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平成27年度4月ドクターヘリ活動実績更新しました。

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Web担当の伊藤です。 5連休のゴールデンウィークも終了し、仕事始めが辛かった方も多いのではないでしょうか? 病院は、通常診療は暦通りお休みしていたものの、救急外来はフル稼働で動いていました。 そんな救急外来からの緊急手術、緊急入院の事後処理で、筆者も超多忙な連休明けとなりました。 また、連休明けは外来がとても混むので、医師たちはずっとしゃべりっぱなし。混み具合によっては診察終了が夕方頃になったりで、しゃべり続けた声も枯れてしまいます。 休み中の呼び出しや、連休明けの外来混雑で、先生たちには連休もなく、ゆっくり気も休まる間もないのだなぁ、と感じてしまいます。 今やブログやSNSでこうした医療現場の情報をリアルタイムで発信している医療機関が増えてきていると感じます。 古代ギリシャ時代より医療においては「ヒポクラテスの誓い」によって「医に関するか否かに関わらず、他人の生活についての秘密を遵守する。」と謳われ、患者さんの秘密を守ることは医師をはじめとする医療従事者にとっての医療倫理のひとつとして尊重されてきました。 一方で、医療は個人の経験や他の個人の診療情報などを適切に集積し、それを医学研究者の共有知識とする解決方法が見出される「科学」と考える側面があって、医療向上のためには、個人情報を共有する必要性もあると言われています。 医療業界におけるブログやSNSの立ち位置としては、後者に該当する部分が大きいと感じますが、当スタッフブログでは患者さんの情報は徹底的に守る方針で、それ以外の医療情報をリアルタイムでお届けし、皆様に親しんできておりました。 その過程でfacebookを立ち上げておりましたが、このたびファンページへのシェアが800を越しました。 当初、医師向けに発信していた当ファンページでしたが、今や異業種の方からのシェアも増えてきており、管理者の手を離れ、一人歩きを始めているな、と感じています。  毎日多くのコメントを頂いており、なかなか返信ができておりませんが、これからもご愛顧のほど、よろしくお願いいたします。 去年のようにはいきませんが、合成写真です。 群馬県ドクターヘリ事業のホームページも、気がつけば4年目に突入しております。 掲載している月別の表が細かくなってしまい申し訳無いのですが、これもドクターヘリの...

「大きなお鼻」のヘリが来ています。(JA6917活躍中!)

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町田です。 12月は仕事も天気も大荒れ模様です。群馬平野部は雪が全くありませんが、急激な冷え込みと猛烈な北風にさらされている日々です。 今月のドクターヘリも半分以上が地上待機場所の群馬ヘリポートからの出動になっています。当院は市街地の真ん中に病院があるため、屋上ヘリポートが使えないと直近に着陸できる場所がなく大変不便な環境に様変わりです。せめて風がおさまってくれるとよいのですが・・・春までこの風との戦いが続きます。 12月9日にドクターヘリの機体交換がありました。 群馬の主力機であるJA6910は神奈川県に移動して、かわりに茨城からJA6917がやってきました。  JA6910と同じ機種(BK117C-2)ですが、ちょっと違うところがあります・・・ わかりますか? 現在ドクターヘリが全国で飛び回っており、ほとんどの基地病院で出動件数が右肩上がりで伸びています。その分ヘリの整備の回数が増えてきています。しかしヘリ整備に関わる国の予算はなかなか伸びず、各機体の出動数のバランスをできるだけ保つように時々このようなローテーションが行われています。 今回やってきたJA6917の特徴は・・・  ど~んと「大きなお鼻」がついています!なんとな子供たちに人気のヒーローに似ている雰囲気も・・・ ちなみにお鼻の中に以前は気象レーダーなどが入っていたそうです。(今は空っぽとのことです。) しばらくお鼻が特徴のヘリが群馬やその周囲の空を駆け回ります。どうぞよろしくお願いします。

今年度のドクターヘリTシャツが完成しました!

