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『第43回日本集中治療医学会学術集会』に参加しました。

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こんにちは、白戸です。 2/12-14 に神戸で開催された第43回日本集中治療医学会に出席してきました。 初めて出席しましたが、医師だけでなく、看護師、 ME など多数の参加がありました。 <当科からの参加> 中野院長(前センター長) ・評議員会 ・座長(ポスター:教育・専門医・医療経済) 宮崎部長 ・評議員会 ・座長(ポスター:重症度・予後評価) ・座長(ポスター:中毒・体温異常・悪性症候群) 鈴木先生 ・デジタルポスター:気道・呼吸・呼吸管理 『長期 ECMO 管理中の肺生検により ECMO 継続か撤退かを判断した重症呼吸不全の 2 例』 堀口先生 ・ポスター:感染・感染対策 『重症呼吸不全に対する V-V ECMO 管理後に重症サイトメガロウイルス腸炎を発症した一症例』 藤塚先生 ・口演:多臓器不全、敗血症 『重症敗血症治療における ICU 専従医の意義』 ・ポスター:心臓・循環・体液管理 『 ECMO 脱血不良時の右房内構造物の存在とエコー評価の有用性』 劉先生 ・ガイドライン: J-PAD ガイドライン 『前橋日赤早期離床プロトコール導入により安全に早期離床を推進できる』 白戸 ・ポスター 『 ECMO 管理中に筋肉内血腫を認めた一例』 参加人数が多すぎて学会場の手続きにやたら時間がかかり、出たかったランチョンセミナーのチケットを逃しました。 とはいえ人工呼吸器設定、新しい脳波測定など勉強になる発表がたくさんありました。私も発表を終え、気が抜けたところでみんなで神戸 BEEF を食べに行きました。大変おいしゅうございました。 また来年参加しようと思います。 ランチョンセミナーのチケットを先にもらいに行こうと思います。

“ICUでの早期リハビリテーション”~東京女子医科大学 小谷透先生ご講演~

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 こんにちは、堀口です。   2 月 25 日に、当院博愛館で第 89 回地域連携学術講演会を開催いたしました。東京女子医科大学麻酔科学教室の小谷 透先生をお招きしてご講演いただきました。 東京女子医科大学 麻酔科学教室 准教授 小谷 透 先生   小谷先生のお話の前に一般講演として、当科の劉啓文先生から「敗血症性ショックにおけるリコモジュリンと早期離床の役割」と題して、当院の ICU における早期離床の取り組みを報告いたしました。  当科では昨年より「前橋早期離床プロトコール」と名付け、原則的に ICU に入室した全症例で患者状態に応じて医師主導のリハビリテーションを進めております。早期に離床することで、単に生存して退院するのではなく、日常生活を自立しておくれる QOL の高い生存退院を目指しております。発表では実例を交えて、その実際を紹介してもらいました。   続いて小谷先生に、「 ICU での早期リハビリテーションについて ~ 日本における Early Mobilization (EM) の夜明け」と題して特別講演をしていただきました。   早期離床 (EM) しない時代の問題点として、 ICU 治療を要するような患者は生き延びても、体重が減っていたり復職できていないという問題がありました。このような lCU- Acquired Weakness (ICU-AW) と呼ばれる状態になってしまう要因には、長期人工呼吸、多臓器不全、栄養状態などいろんな要素がありますが、その中でも不動状態にすることの影響は大きく、筋力が 1 日 1~1.5% 低下することからもその重大さが伺えます。    小谷先生の病院では看護師、理学療法士など多職種からなる Mobilization Team (MT) を 10 年近く前から導入され、この問題に取り組んできておられます。退院後の QOL を改善するために、先生は ① 浅鎮静の励行 ② せん妄の予防 ③ 早期リハビリテーション (EM) の実施をポイントとして挙げられました。   ①② については、 PAD ガイドラインに基づいた患者状態の評価と治療が勧められます。当院 ICU でも導入していますが、痛み、興奮、せん妄を評価して、投薬をコントロールするものです。鎮静やせん妄を単に数値化す

群馬県消防防災ヘリ「はるな」が戻ってきました!

