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“令和最初”の「群馬県ドクターヘリ症例検討会」を開催しました。

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町田です。 ブームに乗ってタイトルに“令和最初”とつけてしまいましたが、5月28日に今年度第1回目の「群馬県ドクターヘリ症例検討会」を開催しました。 毎回100名を超える参加者がいらっしゃいますが、今回は160名もの県内外の消防関係者、隣県基地病院の先生にお集まりいただきました。いつもありがとうございます。 今回も5事案を取り上げて、消防、フライトドクター・ナースより活動報告を行った後に、傷病者にとって有効な診療かつ迅速性な活動につながる情報の共有を行いました。 <今回の検討事案> ○ 気道緊急に対して外科的気道確保を行い自己心拍再開を得られた事案 ○ 緊張性気胸に対して胸腔ドレナージを行いショックを離脱した事案 ○ キャンセル基準、無線統制の必要性について検討すべき事案 ◎ 多数傷病者、要救助者対応時の現場消防各隊と良好な連携ができた事案 ○ 強酸温泉水の誤嚥による重症呼吸不全に対して ECMO を導入した事案   事例検討では医療・消防でそれぞれ疑問に思っていることをぶつけて、明日からの活動にすぐに生かせるような解決方法を探ったりもしています! またここのところ複数の傷病者が発生する事故・事件が立て続いており、本症例検討会でも必ず毎回多数傷病者事案をとりあげて、医療と消防がつねに同じ活動方針で対応できるように心がけています。 会議と違って物事の最終決定をできる場所ではありませんが、そこで意見を出し合って得た答えがすぐに現場で役立つことをいつも実感しており、また隣県ドクターヘリ基地病院の先生からもいつも貴重なアドバイスをいただいており、3時間という長丁場ですがとても貴重な機会になっています。

救急の現場を知る!~「前橋市消防局救急車同乗実習」報告~

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山田です。   先日 、前橋市消防局 中央消防署に救急車同乗実習でお世話になりましたので、報告させて頂きます。 前橋市消防局 中央消防署は旧日赤病院の近くに位置し、前橋市の中核を担う消防署です。ご挨拶の後、まずは署内にある指令センターを案内して頂きました。 指令センターでは、市民の方から 119 番通報を受け、消防車、救急車の出動指令を出します。大きなモニターが沢山設置され、各隊の活動状況や災害状況を常時チェックしながら、 119 番通報に備えます。緊迫した通報から、過不足なく情報を聴取し、適切な指令をかける必要があり、大変重要な役割を担っている部署です。 その後、救急隊の方と一緒に、現場活動に同乗させて頂きました。 24 時間交代勤務のうち、平均 7 件の出動要請があるようです。指令が鳴ると、皆さん全速力で救急車に乗り込み、出動します。指令内容を確認する間もなく、ものの数分で現場に到着となります。 少ない事前情報のみで傷病者に接触し、限られた時間で適切な病院選定をする必要があり、やはり非常に難しいと感じました。 普段ドクターカーやドクターヘリに同乗した際、先着救急隊になることもありますが、やはり件数としては少なく、救急隊の方からの情報や観察内容に日々助けられています。実際に現場に到着してみると、想定していた状況と異なっていたり、どんどん状態が悪くなっていたり、緊迫した現場であることは多々あります。あらゆる事態に対応する能力が求められ、現場は本当に大変だなと改めて実感させられました。 普段病院で救急車を受ける側の私達ですが、現場の大変さや難しさを分かった上で、最も良い活動ができるよう、お互いのブラッシュアップが必要だと感じています。 今後も密に連携をとり、気づいたところは気軽にフィードバックし合える関係性でありたいと感じました。 写真は実習の合間、梯子車に乗せて頂きました。数秒で高さ 40m まで上昇します。高いところは慣れていましたが、ドクターヘリよりも怖かったです。 前橋市消防局 中央消防署の皆様、お忙しい中いろいろと教えて頂き、大変お世話になりました。ありがとうございました。 今後とも宜しくお願いいたします。

『第45回日本熱傷学会総会・学術集会』に参加しました。

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藤塚です。 個人的には、今年度の学会第一弾です。熱傷学会に参加してきました。 当院は、熱傷センターでもあります。形成外科の先生たちと協力しながら、重症熱傷の患者さん治療にあたっています。 今回は、  ・藤塚 口演 『カデキソマー・ヨウ素軟膏が代謝性アシドーシスを引き起こした腎不全合併の熱傷2例』 ・吉野先生 口演 『広範囲熱傷における自己培養表皮の生命、機能予後への有用性について』 ・平井さん ポスター 『熱傷患者に対してのエンゼルメイク』 の発表が当院からありました。   最近は、オリンピックの開催も間近であり、災害関連の話題が豊富です。熱傷学会でも、爆発に伴う多数熱傷患者、火災による多数気道熱傷患者対応など、議論されています。 熱傷治療についても、救命のみならず、どこまでよりよい整容・機能をもたらせるかといった内容が多いです。 また、これをきっかけに院内の体制を整えて、向上させていきたいです。 次は、外傷学会へ!