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昨日から関東は雨模様です。ドクターヘリも昨日は一部エリアのみ運航可能、そして今日は朝から運休となっており、前橋市消防局管内のみですがドクターカー方式でカバーするような形でスタンバイしています。 当院ではほぼ毎年ドクターヘリスタッフTシャツを作成しています。先日今年度分が完成しました。 今年度はまさに群馬らしいデザインになっています!  群馬県警察ヘリ『あかぎ』(上)、群馬県防災ヘリ『はるな』(下)、 そしてドクターヘリ(中)が並んだデザインです! 群馬県ドクターヘリは基地病院に格納庫がないため夜間は基本的に群馬ヘリポートに駐機しています。ドクターヘリスタッフは毎朝群馬ヘリポートに足を運びますが、群馬ヘリポートは県警ヘリ、防災ヘリの基地であることから各機関のヘリスタッフ同士が毎日顔を合わせています。そして勉強会なども定期的に行っているので、いざルールがない状況でも臨機応変で連携対応できる強いきずなで形成されてきています。 このデザインはまさにそれを表しています! 今年度上半期は、ドクターヘリ運休中の応援出動を除いても、 すでに昨年度1年分と同じ数だけ連携活動を行っています。 左:防災ヘリ、中:ドクターヘリ、右:県警ヘリ ちなみにこのTシャツは、群馬県ドクターヘリ関係者のみの配布になっており、一般の方への販売などは行っておりません。申し訳ありません。尚、Tシャツ作成は関係者の自費による作成であり、ドクターヘリに関わる補助金などは一切使用しておりません。

『空の日フェスタ』が開催されました!

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前橋赤十字病院 集中治療科・救急科 原澤 です. 去る 9 月 20 日,『空の日フェスタ』が群馬へリポートにおいて開催されました. 私も初参加でしたので,そういえばそもそも「空の日」ってなんだろか?と思い,ちょっと調べてみました. “ 1910 年(明治 43 年)に代々木練兵場において日本初の動力飛行に成功し,それから 30 年後の 1940 年(昭和 15 年) 9 月 28 日に「航空日」が制定された”というのが始まりだそうです.“翌 1941 年から, 9 月 20 日と決定され,その後しばらくして 1992 年(平成 4 年)に「空の日」へ改称された”とのことでした. 日本における航空機の記念日,というわけですね.   そんなわけで,各地域で「空の日」に色々な事業をやっているようですが,群馬県では群馬へリポートの主催にて『空の日フェスタ』を開催しています. (詳細はこちら. http://www.gunma-heli.com/?page_id=37 ) 基本コンセプトは“県民の皆様に群馬ヘリポートや航空のことに親しみを持ってもらえるように”ということのようです.出店が結構出ていたり,ヘリコプターの遊覧飛行があったりと,様々なイベントが用意されていました .     内容の詳細は上記リンクにあるので割愛いたしますが,我々ドクターヘリスタッフは「ドクターヘリ展示・内覧」をさせていただきました. 内覧は計 3 回(うち 1 回は出動と重なるタイミングとなってしまいましたが),いずれも盛況でした.家族連れの方が多く,子供から大人まで,たくさんの方々に見に来ていただきました.前橋赤十字病院の職員やそのご家族も来てくれていましたね. そんな中でも,ドクターヘリは通常運行でしたので,出動要請はいつもと変わらずありました.群馬へリポートを離陸する際に,たくさんの方々に見送っていただいて,いつもと違う風景で新鮮でした. 内覧以外でも,毎年来てくれている,という男の子と写真を撮らせてもらったり,以前入院していた患者さんと再会したりと,何かと貴重な時間でした.県民の皆様に支えられて運行が続けられているんだなぁと改めて...

『通信指令課ワーキンググループ』のメーリングリスト!

