかなか出してくれない、せっかく救急隊が頸椎保護を遵守してきたのに病院い着いた瞬間にネッ...