フライトドクター育成のお手伝い。~旭川からようこそ!~

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町田です。 暑いです、5月です、おかしいです・・・道産子の僕にとってこのままでは灼熱の夏を乗り切れるか自信がありません。週末も暑さが厳しくなるようですので、皆様も熱中症対策をしっかり行ってよい週末をお過ごしください。 今週の20-22日かけて道北ドクターヘリ(基地病院:旭川赤十字病院)のフライトドクターのOn the job trainningとして、旭川医科大学の堀越祐一先生が研修にいらっしゃいました。 同大学からは過去にも2名のフライトナースの研修を行っており、故郷の大学からこのようなご依頼をいただくことを光栄に思っています。 旭川医科大学 堀越 祐一 先生  先週末の天気予報では3日とも雨マークがついていて研修になるかどうか心配していましたが、初日からいきなり6連続要請に始まり、翌日は雨天時はドクターカーで連続出動、雨上がりの夕方に現場救助事案に出動(日没時間の都合でヘリでは戻りませんでした)がありました。 ご本人曰く、「連続要請時のMedical control」「指令課、救急隊、指揮隊、救助隊など消防各組織との連携」「隣県消防や基地病院との連携」がとても学びになったとの感想をいただきました。 当県がいつも意識している他組織や隣県との連携の良さを感じていただけたことは、研修を受け入れる立場としてはとてもうれしい限りです。 今後とも何かのお役に立てればうれしく思うとともに、何かの機会で一緒に活動することがあった際はどうぞよろしくおねがいします。3日間お疲れさまでした。

うれしい再会!~「いのちを守る」震災語り部のご来院~

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町田です。 昨日開催された群馬県赤十字有功会定期総会の中で佐藤誠悦様による特別講演が行われました。その講演タイトルは“東日本大震災活動記録「いのちを守る」”です。 佐藤さんは、震災当時あの大きな被害があった南三陸消防署の副署長をされていて、過酷な環境の中で多くの住民の命を守る活動を行い、そして気仙沼を襲った大火を最前線で食い止めた指揮隊長も務められました。 しかしその活動中に最愛なるご家族を失い、これらの経験から「いのちを守る」大切さを伝えるために、震災語り部として今まで約300回にわたる講演活動を続けています。 僕は昨年春に三陸を旅した時に友人の紹介でお会いする機会をいただきました。 この時は南三陸から気仙沼、陸前高田などを震災時からいままでの経過を詳しい説明とともに案内していただき、そして佐藤さんのご自宅で大切なご家族の写真の前で直接講演を拝聴しました。 救護活動における各機関の連携の大切さ、仲間との信頼関係、そしていのちを守るために防災力を高める必要があることなど、佐藤さんの発する言葉の一言一言が心の奥底まで突きささる感じがしました。そしてその時に教えていただいたことが、その後の様々な災害救護活動時の支えとなっています。 その佐藤さんが昨日の講演後に当院まで会いに来てくれました!  震災語り部 佐藤 誠悦 様(元南三陸消防署副署長) ドクターヘリを前に「東日本大震災の時にやはりヘリコプターが力を発揮した!」と、震災当時の防災ヘリや自衛隊ヘリとの連携活動についてお話ししてくださいました。 また決断力、指揮官としての決断力、責任感、そして情報発信力の大切さを熱く語ってくださいました。今月の様々な多数傷病者対応を振り返りながら、まさに佐藤さんがおっしゃる通りだと改めて感じました。  またお待ちしています! 久しぶりの再会が終わった後にドクターヘリ要請があり、それぞれ上空と地上からまたお会いすることを心に思いながらお別れしました。 先日のDMORT養成研修、そして佐藤さんとの再会など、「いのち」について改めて考える良い機会をいただいています。 そして佐藤さんにはいつか当院でもご講演をしていただきたいと考えていますので、これからもどうぞよろしくお願いします。

