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10月, 2017の投稿を表示しています

卒業生とともに高校で“ドクターヘリ訓練&講演”を行いました。

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増田です. 10 月 26 日午後、群馬県立渋川女子高等学校へ赴き,“群馬ドクターヘリ合同訓練”というイベントに講演者として参加してきました. 内容は, ①渋川消防と協同し火災を想定した避難訓練 ②朝日航洋 CS( Communication Specialist) の稲益さんと私からの講演 ③ドクターヘリ着陸対応訓練・機体見学 と盛りだくさんでした. ②では,まず私から,ドクターヘリが飛ぶことで早期医療介入ができ重症患者の予後が改善できることを説明しました.皆さんには真剣に聞いていただき,うれしい限りでした. CS 稲益さんは渋川女子高の卒業生であり,当時の思い出などを交えた自己紹介をしながら, CS の業務内容を紹介しました. そうこうしている間に③が行われる時間となり,校庭へ移動.校庭をランデブーポイントに想定し,ドクターヘリ(藤塚医師,城田看護師,大久保パイロット,浅見整備士)が着陸するところを全校生徒で歓迎しました. ③は,仮にこの時間にドクターヘリ出動要請があった場合は実現できなかったイベントでした. この日は午前中から着陸訓練直前まで要請が続いておりましたが,幸い着陸訓練時は要請がなく,渋川女子高に無事降り立つことができました.生徒の皆さんに間近で機体を見学していただき,非常に好評でした. 最後に,今後渋川女子高がランデブーポイントとして使われ得ること,その際は騒音や風,授業中断等多くの迷惑をかけることになり申し訳ないこと,しかしヘリ内や救急車内では医療スタッフが救命のために全力を尽くしているので応援してほしいことをお伝えしました. ドクターヘリが円滑に活動できるためには,着陸地点周囲の関係者の理解が重要であると思います.このような場を設けていただいて協力の依頼ができるのは意義深いと感じました.

厚生労働省「平成29年度ドクターヘリ事業従事者研修」に参加しました。

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続けての投稿で失礼します。後期研修医の西村です。 報告が遅くなって申し訳ありませんが、先月の 9 月 9 ~ 10 日に厚生労働省主催の「ドクターヘリ従業者研修」に参加してきました。年数回行われているもので、過去のブログにも報告がありますが、今回は東京での開催でした。 私はまだドクターヘリ研修が始まっていませんが、将来的にドクターヘリに乗りたいと思っているので、今回の研修を受けさせていただきました。 参加者は全国からで、すでにドクターヘリに乗ってバリバリやっている人からこれから乗る予定の人、医者もいれば看護師、運航会社の人まで様々でした。 2 日間にわたって、主に座学での講義があり、実際の活動内容やドクターヘリ運営のシステムといった内容もあれば、歴史、機体の仕組みなど、意外と幅広い内容の講義でした。 また 2 日目には医師、看護師に分かれて、机上での患者搬送シミュレーションをやりました。そこで感じたのは、都道府県、施設によって意外と考え方が違うということでした。 例えば、「パラコート」という毒性が強く皮膚からも吸収される可能性のある毒物(除草剤)を服用した患者を搬送する場合、ドクターヘリで運ぶのか、救急車で陸送するのか、意見が分かれました。当院では揮発性のある物質や毒性の強い物質での中毒患者はヘリ搬送しないとなっていますが、施設によっては意外と「ヘリで運んじゃうかも」という意見もあり、面白いなと思いました。 また、多数傷病者のときなど、群馬県では比較的防災ヘリを活用していますが、これも県によっては「防災ヘリをすぐ使えない」というところもあり、地域によって違いがある点に気づかされました。 最後には、東京ヘリポートに移動し、実際に機体を使ってのシミュレーションもやりました。やはり実物を間近でみるとテンションがあがりますね!  東京ヘリポートにて  ちょうど私はこの土日をはさんで、金曜日は防災ヘリ研修(以前にブログ記事あり!)、月曜日に 1 日ドクターヘリ同乗研修があったので、ヘリづくしの 4 日間でした。またテレビではドラマ「コードブルー」もやっていた時期なので、ヘリに対するモチベーションが非常にあがりました。 群馬ヘリポートにて (手前:群馬県ドクターヘリ、奥:群馬県防災ヘリ) 防災ヘリから撮影した建設

