ACP(Advance Care Planning)講義 @ER

ブログ担当永山です。 今回は当科の高橋先生にACP(Advance Care Planning)に関して救急外来で講義いただいたのでそれの記事になります。 ACPとは、患者様ご自身が今後の医療に関する希望や価値観を事前に明確にし、医療チームやご家族と共有するプロセスです。救急現場では、意識がはっきりしない患者様が多く、その意思を事前に確認できることは、適切な治療方針を決定する上で非常に有用です。 ACPという概念は医療現場で注目されておりますが、救急科、集中治療科に所属する医師として、急変時における迅速な意思決定の必要性を痛感しており、ACPが果たす役割は極めて大きいと考えています。 高橋先生の、具体的な症例を交えながら、救急外来で勤務される看護師、医師に向け、どのように患者様との対話を通じてACPを実践していくか、その具体的手法を丁寧に解説していただきました。 講義では、患者様との信頼関係の構築や、緊迫した状況下での冷静な判断力の向上、多職種連携の重要性についても触れ、実際の現場で即戦力となる知識と技術を学ぶ貴重な機会となりました。 今回の講義で得た知見を活かし、日々の診療に反映させることで、より質の高い医療提供に繋げてまいります。