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‟過去の”災害としてしまわないように…~「平成28年熊本地震」から3年~

町田です。 先ほど阿蘇山噴火の緊急速報が流れました。大きな被害が出ないことを祈りつつ、いざというときにすぐ動けるように心構えをしながら当直対応をしているところです。 ‟熊本での災害”と聞くといまだに胸騒ぎをしてしまいます。「平成28年熊本地震」の発生から4月14日で3年が経ちました。 3年前、4月14日の前震の時に災害対策本部を立ち上げて情報収集活動を開始しましたが、15日夜になり人数を減員して本部運営を行ってすぐに本震が起こり、帰宅直後にすぐに病院に駆け付けたことを思い出します。 本震災では今月までに災害関連死を合わせて273名の尊い命が失われています。心よりご冥福をお祈りします。 またいまだ1万6500名もの方々が仮設住宅などの仮住まいで生活をされているとのことで、1日も早く元の生活環境に戻ることを願うばかりです。 東日本大震災、熊本地震と発災からすでに何年もたっていますが、まだまだ復興に向けてするべきことがたくさんあります。 我々も災害直後は濃厚に被災地に力を注ぎました。そしてその災害対応から得た教訓を様々な訓練や次の災害に生かしてきています。 しかしながら次々と前に進む前に、今いちど被災地に目を向けてやるべきことがあるように感じます。 まもなく新たな元号の「令和」の時代が始まります。「平成〇年△△災害」という名称の付いた自然災害が続きましたが、これらの災害が‟前の時代の災害ではなく”まだ復興にむけて‟今も対応が進行中である”ことを忘れないようにしないといけません。

平成28年熊本地震から2年がたちました。

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町田です。 2016年4月14日夜と16日未明に2度の震度7を観測した「平成28年熊本地震」から2年が過ぎました。この地震で亡くなられた方々のご冥福を心よりお祈りいたします。 2年前の4月14日に当院でも「災害対策本部」を設置したものの、情報収集チームを残して本部を解散した矢先の16日の本震に本当に驚かされたとともに、本部解散のタイミングの難しさを思い知った苦い思い出が残っています。 当院スタッフも災害急性期のドクターヘリの運航調整から亜急性期~慢性期の日赤災害医療コーディネータや日赤医療救護班など、様々な機会で災害救護活動に参加させていただいました。その際に多くの地元の方々の温かいご支援に心より感謝いたします。 その後も度重なる豪雨被害などもあり、復興に向けてまだまだ大きな働きかけが必要なところもあるようですが、我々も様々な形であの時お世話になった恩返しをできるように取り組んでいきたいと考えております。 3.11に続いて我々は「4.14,16」も忘れません。

平成28年熊本地震から1年がたちました。

平成28年熊本地震の発生から1年がたちました。 1年前の4月14日に最大震度7という大きな地震が熊本県・大分県を中心に発生(前震)し、そして2日後の4月16日に再び震度7の地震(本震)が熊本県を襲いました。 今年4月12日現在でこの地震による225名の尊い命が失われております(直接死50名、関連死175名)。震災による建物の被害で若い命が失われるという悲しいことや、車中泊や病院被害、ライフラインの途絶による環境悪化に伴う災害関連死も多く発生しました。心よりご冥福をお祈りいたします。 またまだ避難生活を強いられたり元の生活になかなか戻れない方々の多くいらっしゃいます。1日も早い復興を心より願っております。 当院でも前震が起こったときに当院でもすぐに災害対策本部設置とDMAT隊員参集を行いましたが、余震は続いていましたが一度対策本部の規模を縮小したところで本震が発生し、あわてて再招集をかけています。自然災害の対応の難しさ、そして遠隔地で起こった災害に対する待機の難しさを思い知らされました。 (4/14の対応の様子) http://drheli-gunma.blogspot.jp/2016/04/blog-post_14.html (4/16の対応の様子) http://drheli-gunma.blogspot.jp/2016/04/dmat_16.html その後はDMATや日赤救護班の派遣、熊本赤十字病院へのスタッフ支援などを行いましたが、何よりも熊本赤十字病院の活動を目の当たりにすることによって、災害時の病院受入の大切さをあらためて感じました。 (熊本赤十字病院支援の報告) http://drheli-gunma.blogspot.jp/2016/04/blog-post_28.html 熊本地震から1年かかりましたが、明日当院でも災害発生時の院内受入机上シミュレーションを行う予定です。