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町田です。 皆さんは消防本部の「通信指令課」を知っていますか? 119番をかけた時に「火事ですか?救急ですか?」と最初に電話に答えてくれるところです。もちろん119番を受けるだけが仕事ではなく、その通報内容に応じて救急隊、消防隊、救助隊などの部隊運用を行ったり、心肺停止が疑われる内容であれば一般市民による一時救命処置を行うための口頭指導を行ったりしています。いわゆる119番に対する消防の活動のキープレイヤーです。 前橋市消防局通信指令課 そしてドクターヘリを要請するのもこの「通信指令課の判断」です。 群馬県において“119番通報から30分以内に早期医療接触できた重症外傷の救命率、社会復帰率”が上昇している結果が出ています。つまり早期要請がとても大事になります。 群馬県では、ドクターヘリ要請の原則は「119番通報を受けた時点で必要だと思えば要請する」という、いわゆる“消防覚知同時要請”を原則としています。しかし119番の内容から判断できないこともあり、救急隊が現場に向かう途中の追加情報から要請をしたり、救急隊の現場での観察の結果から要請されることもあります。 119番をかけている方が混乱していることもあり、なかなか一般市民の声からヘリ要請の決断をすることの難しさがあるようですね。 とはいっても、やはり早期医療接触が大切であることは間違いありません。現在、群馬県ではドクターヘリ運航開始時にあくまで参考としての覚知要請基準を県から各消防本部に提示していますが、その要請基準を参考に各消防本部の判断で運用しています。しかしながら患者さんの命にかかわる事業に消防本部間の格差、さらに言うと個人の格差が広がってはいけません。 運航開始当時に提示した群馬県ドクターヘリ覚知要請基準 ということで今年4月から『通信指令課ワーキンググループ』というメーリングリストを立ち上げました。基地病院と各消防本部の通信指令課の方々と情報交換をしながら、アンダートリアージをなくして迅速にヘリを要請する基準導入の検討を行っています。 まだまだディスカッションは始まったばかりで統一基準を採用するかどうかという段階です。しかしお互い情報交換をして行く中で、今まで救急隊が現場到着前にドクターヘリが要請されることが6割くらいだったのが、この3か月で8割近くまで...

信州ドクターヘリ佐久(長野県東部ドクターヘリ)が初めて飛来しました!

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町田です。 信州ドクターヘリ佐久(長野県東部ドクターヘリ)が、初めて当院の屋上ヘリポートに飛来しました。  長野県の機体は『EC135』です。 群馬県の北西部は前橋、高崎より佐久のほうが近く、実際にこの地域の医療圏は佐久に依存している実情があります。それに合わせて群馬県ドクターヘリも、県北西部に出動した際に佐久総合病院佐久医療センターに患者さんを搬送することが比較的多くあります。運航開始から5年半で46件の患者さんを受けていただいており、群馬県の病院と合わせても12番目に多く搬送させていただいています。 また基地病院間の連携と信州ドクターヘリ運航要領にのっとって、重複要請や天候不良時に時々応援出動していただいております。 今回初めて当院で受け入れることとなりましたが、実はこの出動も群馬県への応援でした。2日連続ありがとうございます。いつもお世話になりっぱなしですが、これからもよろしくお願いします。 左がEC135です。(右のBK117C-2との違いがわかりますか?)  いつもありがとうございます。 ~過去に当院に飛来したドクターヘリ~ 埼玉県ドクターヘリ(MD902) *群馬県ドクターヘリが埼玉医科大学総合医療センターに搬送した件数:7件 栃木県ドクターヘリ(EC135) *群馬県ドクターヘリが獨協医科大学病院に搬送した件数:25件 千葉県南部(君津)ドクターヘリ(MD902) 千葉県北部(北総)ドクターヘリ(MD902) *東日本大震災におけるミッション  

子供を事故から守りましょう!(群馬県ドクターヘリ6月活動実績速報付)

