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第31回ぐんまマラソンに救護班として参加しました。

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 山田です。11/3(水)に行われた、第31回ぐんまマラソンに救護班として参加させて頂いたので、ご報告致します。 実大会開催は2年ぶりで、選手や大会関係者の事前体調観察を始め、様々な感染対策が十分にとられた上で、開催の運びとなりました。エントリー人数はフルマラソン(42.195km)が4551人、10キロマラソンが3328人で、計7879人でした。天気は快晴、気温は21度。真っ青な空の下、マラソン日和となりました。 当院は、救護本部と、第12救護所(ゴール地点)の2箇所を担当させて頂きました。まずは、第12救護所の設営です。群馬大学医学部附属病院のチームや県、ボランティアスタッフ等、計25名での運営となりました。捻挫や怪我、脱水症状等、60名前後の方の救護を担当させて頂きました。 続いて、救護本部です。医療統括の先生や、県・消防、救護ディレクター、上毛新聞社の方々と協力し、計21名での運営となりました。救護本部の業務は、コース内で発生した傷病者の方々の把握と対応です。具体的には、緊急の処置や救急車の必要性を判断し、近くの救命チームの派遣や、救護所への誘導、消防の方を通じた救急要請等を行いました。12の救護所や、約1km間隔で配備されたAEDスタッフ、その他の多くのボランティアスタッフの方々からの電話連絡を受け、情報を収集します。スタートから2-3時間後には電話が集中し、地図とコース概略図を片手に、様々に飛び交う情報と格闘することとなりましたが、幸い大きな問題もなく、無事全ての方への対応を行うことができました。 久しぶりのマラソン大会開催となりましたが、数多くの方々の協力を得て、無事大会を終えることができました。ランナーの皆さん、多くの関係者の皆さん、ご協力頂き、ありがとうございました。 徐々に様々なイベント活動が再開され始めています。久しぶりのイベントも多いと思いますので、皆さんくれぐれも無理のない範囲で、参加して頂ければと思います。 引き続き感染対策を続けつつ、少しずつ今までの日常が戻ってくることを期待しています。

台風19号被害への当院の対応。vol.2

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ここ最近の目まぐるしい空模様の変化に秋を感じます。雨の日は肌寒さも感じることがあり、今年も秋は短くあっという間に冬の気配が近づいてくるのでしょうか・・・ 被災地の復興のためにはしばらく晴天が続いてほしいと思ってしまいます。 台風19号ではたくさんの地域で大きな被害が出ましたが、そのうちの福島県いわき市に本日当院から「日本赤十字社群馬県支部第3救護班」を派遣しました。 今朝早くにいわき市に向けて出発しさっそく現地で活動を開始しています。 当科からは雨宮医師(班長)、髙橋医師がメンバーとして出動し、現地の医療の復興状況に合わせて関係者と打ち合わせをしながら救護所運営を4日間行う予定となっております。

「山形県沖を震源とする地震」に対する当院の対応

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6月18日22時20分過ぎに発生した山形県沖を震源として新潟県で最大震度6強を記録した地震において、きわめて甚大な被害はなかったようですが、本日夕方の時点で29名のけが人が発生しているとのことです。1日も早いけがの回復を願うとともに、余震や土砂災害などによる被害が発生しないことを祈っております。 当院も発災直後の22時25分に情報収集チームを立ち上げました。発生直後はなかなか情報が集まりませんでしたが、DMAT自動待機基準にあてはまり、また隣県で発生した大きな地震であったことから、情報収集チームからすみやかに院内災害対策本部設置に切り替えて朝まで活動を継続しました。また救護班派遣要請が来た際にすぐに出動できるように班編成および出動準備も行いました。 災害対応と同時に通常運用している救急外来に重症者が多数搬送されたため、参集した当科スタッフで救急外来・集中治療室のフォローも行いました。 被災状況や救護班派遣要請が現時点でないことから日中に院内災害対策本部は解散しましたが、引き続き情報収集チームをおいて万が一の事態にすぐ対応できるように備えています。

「平成30年度群馬県災害医療研修」に参加しました。

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藤塚です。 9/22, 23 に「平成30年度群馬県災害医療研修」が行われました。   この研修は、 1 日目は座学と机上研修、 2 日目は日本赤十字社群馬県支部災害救護訓練として、日赤と県との合同実施訓練が行われます。 これまでの群馬県で起きた悲しい災害事案から、当県の様々な人たちが一丸となり、有事の際に対応できるよう、体制を整えてきています。 この訓練には、医療・消防・警察が一緒に訓練を行います。実は全国的にも、医療者と消防の合同訓練はあるものの、警察も一緒にという合同訓練はほとんど行われていません。 共通の目的を確認し、お互いのすべきことや得意分野などを確認し、顔がみえる関係性を築けるのは、非常に有意義であります。これも、当県が体制整備を行ってきた結果だと思います。 2 日目の実施訓練は、私もプレーヤーとして参加させて頂きました。 消防が作った救助、治療、搬送という流れを崩さないように医療が補助に入り、共同して活動するという群馬ルールを実践できるよう取り組みました。 医師でないとできないこと(医療処置(気管挿管、ドレナージ etc ))を確認しながら、指示をし、全体がうまく回るように介入をするというスタイルを実践してみました。「どこがボトルネックになっているのか、現場から確認し、それを解消できるよう指示を出していく」、現場のコーディネートの必要性を感じました。 また、現在救急隊にも資格をもち、静脈路確保できる隊員もいます。彼らのスキルも十分発揮できるように、マネジメントすることも大切と感じました。 みなさん、お疲れ様でした。