『第22回日本集団災害医学会総会・学術集会』に参加しました。

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町田です。 2月13-15日に名古屋国際会議場で開催された『第22回日本集団災害医学会総会・学術集会』に参加しました。 当院からは中村救命センター長、高寺看護師長、高麗薬剤師、そして町田の4人で参加しました。群馬県の基幹災害拠点病院としてはちょっとさびしい人数ですが・・・ <当院からの発表> 中村センター長 ・要望演題:関係機関との連携 『群馬県における局地災害に対する試み』 ・ポスター:災害関連  座長 高寺師長 ・口演:教育訓練  座長 高麗薬剤師 ・ポスター:災害準備・減災対策 『薬剤部における院内災害対応マニュアルおよびアクションカードの運用訓練』 町田 ・要望演題:熊本地震における初動時対応 『平成28年熊本地震におけるドクターヘリ統括本部の活動と存在意義』 ・ポスター:熊本地震  座長 本学会学術集会で参加するたびに、その時に起こった災害を反映した演題の多さを感じる学会です。今回は平成28年熊本地震に関わる演題が400近くあったそうです。 災害医療は過去の経験から学ぶ部分がとても大きいと感じます。 群馬県は浅間山など多くの火山を抱えていることや東京にオリンピックが近づいていることもあり、今回は火山やマスギャザリング、CBRNEテロ災害に関わるセッションにできるだけ足を運んで、これから未来に起こる可能性がある災害に向けて、災害対応のスイッチをいつでもすぐに入れられるように勉強させていただきました。

【熊本地震活動報告⑤】熊本赤十字病院医療スタッフ支援

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救急科の白戸です。 4/14 に熊本を最大震度 7 の地震が襲いました。被害にあわれた方々、亡くなられた方々、心からお悔やみ申し上げます。 5/7~5/12 に熊本赤十字病院 ER 支援に行ってまいりました。当科からは第一班の小倉先生に続いて、第五班としての活動です。 熊本赤十字病院には、今回の震災から非常にたくさんの患者さんが搬送されていたようですが、だんだんと通常通りの人数に近づきつつあるとのことでした。ですが、熊本赤十字病院の職員のみなさんも被災者であり、疲労がたまっています。そこで今回我々、熊本赤十字病院 ER 支援第五班のミッションは「通常勤務を支援スタッフで補い、熊本赤十字病院職員のみなさんにできるだけ休息をとってもらう!」ことです。 今回の第五班ですが、当院からは救急科の白戸が参加していますが、全国の赤十字病院から支援がされています。医師、看護師、事務の三職種です。医師に関してですが、救急科だけでなく、外科、内科からも多数医師が参加しており、全国の赤十字病院の熊本支援への強い意識を感じさせます。 我々の仕事内容としてはERの通常業務です。救急車、 walk in 問わず救急外来を受診された患者さんの診療にあたりました。救急車 20-30 台ほど、 walk in 100-200 人ほどが一日の受診数でした。 普段と勝手が違い、力になれていないのではと感じるところもありました。しかしできるところからという事で、ベッドの移動、モニターの装着など普段は医師があまりしない仕事も積極的に行うようにしました。最後の勤務が終わったときに、熊本赤十字病院の職員のみなさんから「たくさん休めました、ありがとうございました」との言葉を頂き、大変うれしく思いました。 だんだんと災害モードから通常モードに切り替わりつつあり、 ER 支援の医師派遣は今回の第五班で終了となります。しかし、まだまだ自宅にもどれない被災者の方は多数おり、震災との戦いは続きます。一日でも早く本当の意味で日常に戻れること、復興を成し遂げることを願っています。