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町田です。 今年度もあっという間に3か月が過ぎ、7月に突入しました。つまり2014年はいつの間にか折り返し地点を過ぎましたね。年々時間が早くたつ感じが強くなっているのは気になるところです。 個人的な話で申し訳ありませんが、4~6月の3か月間でドクターヘリ37件、防災ヘリドクターヘリ的運用4件、前橋ドクターカー3件、高崎ドクターカー1件で病院前に出動し、37名の傷病者に初期診療を行うことがありましたが、37名中10名が未成年でそのうち7名は小児(中学生以下)の外傷患者さんでした。例年以上に小児外傷患者さんの出動が多く、現場で必死に戦いながらとても心が痛む日々が続いています。 外傷には様々な種類があります。交通外傷、労働災害、スポーツ外傷、さらに熱傷などがありますが、残念なことに0歳を除く子供の死因の第1位は『不慮の事故』がずっと続いています。 たしかにある程度の確率で事故が起こるかもしれませんが、事故を軽減したり、さらに進んで予防することは可能です。こどもに安全のための教育をすることを忘れていませんか?ヘルメットの重要性を教えていますか?スマホや携帯をいじっていて子供から目を離していませんか?赤ちゃんの手の届くところに危険なものはありませんか?車のそばに子供を待たせたまま車を発進させていませんか?チャイルドシートやジュニアシートをしない親はもってのほかです。 あらためて確認してみてください。 『未来の希望にあふれる子供たちを守るのは、周囲の大人全員の責任です!』 子供の笑顔をずっと守るのが使命です! (*写真と本文は一切関係ありません。) ☆群馬県ドクターヘリ6月活動実績速報☆   〇要請:87件(2.90件/日)・・・先月-17件、昨年同月-6件 〇出動:43件(1.43件/日)・・・先月-26件、昨年同月-15件  ・現場出動              33件  ・施設間搬送            2件  ・出動後キャンセル               8件(キャンセル率:18.6%)  ・その他                 0件 〇未出...

梅雨の天気はめまぐるしいです・・・

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町田です。 梅雨といえばずっと雨が降り続けるというイメージでしたが、南にある梅雨前線と山の地形の影響なのかこの時期の群馬の平野部の天気はとてもめまぐるしく変わります。 この週末はドクターヘリ当番でしたが、できるだけ医療スタッフが運休で全く動けないことがないように運航クルーはずっと天気予報とにらめっこしながら、天気に合わせてヘリの待機場所を変えたりなどめまぐるしい日々でした。 <土曜日> 朝から曇天の空が広がっていましたが、群馬ヘリポート待機で平野部の出動スタンバイ。 1件出動があり、その後どんどん天気が悪化してきたためドクターヘリは運休。医療クルーは病院に戻ってドクターカースタンバイ。 15時過ぎ天候が回復してきたため、ドクターヘリが病院に飛んできて再びドクターヘリスタンバイ。 待機終了時間と同時に要請があり1件出動。  左が曇天模様の朝、右は夕焼けも見える夕方 <日曜日> 朝から青空が広がり群馬ヘリポートで運航準備中に要請あり、立て続けに3件出動。昼前にようやく病院ヘリポートに帰還。 お昼を過ぎて急に西から雷雲が接近してきたため、群馬ヘリポートに退避してスタンバイ。 夕方になって雷雲が消えたので再び病院屋上ヘリポートに帰還しようとしたところで要請あり1件出動。 今日も待機終了時間直前に要請があり1件出動。  朝はとてもきれいな青空    雷雲発生時は群馬ヘリポートで待機(左)、夕方再び屋上ヘリポートで待機(右)     天気がすっきりしない日が続きますが、少しでも長い時間のスタンバイができるようにこれからも空とにらめっこする日々が続きます。

我らが機体という思い・・・(毎週木曜日は機体消毒の日)