「日本赤十字社 原子力災害対応基礎研修会」に参加しました。

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お久しぶりです、生塩(うしお)です。 だんだん寒くなってきましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。また、台風は過ぎましたが、まだまだ河川の増水や土砂崩れの危険性があり、油断せずに安全最優先でお過ごしください。 さて、災害研修関連で、先日 9 月 25 日に東京の日本赤十字社東京都支部で開催された「原子力災害対応基礎研修会」に参加してきました。 当院からは、救急科医師 ( 私 ) 、看護師長、救急外来看護師、 ICU 看護師、診療放射線技師、主事の6名が参加しました。また、日赤群馬県支部の方も一緒に参加されていました。 内容としては、「救護班が放射線環境下での救護活動に安全かつ安心して従事できるように、放射線や原子力災害医療体制に関わる基礎的知識や放射線防護資機材の使用方法を習得する」といったものでした。 要は、原子力に関する知識を習得し、どうやってできる限り安全に活動をするのかを学ぶものでした。 座学として、放射線の基礎知識〜原子力災害時の救護班活動、また安全・安心した救護班活動をできるにはといった内容で、学生時代の放射線科の授業が懐かしくなる内容も多くありました(あまり覚えていませんでしたが・・・)。 原子力災害での救護班活動という白い防護服を着るようなイメージがあるかもしれませんが、基本的には原子力災害時も危険な地域には近づけませんので、普段と同じ救護服しか着ることはありません!でも、実際に着る可能性もゼロではありませんので、防護服の着用・着脱方法を実際に訓練しました。 最後には、グループワークとして実際に救護班メンバーで出た時を想定して、ミッションが与えられて、チームでどんな作戦でするか・・・をみんなで考えながらやりました! いろいろな地域から来た日赤のチームが色々な意見を出し合って、実際にどう活動するのが安全で最大限の救護活動ができるかと話し合い大いに盛り上がりました。 実際には起こらないで欲しい災害ですが、起こった時にちゃんとした対応できるように日々訓練していきます!

平成30年北海道胆振東部地震の活動報告② 『日赤医療救護班』

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藤塚です。 この度は、本震災により、被害にあわれた方々のお見舞いをお申し上げます。 町田先生に引き続き、現場で活動する医療救護班として、私、津久井医師(初期研修医)、石栗看護師長、滝沢看護師、小宮山看護師、友野主事、髙麗主事(薬剤師)、中島主事、唐沢主事(日赤群馬県支部)の9名による班員で、本災害の救護活動を行ってまいりました。 現地での医療活動を行うため、診療器具等を持参し、車・フェリーでの移動となりました。同時期に一緒に活動する2ブロック(関東圏と考えて下さい)の他隊員とともに移動となりました。 私たちは、成田赤十字救護班の方と一緒に、安平町の支援をさせて頂きました。 安平町役場にて・・・ 避難所の巡回診療を中心に活動し、避難所で活動されている方々と共同しながら、診療を行い、衛生管理・感染症発生動向などを確認しながら病気の発生予防につとめました。 また、保健師さん達を中心に医療保健活動が行われており、そこに多くの医療チームが支援にきている状況でありました。そのため、町の総合庁舎で複数チームが共同できるよう会議を行い、そして私たちの活動を報告、避難所の情報を共有し、今後どのような対策をとっていくかを話合いました。そして、被災に遭われたにもかかわらず、地域のために働いている方々を支援する方法、ケアも考えていきました。 私達ができたことは少なかったかもしれませんが、被災に遭われた方々の健康管理や復興支援に貢献できていたら幸いです。 衛生管理のために、土足エリアなどに仕切りを・・・ 個人的には、『人のつながりの大切さ』を改めて強く感じました。 個々で活動するにしても、チームで活動するにしても、そこに『つながり』がなければ大きな力にはならず、むしろマイナス面に働くこともあります。『つながる』ことで何倍にも力が大きくなるのだと感じました。そしてその『つなぎかた』がもっとも大切であることに気がつきました。 様々な発展を遂げた中でも、最終的には人であること、それを実感しました。 思いがけないところで、私的なつながりがあったとことに驚きもありました。 最後に今回の活動に関してサポートして頂いた、当院の皆様、日本赤十字社の方々、ほか多くの皆様、本当にありがとうございました。 一日も早い復興をお祈り致します。

