次の一手で気道緊急を回避するために。~「第88回DAM実践セミナー」参加報告~
橋本です。 前日の SED 実践セミナーに続いて、7 月3日に第88回 DAM 実践セミナー( DAM:difficult airway management) を大阪医科大学にて受講してきました。 参加していたのは、救急科、呼吸器内科、麻酔科の医師が10名程でした。 ASA (アメリカ麻酔科学会)の difficult airway のアルゴリズムの紹介、ラリンギアルマスク、 i-gelの 扱い方、それらを使った挿管方法、エアウェイスコープ、マックグラスを使った挿管のスキル練習を行いました。 これらのデバイスが練習し放題で、何度も気が済むまで練習できました。 最後にシミュレーターを使ったシナリオトレーニングを行いました。 シナリオは肺炎、熱傷患者の difficult airway 対処をする内容でした。事前に患者情報が与えられ、チームで作戦会議をして、シミュレーションを行いました。ここで大事なのは、うまくいかないときの次の一手も考えておく、ということです。 挿管困難、気道緊急時に備えてDAMセットを配備。 セットはあるだけではなく、その中身を適切に 選択し正しく使用できないと意味がありません! シミュレーションではいろいろな想像を膨らませ、ディスカッションを行い、いろいろなパターンに強くなってみるのもよいのではないでしょうか。