日赤群馬県支部第7救護班が出発しました。

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今回の熊本地震の対応において、日本赤十字社群馬県支部はこれまで救護班6班を派遣しています。 ・第1救護班:日赤初動救護班(DMAT) (前橋赤十字病院) *厚生労働省DMAT事務局に派遣 ・第2救護班:日赤初動救護班(DMAT) (前橋赤十字病院) ・第3救護班:日赤災害医療コーディネートチーム (前橋赤十字病院) ・第4救護班:日赤医療救護班 (前橋赤十字病院) ・第5救護班:日赤医療救護班 (原町赤十字病院) ・第6救護班:日赤支部支援要員 (日赤群馬県支部) そして本日朝に第7救護班(当院からは5班目)が熊本に向けて出動しました。 いままでは救急科医師が班長をしていましたが、今回は腎臓内科の星野医師が班長で、伊藤看護師長、薗田看護師、神村看護師、矢島薬剤師、唐澤主事、今井主事、板倉主事(日赤群馬県支部)、そして村田研修医の9人で、主に明日から3日間西原村で活動を行う予定です。 熊本地震の発生から約1か月、被災地では徐々に復興が進んでいるようで、救護班の派遣縮小・撤収の段階に来ています。しかしまだまだ被災者の方々がご苦労されていることが残っており、現地のニーズをしっかり評価して、被災者からのリクエストに合わせた有効な活動が行えるよう頑張ってきてください。 ちなみに救護班の出動、帰還時にはこのように多くのスタッフで送迎を行います。そして送迎時間が早朝でも深夜でも、院長と看護部長(副院長)がほぼ毎回顔を出していただいており、スタッフに大きな力を与えてくれます。 前橋赤十字病院では出動したスタッフのみならず、病院全体をあげて被災地の支援活動をバックアップしています。

【熊本地震活動報告④】日赤医療救護班(阿蘇医療圏での活動)

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連休中ですが通常の高度救命救急センターの運用はもちろんのこと、熊本地震への医療スタッフ派遣、スタッフの教育も行っています。 この2日でもドクターカー、防災ヘリ、ドクターカーで、後期研修医3年目のスタッフが指導医とともに現場に出動し、独り立ちに向けての最後の追い込みを行っています。  また本日早朝に『熊本赤十字病院医療スタッフ支援 第4次派遣』として、矢内看護師、松本看護師が当院を出発しました。7日には第5次派遣として白戸医師を派遣する予定です。熊本地震に対する災害救護活動はまだまだ継続中ではありますが、今回も熊本地震災害対応における当院の活動報告を行います。 <日本赤十字社群馬県支部第4救護班(医療 救護班)> ・活動期間:2016年4月25日(月)~4月29日(金) ・活動場所:西原村 ・活動隊:雨宮医師(班長)、劉医師、牧口看護師長、丸山研修医、城田看護師、土屋看護師、       町田薬剤師、大崎検査技師、田村主事、富田主事(日赤群馬県支部) ・活動報告(雨宮班長より) 今回日赤群馬県支部第4 救護班(医療救護班)として救護活動に支援に行ってまいりました。私たちの班が担当したのは、阿蘇山の麓にある西原村でした。同村には同時に山梨赤十字病院の班も救護活動に参加しました。 西原村の保育園の駐車場の一角をお借りして、テントを利用した dERU と呼ばれる屋外救護所の救護活動をはじめ、西原村内の小中学校などの避難所5カ所の巡回診療を行ってまいりました。避難者数は 1500 人に上り、診察させていただいた患者さんは 100 人/日に上りました。       <熊本地震に関するいままでの活動報告> ①熊本赤十字病院医療スタッフ支援   http://drheli-gunma.blogspot.jp/2016/04/blog-post_28.html ②日赤初動救護班(DMAT)(ドクターヘリに関わる活動)   http://drheli-gunma.blogspot.jp/2016/05/dmat.html ③日赤災害医療コーディネートチーム(阿蘇医療圏での活動)   http://drheli-gunma.blogspot.jp/2016/05/blog-p...