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町田です。 ヘリコプターも車の車検のように定期的に入院が必要な検査が必要です。群馬県消防防災ヘリ「はるな」が昨年12/1から航空法に基づいた耐空証明検査に入っていました。 そして一昨日2/25に予定夜少し早く群馬ヘリポートに戻ってきました! ただ検査を行っただけではなく、無線がアナログからデジタル化されており、また実はヘリのテールの部分の形が変わっています! 久しぶりに群馬県の空の仲間がそろいました。 緑の消防防災ヘリ「はるな」、青の警察ヘリ「あかぎ」、そして赤のドクターヘリと、実は“光の三原色”の組み合わせです。 ドクターヘリと防災ヘリ「はるな」 ドクターヘリと県警ヘリ「あかぎ」  今回はいつもより長期の検査であったため約3か月にわたる運休となり、防災ヘリとのコラボやドクターヘリ的運用を数多く行っている我々にとってこの3か月は本当に長く感じました。いつも頼りにしている証拠です。 これからもともに群馬を空から守っていきましょう!

『45th SCCM Annual Critical Care Congress in Orland』に参加しました!

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こんにちは。集中治療科救急科の劉です。 今回は第 45 回アメリカ集中治療医学会( Society of Crtical Care Medicine:SCCM ) Annual Congress に参加してきましたので報告いたします。 Disney や Universal studio 、 Sea World やケネディ宇宙センターなどを有する観光地の印象が強いオーランドですが、実はいわゆる Congress も数多く開催しておりそういった会場も数多く存在しています。今回の Orange County Convention Center は特に大きく多くのイベントが開催されている会場で有名です。 AHA の Congress も確かこの会場だったはず。   学会の印象を一言でいうと正に Entertainment であったということです。音響といい照明といい、演者の Presentation といい大統領選の演説を聞いているかのようでした。これぞ Presentation というのを垣間見た気がしました。   学会の内容自体は非常にシンプルでいくつかのシンポジウムの他は、 Expert による重症疾患の Lecture とシミュレーション講義(要予約)、そしてパネルディスカッションが少しとあとはすべて 1000 近くの Poster session です。 6000 人の参加者はどれかひとつを集中して聞くことができるように演題が絞られているのでしょう。 Poster と言えば日本では主演題などから一線を置かれていますが、こちらでは時間が被らないような配慮がされておりセッションブースが多いわりに人は良く集まっていました。   自身は Poster session での Oral Presentation でしたが、よく来たな日本人!みたいな感じで握手してもらいました。とりあえず歓迎はされたらしい。所々英語がくっついているわ速いわでわからず Chairman に助けてもらったりもしましたが無難に終了。英語…やはり大事ですね。     今回は2日間しか参加できないという弾丸ツアーでした。しかし、現時点での自分のレベルを痛感しこれ以上いても完全に矢沢状態(スラムダンク参照)になっていたでしょう。 ア

県境問題の解決の糸口は顔合わせから!~『第124回信州ドクターヘリ事後検証会議(症例検討会)』参加報告~

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町田です。 2月22日は「猫の日」「忍者の日」「ぐんまちゃん誕生日」と何かとにぎやかな日でしたが、何よりも残念なニュースとしては「各行政市庁舎を狙った爆弾騒ぎ」でした。このことでどれだけ多くの人々が迷惑をこうむったか・・・ネット時代のおそろしさを感じるとともに、ブログ管理者として発信する情報により責任を持たないといけないと改めて感じました。 群馬県の西の隣は長野県です。 残念ながら両県をつなぐ碓氷峠ではここの所、多数傷病者が発生する事故が続いています。その事故に長野県、群馬県が対応することが多いのですが、平時の救急医療では県境を気にせずに対応していても、災害モードに入ると急に県境の壁が気になる状態が続いています。 消防のように迅速な応援協定、情報共有ができるようになりたいとずっと思っています。そしてその思いは隣県で一番直近の基地病院同士である佐久総合病院佐久医療センターの方々と共通であり、より緊密な関係強化と情報交換を行うためにお互いのドクターヘリ症例検討会に参加しています。 ということで2月22日にJA長野厚生連 篠ノ井総合病院で開催された『第124回信州ドクターヘリ事後検証会議』に社会課 内林主任とともに参加してきました。 ドクターヘリ症例検討会は、群馬県の3か月に1度の開催(通算26回) に対して、長野県は毎月開催しており今回で第124回目です! 現在新病院建設中の篠ノ井総合病院。屋上にヘリポートができます! (*病院ホームページより) 症例検討会では、現場活動した救急隊、フライトドクター・ナース、運航会社、搬送先病院すべてから経過報告があり、1つの事案の病院前から最終転帰まですべての職種の方がわかるようになっていました。これは群馬県の同じ会でも見習わないといけないと感じました(群馬は開催数が少ない分を1回の会での事案数を増やしているため、発表者は救急隊、フライトドクターのみ)。 また座長の佐久医療センター 渡部先生の事案の解説や信州大学 高山先生の貴重なご発言をお聞かせいただき、ドクターヘリを2機保有 (*) する県の多数傷病者事案対応の考え方から様々なヒントを頂きました。 (*)長野県ドクターヘリの配置  ・信州ドクターヘリ佐久(長野県東部ドクターヘリ)・・・佐久総合病院佐久医療センター  ・信州ドクターヘリ松