「DMORT養成研修会」に参加しました。

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町田です。   皆さんは“ DMORT ”という言葉を知っているでしょうか? DMORT( ディモート ) とは Disaster Mortuary Operational Response Team の略で、日本では“災害死亡者家族支援チーム”と呼ばれます。   JR 福知山線事故災害での対応で、現場でトリアージ区分「黒 ( 死亡または救命困難 ) 」のという黒タグの系統的使用が行われることで、効率的な救急搬送や医療機関の混乱回避につながったといわれています。しかしその一方で「黒タッグの患者の遺族は納得しているわけではない」という報告があり、災害現場での家族 ( 遺族 ) 対応では「日常の救急医療とは異なった災害医療の特殊性を考慮したグリーフケアが必要である」という考えから日本 DMORT の様々な活動が始まったそうです。     今回は主催:一般社団法人日本 DMORT 、共催:新潟大学医学部災害医療教育センターで 5 月 19 日に新潟医療人育成センター ( 新潟大学旭町キャンパス ) で行われた「DMORT養成研修会」、群馬県からは前橋赤十字病院と原町赤十字病院から 1 人ずつ受講する機会をいただきました。     研修会の内容は、午前中は DMORT 、警察の業務、精神的なケアに関わる救護班の概要の講義に始まり、災害急性期の心理反応と遺族心理の実際、救援者のメンタルヘルに関わるとても重要な講義が続きました。   午後は実際に災害で亡くなった方のご家族に対応について、参加者が 5 チームに分かれて 5 つのシナリオを用いてロールプレーが行われました。各シナリオで本当にいろいろ考えさせられることがあり、とても深い学びを得ることができました。     災害医療のみならず平時の救急医療でも、あらためて生と死は表裏一体であり、死と直面した際にそのご家族に対してどのように向き合うかスタッフ全員がもっともっと考えていかないと感じました。   個人的にも昨年に黒タッグを付けなければいけない経験があり、その時の自分自身の行動やご家族への向き合い方について今でもずっと悩んでいます。今回の受講ですべて悩みが解決したわけではありませんが、このようなことにさらに向き合っていくことの大切さをしっかりと

ようこそ、新病院へリポートへ!

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新病院に移転してからあと2週間ほどで1周年を迎えます。そろそろ“新”という接頭語は卒業ですね。強風と給油問題に悩まされていた旧病院時代が懐かしく思います。(新病院の地上へリポートでも風に悩ませることはありますが・・・) 皆さんもすでにご承知の通り、群馬県と近隣県ではドクターヘリの連携や応援出動が積極的に行われています。現場に協力することはもちろんですが、応援に来ていただいたヘリの受け入れを積極的に行うことも大切な連携の一つです。 群馬県ドクターヘリが隣県に応援出動した時はもちろんですが、県内の出動でも医療圏が県を超えるときがあり、その時に隣県基地病院をはじめ多くの病院にお世話になっています。 圧倒的に当県ドクターヘリが隣県の基地病院にお世話になることが多いのですが、今回は当院地上ヘリポートに飛来した隣県ドクターヘリの写真を集めてみました。 佐久ドクターヘリ(EC135 中日本航空) 栃木県ドクターヘリ(EC135 本田航空 ) 埼玉県ドクターヘリ(MD902 朝日航洋) 群馬県ドクターヘリの基地病院として積極的に受け入れの協力をさせていただきますので、これからも連携活動、応援出動のご協力のほどよろしくお願いします! ちなみに当県ドクターヘリが隣県基地病院にお世話になった時の写真です。 @佐久総合病院佐久医療センター @獨協医科大学病院 @埼玉医科大学総合医療センター