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町田です。 運航開始からずっと毎週木曜日は『ドクターヘリ機体消毒の日』としています。 毎朝群馬ヘリポートで運航開始前にブリーフィングを行いますが、普段であればそのあとヘリで病院屋上ヘリポートに移動しますが、今日はブリーフィング後にヘリ当番スタッフ全員でアルコール綿で機体をきれいに拭きます。 ドクターヘリは屋外での活動であるため、靴の裏の泥や患者さんの血液が機内に付着することがあります。もちろん出動のたびに目立った汚れは運航クルーの方によってきれいにしていただいていますが、週1回だけですがさらに念入りにあらゆるところを拭き上げます。特にドクターが触るところ(無線の切り替えスイッチ、引出し、扉のロックなど)は乾いた血液が残っている場合があります。 これからお世話になる機体に『今日もよろしく!』という思いできれいにしてあげることで、そのヘリへの愛着もわいてきます。 運航当初は『JA6910(ひとまるちゃん)』が群馬の専用機に近い形で、検査期間などを除いてつねにぐんまの空で活躍してくれていました。そのため特に運航開始当時からの医療スタッフもひとまるちゃんに特別な愛着をもっています。最近は出動数の増加に伴う飛行時間の延長にともない、部品の耐久性や検査のローテーションの都合もあり、機体もローテーションでを組むようになっています。 防災航空隊(防災ヘリ:JA200G)や警察航空隊(県警ヘリ:JA01GP)はそれぞれ『我らが機体』を持っていて、機体不具合があると活動できなくなってしまうため隊員の皆さんは毎日機体に愛情をこめて整備や清拭を行っている姿をよく見かけます。 ドクターヘリの機体はローテーションで時々チェンジがありますが、医療クルー(特にドクター)は来た機体それぞれに対して愛情を持って接しないといけません。早期医療接触のためにその足となってくれるヘリがないと、現場にも駆けつけることができません。機体だけでなく医療器材も、すぐに新しいものに飛びつくことなく、今利用しているものをしっかり愛情を持って使用する気持ちを忘れないでほしいです。 どの機体に対しても『我らが機体』という気持ちをもって。週1回の消毒日だけ拭けばよいというわけではなく、もし汚してもすぐその出動後にきれいにして消毒日に「拭く前からすでにピカピカ!」という状態を維...

「雨降って地固まる」~重複同時要請への対応~

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「雨降って地固まる」 昨日はドクターヘリ5件要請がありましたが、2件同時要請が2回ありました。 1回目の同時要請はドクターヘリと防災ヘリドクターヘリ的運用でそれぞれ対応。 2回目の同時要請のうち1件は多数傷病者事案で、ドクターヘリ・防災ヘリ同時出動、そしてもう1件はドクターカーで対応しました。 防災ヘリとの連携、ドクターカーでの迅速な対応は、「ドクターヘリ運休中の連携強化」が生かされた結果だと思います。 もちろん合同勉強会などで顔の見える関係を深めてきたことも大切な要素です。 これからも重複要請時の対応の幅を広げていき、1件でも未出動を減らす努力を続けていきます。 CS室のホワイトボードです。赤枠内が運休期間です。 運休期間中には防災ヘリやドクターカーでの出動が多くありましたが、運休期間終了後もその関係が続いています。 重複要請への基地病院スタッフの対応もかなり良くなったことも大きな理由です。

群馬ヘリポート懇親会!

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町田です。 群馬県ドクターヘリの基地病院は前橋赤十字病院ですが、強風吹き荒れる上州の地に屋上ヘリポートという決して良い環境ではありません。格納庫もなく給油施設もないことともあり、夜間や悪天候時の駐機、さらに給油はすべて近隣にある『群馬ヘリポート』で行っています。 ☆群馬ヘリポート ⇒ http://www.gunma-heli.com/     群馬ヘリポートはもともと群馬県警航空隊と群馬県防災航空隊の基地があり、群馬ヘリポートで待機中はいつも顔を合わせては様々な交流を行っています。   先週末群馬ヘリポートを管理している日本空港コンサルタンツの主催で『群馬ヘリポート懇親会』が開催されました。県警航空隊、防災航空隊、防災ヘリを運航する東邦航空、ドクターヘリを運航する朝日航洋、ドクターヘリと格納庫を一緒にしているオールニッポンヘリコプター、赤十字飛行隊、そしてすべてのヘリに燃料を提供していただくぐんま自動車燃料販売が集まりました。当院からは中野センター長、中村先生、そして町田が参加させていただきました。   全員が「国民・県民の命のため」という思いが強く、懇親会の和気あいあいとした雰囲気の中でも、各機関のヘリ同士の連携・協働などの話で盛り上がりました。また2月の大雪の際の各ヘリの活躍のお話、さらには「初めて当院屋上ヘリポートに着陸したのは実は県警ヘリだった」という驚きのお話もきくことができました。 隊長のボケと突込みが激しかった防災航空隊の紹介シーンです。 このような顔の見える関係がさらなる連携をより一層深めていきます! 実際には懇親会だけではなく、中野センター長を議長とした『ドクターヘリ・県警ヘリ・防災ヘリ連携ワーキンググループ会議』が先日当院で開催されました。 すでに3機関のヘリ間での連携活動は行われていますが、現在のルールではなかなかうまくいかないことや不都合があったことがあり、あらためてより現実的でかつより連携がスムーズにできるようなものにしていこうと考えています。 6月12日には群馬県ヘリコプター合同勉強会も予定されており、防災ヘリ、県警ヘリ、ドクターヘリ、赤十字飛行隊、陸上自衛隊第12旅団の群馬県の空の仲間が集合して、今後のより良い連携を模索していく予定で...

