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『茨城県常総市での災害活動報告会』を開催しました。

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町田です。 前回、3日連続で群馬県防災ヘリ、高崎ドクターカー、群馬県ドクターヘリで出動した話を書きましたが、その次の日に病院ドクターカーによる災害派遣、前橋ドクターカーによる多数傷病者事案の出動がありました。ようやく今日は院内にずっといました・・・   昨日の夕方に9月に起こった関東・東北豪雨による日赤災害救護活動の報告会が開催されました。 急性期に出動した救護班から、撤収を担当した災害コーディネートチーム、そしてこころのケアチームなど、当院らしく様々な活動の報告がありました。     様々な時期に様々なミッションがあり、おそらく災害対応ではまったく同じミッションを行うことはないでしょう。だからこそこのような機会で情報を共有することは、これからの活動に大きな意味を持ちます。     いつでも被災地のそばにいます。そして何かあればいつでも手を差し伸べます。それが前橋赤十字病院の心です。 被災地の1日でも早い復興を願っております。

茨城県大雨被害(関東・東北豪雨)災害対応の活動報告③ 『院内災害対策本部活動終了』

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9月10日に発生した関東・大雨豪雨で、鬼怒川決壊に伴う茨城県常総市の大雨被害災害対応に、日本赤十字社群馬県支部と前橋赤十字病院から「日赤災害医療コーディネートチーム」を2チーム、「日赤医療救護班」を1班を派遣し、そして10/10-13にかけて「日赤こころのケアチーム」として関口看護師長が現地で活動しました。 その間ずっと当院では院内災害対策本部を設置し、情報収集および派遣チーム・スタッフのバックアップを行っていました。 当院社会課のスタッフを中心に事務の皆様が 災害対策本部の活動を支えてくれました! そして日本赤十字社2ブロック救護支援本部(東京都支部)が10/13 17:30をもって解散する連絡を受け、群馬県支部の2ブロック広域支援体制が終了するのに伴い当院に設置していた『院内災害対策本部』を10/14 10:50をもって解散となりました。 活動にご理解ご協力を頂いた院内各部署の皆様に心より感謝いたします。 <前橋赤十字病院の対応のまとめ>  ・院内情報収集チーム : 9/10-11  ・院内災害対策本部 : 9/11-10/14  ・日赤医療救護班 第1班 : 9/13-16  ・日赤災害コーディネートチーム 第1班 : 9/13-16  ・日赤災害コーディネートチーム 第2班 : 9/19-21  ・日赤こころのケアチーム : 10/10-13 尚、被災地ではまだまだ復旧作業が続いています。 災害対策本部は解散となりましたが、これからもできる範囲で支援を続けながら1日も早い復興を心より願っています。

茨城県大雨被害(関東・東北豪雨)災害対応の活動報告② 『日赤災害医療コーディネートチーム』

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町田です。 気が付くと9月も最終日を迎えました。つい先日には与那国島を風速80キロを超える強風が襲ったとのニュースがあり、日本は自然災害と常に隣り合わせであることをまざまざと感じています。 先の関東・東北豪雨における当院の災害救護活動について、前回は星野先生より茨城県での『日赤医療救護班活動』について報告がありました。 今回は町田より同じく茨城県内で『日赤災害医療コーディネートチーム』としての活動を報告します。 今回堤防が決壊し氾濫した鬼怒川。 僕自身は9月19-21日は全国赤十字救護班研修に参加予定でしたが、今回同じ日程で茨城県常総市内に設置された日赤災害医療対策本部医療コーディネート本部の本部長に拝命され、9月19日早朝5時過ぎに萩原看護師、唐澤主事とともに病院を出発しました。 当院の場合は災害救護に派遣した際に現場活動よりも本部活動につくことが多く、今回は最初から本部活動ということがわかっていましたが、現地での日赤の活動の統括としての立場としてかなり緊張感をもって向かいました。  実際に水海道総合体育館に設置された本部に行くと、前任の先生よりほぼ1日かけて現状報告と現地の様子を実際に目で見て回りながらご教示いただき、また本部として交渉する際に大切なカウンターパートナーもしっかり決まっている状況でしたので、まだまだコーディネーターとしての経験値が低い僕にとって本当に僕たちのチームがやるべき方針がとてもはっきりすることができました。本当に那須赤十字病院の長谷川先生のご指導に心より感謝いたします。 この時期の活動においてはコーディネートチーム自らが 実施に現地の様子を直接目で見ることが大切です。 災害救護の場合はどうしても急性期での対応ばかりに目が行きがちですが、特に今回のような局地災害の場合は、皮肉にも川を1本わたってしまえば通常の地域が広がっていつこともあり、「いつまで救護所を展開していくか?救護所の撤収をいつにするか?」という活動の収束に向けての調整というこれもまたとても大切な時期での活動となりました。 救護班や救護所がいつまでもいることは被災地の方々にとって安心感を与えることができることは間違いないと思います。しかし地域の医療が回復してきたり、また周囲の医療が行われている状況においては、その地域の医...