「平成30年北海道胆振東部地震」における当院の対応。vol.2

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この度の平成30年台風21号、および平成30年北海道胆振東部地震により、被災された皆さまに心よりお見舞い申し上げますとともに、被災地の一日も早い復旧をお祈り申し上げます。 昨日、日本赤十字社群馬県支部 医療救護班第1班(医師2名、看護師3名、主事4名(薬剤師1名、事務3名))が前橋赤十字病院より北海道勇払郡厚真町へ出発しました。9月10日から現地で活動を開始します。 休日にも関わらず、多くの職員に見送られ、中村センター長の激励を受けての出発となりました。 尚、すでに9月8日より日赤災害医療コーディネートチーム(医師1名、看護師1名、主事1名)が日本赤十字社北海道支部で活動を行っています。

本白根山噴火対応について(日赤群馬県支部からの報告)

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昨日の朝に本白根山噴火対応についてご報告させていただきましたが、日本赤十字社群馬県支部より日本赤十字社としての活動がアップされました。 ~以下、日本赤十字社群馬県支部Facebookより転載(一部)~   【草津白根山噴火災害の対応について】   1月23日(火)発生した草津白根山噴火により1名の方の尊い命が失われました。心よりご冥福をお祈り申し上げますとともに、けがをされた方々の1日も早い回復をお祈り申し上げます。 さて、当支部では本災害対応において、群馬県庁に設置された群馬県DMAT調整本部に前橋赤十字病院の災害医療コーディネートチーム(医師1名、看護師1名、業務調整員2名 計4名)と支部職員1名を派遣し、現地に参集させるDMATやドクターヘリ、救援物資の調整等を行いました。また、現場近くの西吾妻福祉病院に設置されたDMAT活動拠点本部に前橋赤十字病院DMAT3チーム(医師5名、看護師5名、業務調整員4名 計14名)、原町赤十字病院DMAT1チーム(医師、看護師2名、業務調整員2名 5名)、支部職員2名を派遣し、参集した県内のDMAT(17チーム)の指揮をとるとともに、西吾妻福祉病院の支援やドクターヘリ・救急車での医療搬送、天狗山第5駐車場において下山してきた負傷者のトリアージ等を行いました。   群馬県庁:災害医療コーディネートチーム 西吾妻福祉病院:初動救護班(DMAT)

「平成29年度原町赤十字病院災害救護訓練」に参加しました。

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佐々木です。 10 月 28 日土曜日、「平成 29 年度原町赤十字病院災害救護訓練」 に参加してきました。 (日本赤十字社群馬県支部Facebookより拝借) 日本赤十字社群馬県支部、原町赤十字病院、前橋赤十字病院、群馬県赤十字血液センター、消防、警察、ボランティア、看護学生の方々が参加し、参加人数は去年より多い 300 名となったそうです。 今回の訓練は「地域との共創 災害時の連携体制構築を目指して」をテーマに、県内から集まった関係機関同士が連携し、多数傷病者発生事案に対応する訓練を行いました。 訓練の内容は、吾妻郡東部地域を中心とした大雨により、国道沿いで土砂崩れが発生し、それに伴う大型バス等の多重事故が発生した、という想定のもとで行いました。 大型バス等の多重事故により 50 人近くの傷病者が発生したため、原町赤十字病院では災害対策本部を立ち上げ、多数傷病者の受け入れ体制を整え、現場へ医療救護班を派遣しました。 現場では当院ドクターヘリスタッフとして医師 1 名、看護師 1 名が派遣され、原町赤十字病院医療救護班や消防、警察とともに、傷病者の救助、トリアージ、治療、そして全傷病者を原町赤十字病院へ搬送しました。 原町赤十字病院では原町赤十字病院の職員の他、当院から支援に行った医療救護班が傷病者の治療にあたりました。 全体の振り返りとしては、去年よりも全体的に連携が強く意識され、スムーズに傷病者対応が行うことができ、大きなトラブルは起きなかったとのことです。 細かく部門ごとに反省すると、まだ車内に傷病者がいる段階で、全体をざっと見て、どこに赤トリアージの傷病者が多いかを把握し、多いところから救助を始めてはどうかという提案が、当院中村先生からありました。 また、トリアージタグの基本的な使い方が机上の練習ではできるのに、実動訓練となると記載漏れや複写用紙の回収忘れなどが目立ちました。 群馬 local DMAT 訓練でも実感したことでしたが、今回も消防が搬送を意識して行って頂いたことが、全体でみると良い結果につながったと思います。 今回のテーマである「連携」が強く意識され、非常に有意義な訓練になったと思います。前回よりも今回がより良い訓練となったように、次回は今回の反省を踏まえて、より良い訓練となること、また有事...