【熊本地震活動報告③】日赤災害医療コーディネートチーム(阿蘇医療圏での活動)

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明日の朝から九州北部地方では強風、大雨の予報が出ています。まだまだ多くの方々が避難生活を送っており、天候による復旧作業の遅れが心配です。またボランティアの方々のケガなどが発生しないことを願っております。 明日から再び当院からは被災地への支援スタッフを派遣予定でまだまだ活動は継続中ですが、今回も熊本地震災害対応における当院の活動報告を行います。     <日本赤十字社群馬県支部第3救護班(災害医療コーディネートチーム )> ・活動期間:2016年4月19日(火)~4月25日(月) ・活動場所:南阿蘇村、西原村 ・活動隊:中村センター長(班長)、滝沢看護師、 太田主事 ・活動報告(中村班長より) 災害医療コーディネーターは,東日本大震災以前から重要な仕事とされていましたが,同大震災以後,さらに重要視され各都道府県や各組織で構成されてきました.日本赤十字社でもコーディネーターの育成を行ってきました.昨年の関東東北豪雨災害の際にも,現地に赴き混乱している被災県支部のサポートや現地対策本部や救護所の設置場所の決定,他組織との連携を行いました. 今回,私は,日赤災害医療コーディネーターとして 4 月 20 日に熊本県支部に設置された,熊本県支部と第 6 ブロック(九州・沖縄地区),本社による合同調整所に入りました.同調整所では,さいたま赤十字病院 田口先生がコーディネーターとして調整を行っておりましたので,日赤医療センターの林先生と私がブランチコーディネーターとしてそれぞれ御船地区(益城町等)と阿蘇地区(西原村や南阿蘇村)の担当となりました.   阿蘇地区は,阿蘇医療センターを活動拠点本部として DMAT が中心となり救護活動を行っておりました.また,日本赤十字社は,西原村のにしむら保育園と南阿蘇村長陽中学校に dERU (仮設診療所)を展開し,被災者の診療や避難所の巡回診療を行っており, JMAT や国境なき医師団等の多数の組織が阿蘇地区で救護活動を行っていたため,情報の集約化が必要となり,阿蘇保健所長 服部先生をリーダーとして,『阿蘇地域災害保健医療復興連絡会議』が設立されました.日本赤十字社はこの会議(体)の一組織として,私はその一員として会議に参画しました. 最も気を付けたことは,被災者...

【熊本地震活動報告②】日赤初動救護班(DMAT)(ドクターヘリに関わる活動)

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ゴールデンウィークに入り3日目ですが、交通事故やスポーツ外傷などけがが増えています。初日はあまりの強風で午後からドクターヘリが運休になってしまいましたが、それでも3日間でドクターヘリ要請が18件になっています。楽しい休暇になるように、一人一人が事故やけがに十分注意してお過ごしください。 先日小倉医師より【熊本地震活動報告①】として熊本赤十字病院医療スタッフ支援について報告させていただいました。 ⇒ http://drheli-gunma.blogspot.jp/2016/04/blog-post_28.html 今回は4月16日の2度目の大きな揺れ直後から初動救護班(DMAT)として活動した2チームの報告です。 <日本赤十字社群馬県支部第1救護班(初動救護班:DMAT)> ・活動期間:2016年4月16日(土)~4月19日(火) ・活動場所:厚生労働省DMAT事務局(国立病院機構災害医療センター内) ・活動隊:町田医師(班長)、高寺看護師長、内林主事 ・活動報告(町田班長より) 我々は16日の大きな揺れの後の被災状況からドクターヘリ参集により活動の可能性を考え、すぐに厚生労働省DMAT事務局と連絡を取り、そのままDMAT事務局でドクターヘリ統括本部として活動することとなりました。 広域災害時のドクターヘリ活動に関しては、 東日本大震災以降さらにその運用方法について議論がされてきたところで、実際の大規模訓練などでショミュレーションを繰り返していましたが、まだその考え方が全国に広がっている前段階であったため当院DMAT第2班および日本医大千葉北総病院DMATチームにも現地に入っていただき、ドクターヘリ活動の調整を担っていただきました。しかしこれらのチームが現地に入る前に九州のDMATの先生方がすでにドクターヘリを参集して活動できるようにいろいろ手配をしていただいたことが本当にありがたかった限りです。   統括本部のミッションは、被災地の状況からどのエリアのドクターヘリまで参集させるか、また撤収させるタイミングをどうするかが一番の仕事でした。その他、県庁同士の橋渡し、省庁同士の交渉の依頼、運航会社の保証の問題など、平時の災害対応で行っていることとは異なることばかりでしたが、DMAT事務局、朝日航洋CSの方々のサポート...