消防と医療チームが共通の戦略で事案対応するために。~平成27年度第4回群馬県ドクターヘリ症例検討会報告~

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今日もものすごい風が吹き付けていました。群馬は強風で有名ですが、実は当院のある場所が一番強い気がしています。 ドクターヘリで強風の前橋を出動してランデブーポイントのある違う場所に行くと意外と風が穏やかに感じます。ただし群馬県ドクターヘリになれると穏やかのレベルも怪しいですが・・・ 今日も強風の中で6件の要請に対して5件出動しました。しかし未出動になった1件はやはり強風のためでした。機長にお話を伺うと「風の判断はとても難しい」とのことです。群馬のように難しい風の条件のなか、いつも的確な判断で運航可否を判断していただいている朝日航洋のクルーの皆様に感謝です。 先日の群馬県ドクターヘリの誕生日(2月18日)に『群馬県ドクターヘリ症例検討会』が開催されました。今回も100名を超える関係者の皆様にお集まりいただき、いつも以上に熱いディスカッションが行われました。 ================================= 『平成27年度第4回(通算26回目)群馬県ドクターヘリ症例検討会』 ・日時:平成28年2月18日(木)   14-17時 ・場所:前橋赤十字病院博愛館(東館2F) 1.活動実績報告    2.症例検討 ☆事案1 『 脳血管疾患:救急隊から血管内治療までの連携 』 ・脳梗塞の治療の幅は広がっています! ・脳血管疾患を疑った際は1秒でも早い要請を! ☆事案2 『 心大血管疾患:ゴルフ場での Vf に対して現場直近に着陸した症例 』 ・社会復帰を目指した CPA 対応を! ・心大血管疾患を疑った際は1秒でも早い要請を! ☆事案3 『 多数傷病者事案:消防職員以外の RP 安全確保でヘリ着陸した事案』 ・早期医療介入のために早期着陸できる体制を拡げていきましょう! ☆事案4 『転院搬送:転院搬送の際の流れの確認』 ・転院搬送は実は緊急度、重症度ともに高いので要注意! ☆事案5 『高崎ドクターカーコラボ事案:カーとヘリの連携がうまく取れなかった事案』 ・積極的な連携を図って現場に着くまでにCSCA確立を目指せ! 3.群馬県ヘリコプター合同勉強会報告 『ヘリコプター墜落事故:傷病者をいかに早く医療に引き継ぐか?』 ・現場に医療チームがいない時は、現場指揮本部の作戦

“全身性炎症の病態と管理 2016”~名古屋大学 松田直之先生ご講演~

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集中治療科・救急科の劉です。 1月に雪の影響で順延となった「第85回地域連携学術講演会」が2月18日に当院博愛館で行われました。 名古屋大学より松田直之先生をお招きしてご講演いただきました。 名古屋大学大学院医学系研究科 救急・集中治療医学講座教授 松田 直之 先生   当科からは劉がβ遮断薬についての当科の取り組みを発表させていただきました。 ・一般口演 『集中治療におけるβ遮断薬の役割』  集中治療科・救急科 劉 啓文 つづいて松田先生から全身炎症の管理についてご講演を拝聴しました。 ・特別講演 『全身性炎症の病態と管理 2016』  名古屋大学大学院医学系研究科 救急・集中治療医学講座 教授 松田 直之 先生 全身管理ということをいかにマクロのレベルから想像力を働かせて患者に起きていることの病態をとことん突き詰めることが非常に大切であると感じました。 一言一言に重みがある一方で、軽快に進む松田先生の言葉に聞き入っていまい、気づいた時には1時間 20 分が経過しておりました。分子レベル、細胞レベルで患者のことを考える。世界レベルの炎症管理につき非常に考えさせられました。 当院集中治療科部長 宮崎先生より質問中・・・   講演後は食事会を設けさせていただき、松田先生の小学校から現在にいたるまでの様々な話を聞くことができました。色々な施設の救急の立ち上げに関わり、そして薬理の教師もされていたなどの経歴を伺うことができました。もっと世界の最先端に立つお方に色々なお話しを聞きたかったのですが、時間がたつのは早く、先生を見送りしまいとなりました。 翌日には Medical Control 関連の会議が朝早くからある中遅くまでお付き合いしていただき大変ありがとうございました。 松田教授および関係者の方々には重ね重ね感謝の意を伝えたいと思います。