予測、準備、そしてトレーニング!~「第107回DAM実践セミナー」参加報告~

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後期研修医の西村です。 今回は 10 月 14 日に静岡市立静岡病院で開催された日本医学シミュレーション学会主催「第 107 回 DAM 実践セミナー」に参加してきた報告です。 みなさん、「 DAM 」と聞いてなんだか分かりますか?お恥ずかしながら私は医者になって救急・集中治療のことを勉強するまでは DAM と言われてもピンときませんした(やはり真っ先に思いつくのが、水をせき止めるあのダムです)。 DAM とは「 Difficult Airway Management 」との略で、つまり「 Airway =気道」の確保が困難な症例にどう対応・管理するか、という意味です。 気道=空気の通り道が開通していないと、当然呼吸ができません。呼吸ができないと酸素がとりこめなく、いくら心臓が動いていても死んでしまいます。つまり人間が生きていくには、まずはこの気道を開通させることが最も重要なのです! その気道確保が困難というのは、例えば、顎が小さい、とても太っている、首が短いなど体系的に難しい場合や、顔面外傷で口の中が血でいっぱい、首を損傷している可能性があり首が動かせない、喉が腫れているなども含まれます。そういった症例に対し、どう対応するかというのを 1 日ですが学んできました。 まずは気道確保困難を予測し、準備することが大切です。そしていざ気道確保困難です!となったときに、どのような流れでどういった対処をするかを学びました。実際にいろいろなデバイス(器具)を人形に使ってみたりもしました。 すべて気道確保デバイスです。もっとあります! またデバイスを使ってもどうしようもないときの最終手段として、輪状甲状靱帯穿刺・切開という方法があるのですが、首のところに直接メスで穴をあけ空気の通り道をつくるというものです。これを本物の豚の喉を使って、実際にやってみました。 意外とコツが必要で、いざというときに数十秒でこれをやらないといけないと思うと、こういったトレーニングは非常に重要だと思いました。 後半は、 3 人 1 組のチームになって、人形を使ってのシミュレーションを行い、どんなときにどのデバイスを使って、それが無理だったらどうするかなど、実際に動いてやってみました。 人形といえども、「うまくいかない!」「 SpO2 が下がってきた!」という展

“重症患者の早期離床”を目指して!~「群馬呼吸療法認定士会 呼吸療法セミナー」での講演~

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こんにちは、劉です。 今 回は群馬呼吸療法認定士会から「重症患者の早期離床~医師の立場から~」というテーマで講演依頼がきましたので発表してきました。 早期離床も群馬では当院をはじめとして少しずつ認知度があがってきているように感じます。 受講者の中には新潟や神奈川からきたかたもいて、また司会の方の粋な計らいですべての参加者の意見を聞くことができ非常に活発な意見交換ができたと思います。 中には当院の理学療法士・作業療法士・看護師も参加しており、当院の「前橋早期離床プロトコール」ではまだ及んでいないところの意見も聞け、まだまだ改善の余地があると強く感じました。 意見をすいあげそれに答えていく、簡単なようで長い道のりがありますが、それでもくじけず少しずつ理想に近づけていきたいと思います。 その先に、きっと患者と家族の笑顔が待っていると信じて…。

「信州ドクターヘリ事後検証会議」に参加しました。

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町田です。 週末に台風が過ぎてようやく晴れ間がのぞいたと思ったら、今日はいきなり雨の予報に変わっていました。1か月以上ぶりにドクターヘリで空を飛ぶつもりでいましたが、今月はヘリ当番日がすべて雨で今日もお預けに・・・ちなみに次の当番日も先ほど予報が雨に変わっていました(T_T) ドクターヘリ主担当ですが、空はほとんど飛ばずに仕事に必要なメールばかり飛ばしている今日この頃です・・・(^_^;) 今週月曜日に佐久総合病院佐久医療センターで開催された「第144回信州ドクターヘリ事後検証会議」に参加させていただきました。 本会議は長野県の2つのドクターヘリ基地病院である佐久総合病院と信州大学が毎月交互に主催していて、勤務や地理上の都合上で毎回参加はできていませんが、高速道路で1時間半で行ける佐久医療センターで開催される時はできる限り参加させていただいています。 2か月前は中村センター長が参加して、僕は4か月ぶりの参加でした。 今回もとても考えることが多い事案を取り上げていて、群馬県としても学ぶことが多かったです。 また群馬県で現在行っている取り決めがとても役に立ちそうなこともあり、教えていただいてばかりではなくこちらの情報も提供して、両県で傷病者にとって良い情報を交換する機会になっています。 また何度も足を運ばせていただくことによって、佐久医療センターや中日本航空のスタッフの皆様、また県境で何か大きなことが起こったときに協働する可能性がある消防や病院関係者の方々とも知りあいが増えてきました。 そのながれで県境付近の事案に対して両県で協力していこうという機運も高まってきているように感じています。 このようにこれからも他県で開催されているドクターヘリ事後検証会議(症例検討会)に積極的に参加させていただき、少しでも多くのことを学ばせていただきたいと思うとともに、県を超えた連携がスムーズに行えるように知り合いをたくさん作りたいと思います。 11月28日には当院で「平成29年度第3回群馬県ドクターヘリ症例検討会」が開催されるので、群馬県以外の消防、病院、行政などの関係者の皆様にもぜひお越しいただき、たくさんのご意見を頂けるとうれしく思います。