2か月に1度の話し合い!~『群馬県ドクターヘリ基地病院スタッフ会議』~

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群馬県ドクターヘリでは待機終了時にフライトドクター・ナース、機長、整備士、CSでその日の活動の振り返りを行う「デブリーフィング」を行っています。これは運航開始時から毎日行っていることです。 さらに昨年度から2か月に1度のペースで『群馬県ドクターヘリ基地病院スタッフ会議』を行っています。この会議では当院でドクターヘリ業務に直接かかわるスタッフが集まり、報告、検討事項、そして毎回必ず「安全」をテーマにした題材をとりあげています。 本日は今年度第1回目の会議が行われました。 報告事項として、2014年度のスタッフ体制、2013年度の実績、他病院に搬送した際の紹介状の扱い、イベント・訓練の報告などがありました。 検討事項としては、毎回必ず資器材の見直しを行ったり、ECMOプロジェクトに関わる転院搬送の件でみんなで意見を出しあいました。 最後に 『コミュニケーションエラー』を題材にして、より安全・スムーズな活動ができるための対策をみんなで考えました。 群馬県ドクターヘリチームのメーリングリストもありますが、直接顔を合わせてドクター・ナース・事務そして運航会社で同じ目標のためにより良い活動を行うための大切な会議になっています。

意識改革!~スピードが命です~

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町田です。 群馬は冬に“上州の空っ風”といわれる強い北風が吹きつけ、晴天でもドクターヘリが運休になることがあります。しかし、今年度は春になっても強風が吹きつけていて、5月10日までの40日間で強風による未出動が12件もあります。これも地球の環境破壊によるものなのでしょうか? 先日強風のために病院屋上ヘリポートに戻れず群馬ヘリポートで待機していたところ、ドクターヘリの要請が入りました。残念ながら強風のためドクターヘリが運休でしたが、ドクターヘリよりやや大型のヘリを使用している防災ヘリでは飛行可能とのことで、すぐに防災ヘリの格納庫へダッシュして防災ヘリドクターヘリ的運用で出動しました。 今年度からドクターヘリ要請のスイッチをいれる各消防本部通信指令課と基地病院、県庁で「通信指令課ワーキンググループ」を立ち上げて、メーリングリストで情報共有をしています。早期要請が良いのは当たり前のことですが、なぜよいのかを基地病院からは実際の成績を示して情報提供をしています。 そしてその情報交換の成果が今月に入って目に見えて現れています。5月1~10日の10日間で現場出動に関わるドクターヘリ要請は34件ありましたが、なんと『82.4%』にあたる28件が救急隊現着前要請です。先月までは現着前要請がどうしても60%を超えることがなかったので、しっかりと意識改革ができているように感じます。実際に今月だけでも早期要請でなかったら救命できなかったと思われる症例が何例もありました。 またドクターヘリが重複要請や天候の都合で出動できない時も、防災ヘリや隣県ドクターヘリへの切り替えも早くなっています。ドクターヘリが出動できず防災ヘリに切り替えても救急隊現着前に出動できることもありました。 メーリングリストでは『覚知要請率80%』、『覚知から要請まで30分以内』を合言葉(まだ一方的に言っているだけかもしれませんが・・・)にしています。 このことはドクターヘリの要請だけではなく、僕たち病院にも良い影響を与えています。病院に患者が入った瞬間から決定的治療開始までの時間に関しても、さらなる時間短縮をスタッフがさらに意識するようになっています。 重症度や緊急度の高い患者さんは「スピードが命」です。そして時間とともに質の高い医療を提供することを忘れずにさらなるレベルアッ...