他から多くのこと学ぶ!~「高崎ドクターカー症例検討会」~

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町田です。 5月14日の前橋ドクターカー事後検証会議(症例検討会)の開催に続いて、16日は高崎総合医療センターで開催された「高崎ドクターカー症例検討会」に参加しました。 本症例検討会では2例の事案について現場で活動した救急隊よりプレゼンテーションがあり、それに対しての質疑応答があり、最後に基地病院からコメントをおこなうスタイルで行われていました。 昨年度までは当科スタッフも高崎ドクターカーに時々搭乗させていただき、群馬県の病院前診療ができるだけ同じ共通認識で行えるように調整したり、また高崎総合医療センターのスタッフと一緒に活動することで当院にはないより良い方法やアイデアを教えていただくこともありました。 患者さんにとって大切なことは、その時最も早く医療介入ができるドクターヘリまたはドクターカーが要請され、どの医療チームが来ても共通の概念のもとでの質の高い医療を提供することです。 残念ながら今年度から当院の都合により高崎ドクターカーに搭乗する機会はなくなりましたが、症例検討会に参加させていただき意見交換することで群馬県の病院前診療がより高いレベルに向かっていくと考えています。 症例検討会の後は、高崎総合医療センター救急科の小池先生、新里先生と一緒においしいお酒と肴をつまみながら、患者さんの救急外来の滞在時間を短縮する方法(他科との連携、入院病棟との連携など)や地域連携のあり方など、とても有意義となるアドバイスをたくさんいただきました。 前橋ドクターカー、前橋赤十字病院のやり方に固執することなく、他から多くのことを学びそれを活かしていくことがとても重要だと再認識した良い夜となりました。

確実にレベルアップしています!~月2回の「前橋ドクターカー事後検証会議」~

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町田です。 院内では“働き方改革プロジェクト”を立ち上げる動きがあるようですが、今日は18時半から21時15分までという長丁場の症例検討会を行ってしまいました。 明るいうちになかなか帰れない日々です・・・ 毎月2回、前橋市消防局、群馬大学医学部附属病院、前橋赤十字病院のドクターカーに関わるスタッフが集まって「前橋ドクターカー事後検証会議(症例検討会)」を開催しています。 群馬大学も基地病院となって1年が過ぎてから、毎月開催のうち3か月ごとに群馬大学でも行うようになっています。 毎月2回行っている理由は、消防職員の勤務がほぼ1日おきであるため、2日間行うことであらゆる職員が参加できるようにするためです。そして要請をいただいた全症例を取り上げて、ドクターカーの要請や活動に関わる内容に加えて、その患者さんの経過をフィードバックする大切な機会になっています。 全例検討を始めてから3年目に突入しましたが、確実にドクターカーの活動の質が向上するとともに、より適切な処置、適切な搬送先選定が行われ、また確実に成績の向上も認められるようになっています。 一般市民の声から要請を判断する通信指令課の思い、現場救急隊の活動状況、ドクターカーが提供できる医療について、消防、医療がそれぞれ共有することで、よりシームレスな活動をおこなうことができます。 また群馬大学と前橋日赤が同じコンセプトで活動することによって、どちらのドクターカー(ドクターヘリも!)が来ても前橋消防は内容を変えることなく同じ活動方針をとることができます。 時間外に長時間にわたる症例検討会を行うことは時代に反しているかもしれませんが、患者の救命・社会復帰のために真剣にディスカッションするこの時間は、確実に市民のためになっていると確信しています。 ちなみに救急部門の働き方改革を達成するためには、院内全体や地域の医療連携の仕組みからメスを入れないかぎり「命の最前線で戦う面々」の環境はそう簡単に変わらないでしょうね~~

局地災害対応時こそ平時のドクターヘリ連携が生かされます!

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町田です。 皆様の報道等でご存知かもしれませんが、昨夕群馬県内でバスの転落による多数傷病者対応がありました。亡くなられた方がいらっしゃらなかったことが何よりでしたが、けがをされた方々の1日も早い回復を心より願っております。 事故の詳細については本ブログでは特に書きませんが、この災害対応においてはかく関係機関の多大なる協力があったことを紹介させていただきます。 群馬県ではもう当たり前となりましたが、消防指令センターから局地災害発生情報が「統合型医療情報システム」に通知され、その情報を受けた各病院ではすぐに傷病者受入可能数とDMAT出動可否を本システムに入力することで、あっという間に県内の医療体制の概要をつかむことができました。 今回は消防覚知とほぼ同時にドクターヘリ要請、DMAT要請通報があり、ドクターヘリ要請から8分で当院からDMAT 4名をのせて現地に向かいました。またドクターヘリ離陸から数分後には“平時から現場地域で連携活動を行うことがある長野県西部ドクターヘリ(佐久ドクターヘリ)に応援要請”しました。 最終的に群馬県ドクターヘリで4人(医師2・看護師2)、佐久ドクターヘリで3人(医師2・看護師1)のDMAT隊員が今回の事故による傷病者の集積場所としたランデブーポイントに集結し、さらに前橋赤十字病院ドクターカーで3人(医師1・看護師1・業務調整員1)のDMAT隊員が駆け付けました。 消防の指揮隊長と救急隊長、佐久医療センターの医師と何度も活動方針の確認を行いながら、最終的に14名の傷病者を日没までに病院に搬送することができました。 今回の活動で当院災害対策本部でバックアップしてくれたスタッフの方々、現場で多くのアドバイスをいただいた佐久医療センターのスタッフの皆様、ドクターヘリ2機で安全にピストン搬送していただいたヘリクルーの皆様、傷病者の受け入れにご協力いただいた各病院のスタッフの皆様に心より感謝いたします。また傷病者の待機場所としてランデブーポイントにある施設を使用させていただいた行政の方のご協力にも感謝いたします。  活動する場所を撤収する前に現場に残った指揮隊長をはじめとする消防の方々と当院DMATで警察、報道の方も交えてきっちり15分近いデブリーフィングをおこない、次回さらに良い活動するためにアイデアを出し合っ