茨城県大雨被害(関東・東北豪雨)災害対応の活動報告① 『日赤医療救護班』

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星野です。 9 月 13 日から 16 日の 4 日間、大雨で被害を受けた茨城県常総市に日赤救護班として出動してきました。こういった形で被害を受けた方々の力になれることはとても光栄だと思い、救護班として被災地に行けることに使命感を持って出かけました。       私たちの救護班は、初期救護班として出動していた埼玉チームの引継ぎをすることが任務でした。 私たちの担当となった救護所は常総市石下地区という場所にある体育館で、当初は被災者の方々が 1000 人規模で過ごされている場所でした。大きな避難所というだけあって、救援物資としての飲食物や衣類、日用品が充足し、上下水道も完備されていました。一方で、他の避難所ではライフラインの復旧ができていなかったり、流れてきた土砂でヘドロのようなにおいが立ち込めている場所もありましたので、私たちは恵まれた環境で救護に当たることができたと思います。   初日は患者さんの診察より救護所の設営、準備がメインでした。     2 日目は、私が救護所に残留し患者さんの診察や周囲との連絡調整を行い、初期研修医・看護師・薬剤師各 1 人ずつで巡回診療に行ってもらいました。その日の患者数は救護所だけで 35 人と、滞在した 4 日間の中で最多!多くが、風邪症状、薬がない、などの訴えの方でした。精神的不安から嘔吐、めまいを訴える方も見受けられました。 私たちが赴任した亜急性期の時期には、日赤の救護班だけでなく、 JMAT 、医師会など様々な団体がボランティアで被災地に赴いてきており、各種団体が協力して支援しあって被災地の復興に尽力していました。       3 日目に巡回診療をしながら被災地を目の当たりにしてきましたが、まだ水に埋もれている場所も多くあることに驚きました。そんな状況の中でも、救護に出てきた我々に気を遣ってくださる方もおり、涙が出そうでした。       みんなで協力し、 1 日でも早く被災地が復興することを望みます。 今回貴重な経験をさせていただいたことに感謝し、今後に生かしていきたいと思いました。医療者だ...

茨城県大雨被害救護活動より日赤災害医療コーディネートチームが帰還しました。

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町田です。 先日の関東・東北豪雨に伴う茨城県大雨被害救護活動のため、当院から2チーム目の日赤災害医療コーディネートチームが9月19日より出動し、3日間の活動を終えて昨晩23時に帰還しました。 左から唐沢主事、萩原看護師、町田(班長) 鬼怒川 日赤災害医療対策本部コーディネート本部  現地では日赤災害医療対策本部コーディネート本部長として、市の担当者、医師会の先生方、参集した日赤医療救護班などと何度も話し合いを重ねながら、被災地の医療の回復と日赤の医療支援の収束に向けての調整を行いました。 活動中は多くの皆様のご助言、バックアップに心より感謝いたします。引き続き現地で活動している方々へのサポートを続けていくとともに、1日も早い被災地の医療機関の回復を祈っております。 「災害救護活動」、それは赤十字の人道的使命です! http://www.gunma-redcross-icuqq.com/disaster/

当院から2チーム目の日赤災害医療コーディネートチームが出動しました。(茨城県大雨災害救護活動)

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町田です。 本日朝5時半に茨城県大雨被害救護活動のため、当院より2チーム目の日赤災害医療コーディネートチームが出動しました。今回は町田を班長に萩原看護師、唐沢主事の3人で出動しました。 本日は前任のコーディネート本部長と病院や関係各機関の会議に出席したり、救護所を実際に回って状況の確認などを行いながら、引継ぎを行いました。 現地では徐々に地元医療が動き出していて、救護班活動から地元医療に少しずつ戻していく段階になってきています。 しかしながら、まだライフラインが復旧していない場所、片付けがなかなか進まない現状もあり、バランスとタイミングを見極めながら、日赤医療救護班、こころのケアチームの活動の現地での調整という責任をしっかり果たしていこうと思います。