【熊本地震活動報告①】熊本赤十字病院医療スタッフ支援

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お久しぶりです。小倉です。 この度は熊本地震にて被災された方々、及びその関係者の方々におかれましては、大変な御苦労をされていると想像します。お亡くなりになった方も多数おります。心からお悔やみ申し上げるとともに、いまだ連絡が取れない方々の一人でも多くの無事を願っております。 小倉は熊本赤十字病院からの要請を受け、病院支援を目的とし、4月20日から26日までの日程で、熊本赤十字病院の救命救急センターのヘルプに行ってまいりました。今回は、医師 16 名、看護師 25 名、心のケア要員 3 名、事務 3 名の合計 47 名で熊本赤十字病院の病院業務の支援を行いました。 小倉はこの活動で隊長を仰せつかり、救急科専門医として、集中治療専門医として、熊本の被災者のために、懸命にお仕事をさせていただきました。 活動内容は、皆様の想像にお任せしますが、データとしては下記となりました。 ・ 4 月 20 日 救急車 52 件 独歩受診 276 名 計 326 名 うち入院 52 名 ・ 4 月 21 日 救急車 41 件 独歩受診 161 名 計 202 名 うち入院 57 名 ・ 4 月 22 日 救急車 30 件 独歩受診 168 名 計 198 名 うち入院 32 名 ・ 4 月 23 日 救急車 46 件 独歩受診 213 名 計 259 名 うち入院 31 名 ・ 4 月 24 日 救急車 30 件 独歩受診 224 名 計 254 名 うち入院 41 名 ・ 4 月 25 日 データ未着 でした。 これだけの方が被災地で医療を必要としていました。 しかし、これだけの医療を提供する熊本日赤の職員も、被災地の皆様と一つも違わない同じ被災者であり、本来であれば彼らも出勤などしている場合ではないのかもしれませんが、それでも彼らは地域のために献身していました。そんな彼らの懸命な姿に、小倉は心打たれました。小倉はその姿に感銘を受け続けたまま、一週間を過ごしました。受診された方にどれだけのことができたか?小倉にはわかりませんが、最善を尽くすために努力させていただきました。 以下、病院支援第一班 帰還のご挨拶より 「大変な地震に遭遇し、甚大なる被害を被った熊本ではありますが、単なる復興に止まることなく発展し、地域の皆様の支えとなっ...

日赤群馬県支部第4救護班が出発しました。

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町田です。 朝晩はまだ涼しい風が吹いていますが、日中になると急に蒸し暑い日が続いています。皆様、体調はいかがでしょうか?熊本では天気があまり良くないようで、災害救護や救助活動に支障をきたしていないか心配になります。まずは被災地の皆様のご健康と活動中のすべての方々の安全を心より願っております。 今回の平成28年熊本地震の対応について、当院では今までにDMATを2チーム(立川、熊本地域)、日赤災害医療コーディネートチーム(熊本・阿蘇地域)、そして熊本赤十字病院医療スタッフ支援を派遣しています。 そして本日朝にDMAT 2チーム、災害医療コーディネートチームに続いて日赤群馬県支部第4救護班として医療救護班の派遣を行いました。 班長は雨宮医師、そして当科からさらに劉医師、研修医の丸山医師、牧口看護師長、土屋看護師、城田看護師、町田薬剤師が本日空路で九州に入ります。 また昨日より陸路で大崎検査技師、田村主事、そして日赤群馬県支部の富田主事が九州に向かっています。 現地の医療ニーズ、そして地元医療の回復具合を見計らいながら、より有効な活動をしていただくことを願っています。気を付けていってきてください。