前橋ドクターカー 2019年4月活動実績

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今日も昼前に痛ましい事故のニュースが飛び込んできました。子供が事故に巻き込まれるほどつらいことはありません。ドクターカーやドクターヘリでもこのような事案に出動することがありますが、本当に活動しながら涙が出そうになります。 年々交通事故により死亡者は減少傾向にあります。これは車の安全性能が高まったことが大きく貢献していますが、決して運転する人間の能力が向上したわけではないことを肝に銘じなくてはいけません。連日報道される痛ましい事故のニュース・・・このような悲しい思いをすることがなくなることを願うばかりです。 ドクターカーで出動するときやドクターヘリで現場派遣などで緊急走行する車両に乗る際、当院では必ず医師は赤ヘルメット、看護師は青ヘルメットをかぶります。 写真を見るとオレンジのヘルメットが・・・ドクターカーナースの育成のためにとある病院から看護師が研修に来ています。 県民の命を守る仲間を増やすために、当院は他院からの研修の受け入れを行っていると同時に、研修に来た方々からたくさんの学びや刺激をいただいています! ☆☆前橋ドクターカー 2019年4月活動実績☆☆ (図をクリックすると拡大表示されます。)   前橋ドクターカー:要請 65件 出動62件 ・日赤:要請 59件 出動 56件 ・群大:要請   6件 出動   6件 前橋市消防局 年度別ドクターヘリ・カー出動数   ~以下、前橋ドクターカー日赤の実績~ 上段:活動種別 中段:搬送先病院 下段:疾病分類 年度別要請・出動数    

群馬県ドクターヘリ 2019年4月活動実績

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ゴールデンウィークが終わりました。 今までにない10日間、それぞれに様々な過ごし方があったと思いますが、時代が静かに平成から令和に移り変わった忘れがたい期間でした。 当院は救命救急センターとしての役割を果たすべく、ICUも満床のなかで何とかやりくりをしたり、緊急手術やカテーテル治療を連日行ったり、例年と変わらない時間が流れていきました。 特に令和初日には局地災害対応でDMAT出動があったり、ドクターヘリも悪天候日を除き連日時間前から夕方まで飛び回っていて、多くの緊急患者の受け入れに各専門科の先生方、病院スタッフの皆様に多大なるご協力をいただいたことに心より感謝いたします。 この期間中に多くの事故や急病が発生したことは本当に残念なことでしたが、患者さんの救命・社会復帰に微力ながら貢献できていれば幸いです。 新年度最初の1か月のドクターヘリ活動実績です。 昨年度の反省を込めて「消防の救急隊現着前要請率の8割近い維持」と「医療の現場活動時間の短縮傾向」を認めていますが、まだまだ要請への応需率が8割を切っている状態です。ドクターヘリ広域連携やドクターカーへの切り替えで重複要請にある程度は対応できていますが、そろそろ次の手を本格的に打つ必要を感じています。その答えは・・・ ちなみに4月に連携開始した新潟県西部(長岡)ドクターヘリが、さっそく応援出動として群馬県に来ていただきました。心から感謝いたします。  4月中も埼玉県に応援出動や患者受け入れでとてもお世話になりました。 写真は「さいたま赤十字病院屋上ヘリポート」。 ☆群馬県ドクターヘリ 2019年4月活動実績☆ (表をクリックすると拡大されます。) 上段:活動種別 中段:搬送先病院 下段:疾病分類 年度別出動・要請数 消防別救急隊現着前要請率  