茨城県大雨被害救護活動より日赤医療救護班&災害医療コーディネートチームが帰還しました。

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日赤群馬県支部および当院では茨城県大雨災害救護に13日から医療救護班9人、災害コーディネートチーム2人を派遣し、被害の甚大な常総市、災害対応の拠点となっているつくば市にて活動を行っていました。 本日医療救護班、災害医療コーディネートチームとともに後続の日赤チームに引き継ぎを行い、17時半頃に11人そろって当院に帰還しました。 現地での様々な活動、本当にお疲れ様でした。けがや事故なく全員戻ってきたことが何よりです。 活動報告などの詳細はまた後日本ブログでも紹介させていただく予定です。 尚、現地では少しずつ地元への引き継ぎも行いながら救護班活動は縮小傾向にあります。しかし、地元の医療機関にしっかり引き継ぎ終わるまでは引き続き支援活動は継続していきます。(現時点ではさらに群馬県から災害医療コーディネートチーム、医療救護班の派遣の予定が決まっています。) 「災害救護活動」、それは赤十字の人道的使命です! http://www.gunma-redcross-icuqq.com/disaster/

引き続き当院から日赤災害医療コーディネーターチームが出動しました。(茨城県大雨災害救護活動)

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救護班第1班の宮崎班長が現場の状況を評価して、まだまだ災害救護支援のニーズが高く長期にわたる救護班の活動が必要と判断し、救護班活動の調整役として高橋副センター長、社会課内林さんが昨晩9時半に『日本赤十字社前橋赤十字病院第2班』として茨城県に出動しました。 また災害対策本部には中村本部長のサポートとして日中から若手スタッフをICUから送り込み、小橋先生、明保先生が災害対応について学びながら出動した救護班のバックアップをしていただきました。 夜中も情報収集を続けています。 そのような中で、救護班を見送った数時間後に“県警本部からのホットライン”で「関越道下り線〇〇キロポストで多数傷病者の事故発生」の一報がありました。 ER当直医長の菊谷先生がすぐに情報収集チームを立ち上げ、ICUから町田、大雨救護対応の災対本部からも小橋先生が応援に駆けつけました。事故発生現場から管轄消防本部にすぐ連絡し、「重症患者は医療チーム派遣よりも高速道路を利用して病院に搬送した方が医療接触が早い」と作戦を共有し、すぐに災害メールを県内各機関に送付するとともに、比較的はやい病着が可能な3次救急対応病院に直接連絡して、消防機関が現場に到着する頃には「全員が超重症患者としても3病院ですべて受け入れ可能」という状況になっていました。(もちろん現場活動した消防機関の迅速な対応があり、かなり早期搬送ができていました。) 大雨災害対応と同時進行に高速道路事故対応の クロノロも同時進行です。 たったいま阿蘇山噴火に対する情報収集チームも立ち上げました。 当科スタッフも総力戦でこの状況を乗り切っていきましょう!

前橋赤十字病院救護班第1班が出動しました。(茨城県大雨災害救護活動)

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茨城県・栃木県大雨被害に対して早期より救助・医療活動を行っていたすべての皆様に心から敬意を表するとともに、引き続きの安全最優先での活動を願っています。 遅ればせながら「日本赤十字社群馬県支部前橋赤十字病院救護班」も本日朝7時に当院を出発しました。 当院日赤救護班第1班は宮崎救急科部長を班長に、医師2名、初期研修医1名、看護師長1名、看護師2名、薬剤師1名、事務員1名、日赤支部職員1名の総勢9名で編成されています。 中村災害対策本部長より出発前の状況説明。 日本赤十字救護班は、11日からさいたま赤十字病院、成田赤十字病院が先遣隊として現地で調整を行っており、当院および長岡赤十字病院が今日からそれぞれ引き継ぐ形で現地に入ります。 現地での各支援チーム(DMAT,JMAT,地元医師会など)との調整、ニーズの把握、そして実際の医療など16日まで現地で活動する予定です。(16日からは横浜みなと赤十字病院、武蔵野赤十字病院が引き継ぐ予定。)   今回初出動の星野先生、込山先生も昨日はやや緊張気味でしたが、今日はとても気持ちのこもった顔をしていました。とにかく「現地のニーズに合わせて、目の前の被災者に手を差し伸べるとともに、次につなげるためにするべきことをつねに意識しながらがんばってくるように」と背中を押して送り出しました!   中野院長、前田看護部長(副院長)、関根事務長、高橋支部次長をはじめ 多くの病院職員が駆けつけ、救護班の活躍をねがって送り出しました。 気を付けていってきてください。 当院はこれからも災害救護活動が切れ目なく行われるように、スタッフ一丸でできる限りの体制を整えてサポートすることを誓います。