DMATに続いて災害救護チーム・スタッフを派遣しています。

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町田です。 平成28年熊本地震において、当院では4月14日より災害対策本部を設置し、4月16日の本震後よりDMAT 2チームを派遣しました。 被災地の熊本においてドクターヘリ本部などで活動した第2班は4月18日夕方に当院に帰還し、DMAT事務局(立川)においてドクターヘリ統括本部で活動した第1班は4月19日夜中に帰還しました。 群馬は平時の救急体制が続いており、派遣中において勤務変更、業務増加などにもかかわらず病院をしっかり守っていただいたスタッフの皆様に感謝いたします。 初動救護班はもどって来ましたが、引き続き当院からは被災地に医療チーム・スタッフを派遣しています。 当科小倉医師は4月20日に熊本赤十字病院に入り、同院ER支援として21~24日まで従事する予定です。 また日赤群馬県支部第3救護班(日赤災害医療コーディネートチーム)として中村センター長、滝沢看護師、太田主事が、日本赤十字社熊本県支部を経由して阿蘇医療圏に向かっています。 ☆詳細は病院ホームページをご覧ください。   http://www.maebashi.jrc.or.jp/oshirase/details.php?eid=00080 余震に引き続いて被災地では雨が降っており、2次災害のリスクが高まっています。被災地の皆様の健康維持と被災地で活動中の皆様の安全を祈っております。

日赤群馬県支部第1救護班(DMAT)が帰還しました。

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町田です。 まだまだ熊本県を中心に余震が続いており、被災地の皆様と災害救護活動中の救護班、自衛隊、警察、消防をはじめあらゆる機関の方々の安全を心から祈っています。また1日も早く皆様が元の生活に戻れる日が来ることを願っています。 4月16日未明に平成28年熊本地震の本震が発生しました。当院DMAT第1班は同日朝からドクターヘリ活動の統括に関わるミッションのために、災害医療センター(東京都立川)内の厚生労働省DMAT事務局で3日間「ドクターヘリ統括本部」、そして最終日は「DMAT事務局本部長のサポート」として活動し、本日23時に当院に帰還しました。 4日間の活動の間、各ドクターヘリスタッフ、運航会社、基地病院の方々、各県庁の担当者、各地域の統括DMATの先生方、そして厚生労働省専門官、DMAT事務局スタッフの多大なるサポートをいただき、熊本県、九州の枠を超えたドクターヘリ運用を行うことができました。 またドクターヘリ統括本部の指揮の下で、実際に現地で指揮を執っていただいた「ドクターヘリ調整本部」「ドクターヘリ本部」で活動された皆様に心より感謝いたします。   DMAT事務局(立川)に設置された「ドクターヘリ統括本部」と動態監視システムによるモニタリング     うまかな・よかなスタジアム(熊本)に設置された「ドクターヘリ(前線)本部」と参集したドクターヘリ まだまだ被災地ではドクターヘリのみならず、様々な形で医療救護活動が続いています。 当院からも引き続き被災地にスタッフを派遣することになっており、熊本に向けて小倉医師が熊本赤十字病院のER支援として本日出発し、また日赤コーディネートチームとして中村センター長、滝沢看護師、太田業務調整員が明日出発します。

日赤群馬県支部第2救護班(DMAT)が帰還しました。

町田です。 平成28年熊本地震において、本日21時の時点で43名の尊い命が失われております。心からお悔やみ申し上げるとともに、いまだ連絡が取れない方々の一人でも多くの無事を願っております。 4月16日に当院からDMAT 2チームが、今回の災害対応におけるドクターヘリ活動の支援のため出動しました。 第1班(班長:町田)は災害医療センター(東京都立川)にむかい、厚生労働省DMAT事務局内のDMAT本部で同日朝から「ドクターヘリ統括本部」として活動を開始しました。熊本県内におかれた「ドクターヘリ調整本部(熊本県庁)」と「ドクターヘリ本部(熊本赤十字病院、うまかな・よかなスタジアム)」と協力しながら、熊本県に参集したドクターヘリ活動の統括を行いました。 また第2班(班長:藤塚医師)は、同日に飛行機で鹿児島経由で熊本に入り、17日朝からドクターヘリ本部として、実際に参集したドクターヘリの運航管理を行いました。 余震が続く中でのミッションだったようですが、後続チームにしっかり引継ぎを行い本日18時ころに前橋赤十字病院に帰還しました。現地での活動お疲れ様でした。 第1班は現地でのドクターヘリ活動の状況から、本日日没時間をもってドクターヘリ統括本部の権限を熊本県庁内のドクターヘリ調整本部に委譲しましたが、引き続きDMAT事務局においてDMAT本部での活動を継続します。