群馬県ドクターヘリ2014年4月度活動実績更新しました。

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Web担当の伊藤です。 群馬の空っ風は3月を過ぎると落ち着きます。 しかし、今年は5月に入ってからも空っ風のような強風が続いています。 ヘリの運航状況も気になるところです。 群馬県ドクターヘリ2014年4月度活動実績を更新しました。 その他、高度救命救急センターの トップページ 、スタッフ紹介のページ、医師募集ページもリニューアルしました。 筆者も、群馬県ドクターヘリ運行5周年記念講演会に足を運び、日本医科大学千葉北総病院 教授 松本 尚先生(以下松本先生)の講演会を聴講しました。 「ドクターヘリがわが国にもたらしたもの、もたらすもの」という演題で、ドクターヘリの歴史から始まり、外国の運航状況や資金、わが国の現状など、一般の方へ、とてもわかりやすく説明して下さいました。 松本先生は使い古したことにこだわらず、「このほうがよい!」と思った事には果敢にチャレンジし、 現状を広い視野で見つめ、次にどうすればいいかをきちんと考えていらっしゃると感じ、「新しさを追求」するチャレンジ精神に感銘しました。   医者が診察室でどっしりかまえる時代は終わった事を感じ、松本先生のおっしゃる「攻めの医療」の意味が、はっきりとわかりました。   既に築かれて来た古い慣習の上で安心していては、日本の発展もないと思い、今の日本にはこういったチャレンジ精神が欠けてしまっていると感じます。 素晴らしい講演会に感謝です。 <おまけ>自ら来場者の写真撮影に買って出る町田医師

『群馬県ドクターヘリ運航5周年講演会』~多くの方々に来ていただきました!~

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町田です。 群馬県ドクターヘリは今年2月18日に運航開始から5周年を迎えました。今までに3000名を超える県民の方々に現場からの医療を提供してきました。このような活動は行政、消防のみならず、県民の皆様のご協力があってからこそ行えるものです。皆様へのご協力への感謝の気持ちともっともっとドクターヘリの活動を知っていただきたいという思いから、運航5周年の記念イベントを企画しました。 そして『群馬県ドクターヘリ運航5周年記念講演会』を群馬県と前橋赤十字病院の共催で5月6日に開催しました。ゴールデンウィークの最終日でどれだけの方々に来ていただけるかとても心配でしたが、開場の12時前からすでに会場に足を運んでいただく方々がいらっしゃいました。開場も予定より15分早めてのイベント開始となりました。 なんと250名近い方にご来場いただき盛況の下でイベントが行われました。受付では来場者全員にドクターヘリパンフレットと5周年記念オリジナル「フライトスーツぐんまちゃん」フォトカードを配布しました。 ☆☆群馬県ドクターヘリ運航5周年記念講演会☆☆ 1.あいさつ ・群馬県健康福祉部 片野 清明 部長 ・前橋赤十字病院 宮﨑 瑞穂 院長 2.報告 ・群馬県健康福祉部 医務課 原 大介 主事  「群馬県ドクターヘリ事業の歩み」 ・前橋赤十字病院 集中治療科・救急科 町田 浩志 副部長  「群馬県ドクターヘリの活動について」 3.群馬県ドクターヘリ運航5周年記念講演  日本医科大学 救急医学教授・千葉北総病院救命救急センター長 松本 尚 先生  「ドクターヘリがわが国にもたらしたもの、もたらすもの」 ドクターヘリの先駆者である松本先生のご講演には、来場した一般市民の皆さんがメモを取ったり県内の医師、救急救命士より質問が出るなど、とても興味深くかつ本当に重症の患者さんを救命するためにこれから進めていくべき道について情熱的にお話ししていただきました。 群馬県がドクターヘリを運航開始する前に数名のスタッフが千葉北総病院で研修を受けており、運航開始時のみならず運航開始後も様々なアドバイスを頂いています。つねに僕たちの先を進んでいることを改めて自覚したとともに、もっともっと群馬県はできるのではないかという力...