「素敵な贈り物!」~みどり市立笠懸小学校6年生からの感想文~

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町田です。 今日から救急医療に携わる者にとっては最大の集まりである「日本救急医学会総会・学術集会」が大阪で開催されています。当科からも多くの演題が登録されており、勤務の合間を縫って大阪に出かけて発表し、全国の皆様から多くのご意見やアドバイスを頂きたいと思います。 ちなみに救急医療は入院や手術の調整ができず学会期間中だからといって傷病者発生の数が減ることはないため、病院で留守番しているスタッフもかなり多忙となります。でもこれは前橋だけではなく全国の救命センターで同じ現象が・・・(^_^;) 先日、みどり市立笠懸小学校6年生に「理科:からだのしくみ」「人権講和:差別と偏見について」という2コマの特別授業を行いましたが、その授業の感想文を集めた文集が届きました。 様々な学校からいままで頂いた文集は、もう山のように高く僕の机の引き出しの中に重なっています。小学生の素直な感想に元気をもらったり、楽しい気分になったり、時には鋭い突っ込みにドキッとしたり、この仕事を続ける大きなモチベーションとなります。 なかなか熟読する時間が取れないのですが、当直中に少し暇ができて食事をとるときに一緒に読ませていただいたりしていますよ。 特に偏見と差別の話はテーマが難しかったのですが、 「きちんと知識を持つことで差別を少なくしてきっちり接することができることがわかりました」 「相手と向き合ってちゃんと相手と話そうと思いました」 「怖いという気持ちは変わらないかもしれないけど、どんな人にも同じように接することができる人間になりたいです」 というような感想を読んで、きちんと考えているんだな~って感激しました。 他にもたくさんうれしい感想をたくさんたくさん頂きましたよ! 「自分の前に倒れている人がいたら自分ができることをすぐにしたいと思います」 「あの“面白さ”で患者さんや家族の皆さんをはげましてあげてください」 今月末は増田先生が女子高で講演デビューです!同校OGのCSの方と一緒に「ドクターヘリ」をテーマに熱く語る予定です!!頑張れ、ますP・・・

台風21号接近に伴う土砂災害に十分注意してください。

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選挙速報でテレビはにぎわっていますが、テロップで流れていたりときどき取り上げられる台風情報がとても気になります。 台風21号自体も超大型で勢力が強いのですが、ここ数日ずっと雨が降り続き地盤が緩んでいる状態での台風直撃のため、想像以上の土砂災害の発生が考えらえれます。 不要不急の外出は避けるとともに、天気の情報にも注目しながらお過ごしください。 病院は休むわけにはいかないため、明日の出勤がとても心配です・・・ 気象庁ホームページより(本日21時の情報) http://www.jma.go.jp/jp/typh/172124.html