前橋赤十字病院DMATがドクターヘリ活動の支援で出動しました。

町田です。 一昨日の地震の後も余震が続いていましたが、残念ながら恐れていたさらなる大きな地震が起きてしまいました。 一昨日よりさらに大きな被害が発生し、尊い命もさらに奪われてしまいました。亡くなられた方々のご冥福をお祈りいたします。また余震が続いており、被災地の皆様が安全を心より願っております。 本日未明1時25分に発生した地震に対して、当院は再び災害対策本部を設置しました。そして厚生労働省DMAT事務局からの要請で、ドクターヘリ活動の支援のためにDMAT2班の派遣を行っています。 第1班は町田、高寺師長、内林主事の3名で早朝に災害医療センター(東京都立川市)の厚生労働省DMAT事務局に入り、『ドクターヘリ統括本部』として活動しています。 本日は主に被災地へのドクターヘリの投入、ヘリ運航に関する各種調整を、各県と協力しながら行っております。 また、第2班は藤塚副部長、小林医師、志水師長、木村看護師、唐澤主事、佐藤主事、板倉主事が航空機を利用して熊本入りしています。 現地で発災直後から休みなく活動し続けている『ドクターヘリ(前線)本部』の引継ぎを行う予定です。 詳細につきましてはまだ活動中であるため、後日時期を見て報告する予定です。

大規模災害対応の第一歩を出遅れないようにするために・・・「DMAT自動待機基準」

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町田です。 昨晩は発生した「平成28年熊本地震」において、本日21時の時点で9名の尊い命が失われました。心からご冥福をお祈り申し上げます。また多くの方々がけがをされ、また避難生活を送っています。1日も早いけがの回復と、元の生活に戻ることを願っています。 また発災直後より医療、警察、消防、自衛隊、行政をはじめ、あらゆる機関が現地に入り活動しています。医療チームに関してはDMATや赤十字救護班に関しては主に九州地区のチームを中心に活動しており、いまでも多くのチームが活動しています。余震もまだまだ続いているので安全最優先での活動で頑張ってください。 当院では災害情報が入ると、当直帯では当直医長(救急科医師)、当直看護師長、管理事務当直で「情報収集チーム」を立ち上げ、あらゆる手段で情報を入手しながら“10分以内”に「災害対策本部設置&DMAT隊員参集」の発動を決定します。   しかし、今回は情報収集チームの立ち上げは行わず、発災4分後には「院内災害対策本部設置&DMAT参集」を行いました。 当院は赤十字病院であり過去の多くの災害において赤十字救護班として活動を行っているとともに、超急性期にもすぐに対応できるようにDMATチームとしての活動も行っています。 そしてDMAT隊員が絶対に忘れてはいけないことの一つに『DMAT自動待機基準』があります。 <DMATの待機要請> 都道府県、厚生労働省等は、自然災害又は人為災害が発生し、被災地域外からの医療の支援が必要な可能性がある場合は、DMAT派遣のための待機を要請する。 ・ 待機要請の手順は、派遣要請の手順に準じて行う。 ・ 次の場合には、すべてのDMAT指定医療機関は、被災の状況にかかわらず、都道府県、厚生労働省等からの要請を待たずに、DMAT派遣のための待機を行う。 今回は「② その他の地域で震度6弱以上の地震が発生した場合」があてはまりました。ここでいう『自動待機』とは病院からいつでも出動できる準備そしていることであり、つまり病院からの参集指令がなくてもDMAT隊員は病院に集まって準備を始める必要があります。(もちろん病院からはすぐにDMAT隊員に参集依頼をかけ、同時に情報収集を開始しています。) ちなみに当院の「情報収集チーム立ち上げ」「院内災害対策本部設置」の基...