「第122回日本小児科学会学術集会」に参加しました。

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中林です。 少し前になりますが金沢で開催された「第122回日本小児科学会学術集会」に参加してきました。 子どもの医療に関わることでしたらなんでもテーマになることから、 AI や再生医療のような最先端の医学知識から虐待や働き方改革といった社会的に問題となっているものまで幅広く議論されました。 本学術集会中、3つの総合シンポジウムで小児科溝口先生と私が演者として発表しました。 ・ 溝口先生 「明日から始めるCDR(チャイルド・デス・レビュ-)〜小児死亡事例検証会議の実際〜」 「目黒事件に学ぶ ~小児科医として虐待防止に何ができるか?~」 ・中林 「2020年度診療報酬改定に向けて〜医療・保健・福祉・教育をつなぐために現場から提案できること〜」 私も最近のトレンドとしての輸液、鎮静に関するディベートや、地方での小児集中治療システム構築に関する講演を聴講するなどして知識のアップデートができました。子どもも大人も関係なく手厚く医療が提供できるように、これからも院内外問わずしっかり情報収集していきたいと思います。  

‟新病院”と‟ECMO Car”を紹介していただきました。~「Jレスキュー 2019年5月号」に掲載~

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町田です。ゴールデンウィークも今日を含めてあと3日となりました。 5月に入っても一昨日はまさかのドクターヘリ強風運休に悩まされ、今日は激しい雷雨を伴った夕立…やはり世界的な異常気象による影響がこのようなところにも出ている気がします。残り3日間は穏やかな天候が続くことを祈っています。 イカロス出版より隔月で発刊されている「Jレスキュー」という雑誌があります。 おもに消防職員対象の話題が多いのですが、過去にドクターヘリや災害対応の特集などで時々当院も取り上げていただいた時があり、僕も時々拝読させていただいています。 新築物件として新しい消防庁舎、新車としてさまざまな消防車両が載っているところに“これぞまさに専門誌!”と感じていましたが、2019年5月号で何と新病院が新築物件として、ECMO Carが新車として取り上げていただきました。 Jレスキュー 2019年5月号(イカロス出版) 新Doctor Carとしてご紹介いただいた“ECMO Car”については、導入の際にかなりこだわった部分まで徹底解剖されています! 普段は地域を支える救急車(主に転院搬送)として活動していますが、ECMOを導入しに出張したり、ECMOを導入した患者を搬送できる「Mobile ECMO」として大きな任務を果たしていく予定です。 また新病院については特に災害対応に関する部分を記事にしていただきました。 当科スタッフの平時の勤務状態から災害対応の切り替えに関することについてインタビューを受けましたが、その内容も当直明けのひどい僕の顔写真とともに掲載されています。 もし機会がありましたら是非ご覧ください。

新時代はさらなる「オール〇〇」を目指して!

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町田です。ゴールデンウィークもようやく折り返し地点を通過しました。 学生時代はずっと休みが続くことを願っていましたが、いまは早く終わってほしいというのが本音です。 連日の重症患者さんの対応に追われる日々が今年も繰り広げられている中、せっかくの大型連休に楽しい時間を過ごして素敵な思い出を作っていただけるよう願うばかりです。 ちなみにゴールデンウィーク中ではありますが、各病院・クリニックで今週は通常営業をしているところがありますので、救急外来を受診する前に各病院、医師会などのホームページをよくご確認ください。当院も本日通常営業をしています。 昨日から「令和」の時代が始まりました。 祝、令和時代の幕開け! とはいえ救命救急センターでの活動は特に大きな変わりなく、それよりも令和初日から「群馬県統合型医療情報システム」の災害モードが立ち上がり、当院でも災害対策本部の立ち上げ、ドクターヘリによる医療スタッフ派遣(DMAT出動)が行われ、また県内各病院で受け入れ態勢の確立が行われました。 消防や各病院との連携活動が当たり前のように行えるようになった平成の流れを令和でもしっかり引き継いで行えることを確信したとともに、もっともっと様々なパターンを想定してさらに有効な情報共有、患者搬送ができるように歩みを加速したいと思います。 口では「オール群馬」「オール日本」と簡単に言うことができますが、実際にすべての機関が自分たちの都合を後回しにして今やるべきことに専念できる環境になっているでしょうか?年々それぞれの「都合(大人の事情!?)」を気にしなくてはいけないことが増えてきました。 本当の「オール〇〇」を実行するために何が必要なのか…しっかり考えていきましょう! 先日飛来した埼玉県防災ヘリ この時期の病院周囲は小麦畑が広がっています。