“産婦人科医、救急科医として”~お帰りなさい、馬場 慎司 先生!~

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町田です。 昨晩は救急科同期との懐かしい再会がありました。 2008年4月に前橋赤十字病院 集中治療科・救急科に入職しましたが、そのとき中村先生(現センター長)、仲村先生、大野先生(板橋中央総合病院からの短期研修1代目)、そして当院初期研修医から馬場先生が同期として仲間となりました。 馬場先生は当科で2年間後期研修を行い、自分の夢をかなえるために現在の東京都立多摩総合医療センターに移りました。そこで産婦人科医として現在大活躍されており、その経験を当院初期研修医に伝えるために久しぶりに前橋に戻ってきました。 昨晩市内で開催された「前橋臨床研修会」で馬場先生からご講演をいただきました。 タイトルは「産婦人科医、救急科医として~母体救命から災害医療 心動かす師の言葉~」でした。 東京都立多摩総合医療センター 産婦人科 馬場 慎司 先生 馬場先生が現在活躍している産婦人科領域の救急疾患のレクチャーから、当院初期研修医時代の経験やいまのご活躍を支えている「恩師の言葉」について熱く語ってくれました。 馬場先生は医師として5年後輩ですが前橋日赤歴としては2年先輩で、入職した年は医局の席が足りなかったため馬場先生、仲村先生、大野先生、町田の4人は、しばらく病院の端っこのPHSも通じない倉庫のような場所に隔離(?)されていました。妙な閉鎖空間だったこともあり、救急科1年目としてお互いいろいろ不安や将来について語り合った思い出があります。 馬場先生の講演の恩師の言葉の中で何気なく僕から言ったことの紹介があり、「その言葉が現在の救急対応もできる産婦人科医として頑張っていることにつながっている」という話を伺いとても感動しました。それ以外にも当院研修中にいろいろな科の先生、メディカルスタッフから受けた言葉を今でも大切にしている姿に、馬場先生のやさしさ、真面目さがむかしからずっと変わっていないことになんだかほっとしました。お酒を飲むとすぐ真っ赤になるとことも・・・(笑) 馬場先生の講演の前には当院初期研修出身で脳神経外科で活躍している神徳先生からの講演もあり、その話を聞きながら「いつまでも“当院初期研修出身の後輩”としてではなく“一人のプロフェッショナルの専門医”として」つき合っていかないといけないと感じました。 また当院初期研修出身のなつかしい

わずかな晴れ間に・・・~防災ヘリも活躍中!~

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町田です。 それにしてももう1週間ほど続いている雨と冷え込みで、あっという間に秋が深まりそうな勢いです。紅葉も一気に進みそうな感じですが、何せずっと天気が悪いため紅葉を見に行くこともままならない状況です。 インフルエンザワクチン接種の案内も届き、いよいよ冬モードに向かっていきそうですね。体調管理に十分お気を付け下さい。 10月は10日くらいまではずっと天気の良い日が続き、ドクターヘリも1日平均5件要請(4件出動)という忙しい日々でしたが、12日あたりから天候がどんどん崩れてきて久しぶりに4日連続出動ゼロとなりました。 ようやく17,18日に快晴には程遠いものの久しぶりに青空がのぞき、ドクターヘリも傷病者のもとへかけつけることができました。また重複要請に対して群馬県防災ヘリドクターヘリ的運航での出動もありました。久々の青空と真っ白い雲で本当に目がまぶしかったです。 また富士山と駿河湾を抱えるちょっと離れた県の防災ヘリも飛来しました。 群馬県防災ヘリ「はるな」と静岡県防災ヘリ「オレンジアロー」のカラーリングがやや似ていますね! ちなみに静岡県防災ヘリの機体はBK117C-1でした。(静岡県には静岡県、静岡市、浜松市と3機の防災ヘリがあります!) また今日から雨の日が続いています。しかも台風が日本に近づいてきているようで、来週までずっと天気が悪いようです。ドクターヘリは飛行できない時も前橋市内はドクターカーで向かいます。またヘリスタッフが院内待機しているので救急外来の人員は厚くなるので、重傷者の早期医療介入にむけて病院の受け入れ体制をさらに強化して待ちましょう! 雨の日が続いて仕事が終わっても気分が晴れずに憂鬱な気分になりそうですが、「食欲の秋」「読書の秋」で秋を少しでも味わいたいと思います。

「平成29年度第2回日赤災害医療コーディネート研修」に参加しました。

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藤塚です。 10 月 14 ・ 15 日と日本赤十字社本社で開催された「平成29年度第2回日赤災害医療コーディネート研修」に参加しました。 ここ数年の多数の大規模災害を経験し、日赤の組織・救護班をまとめ、そして多数の災害時の医療団体・チームと共同し、災害活動をすることが求められています。それにはコーディネーションが必要であり、それを行うコーディネートチームが不可欠です。そのコーディネーターチームを作る研修会です。 『日赤』という巨大組織について、今回ほど考えたことはありませんでした。 日赤のひとつの役割である「災害救護」において、日赤の組織力や資材を生かし、いかに有事に動いて災害から多くの人を救い、復興につなげられるか・・・色々考えさせられました。 災害時のマネージメントの在り方が色々変化してきています。 超急性期の救命だけではなく、復興まで考えた早期からの組織づくり、医療班だけでなく保健所・役所など色々な機関が集まる合同組織での運営が必要あり、国の指針でも発布されています。 マネージメントする立場となり、皆をひっぱれるリーダーとして成長するよう今後も精進していきたいです。