『関越道大型バス事故』から1年がたちました・・・
町田です。 ゴールデンウィークも3日目で救急外来は相変わらず大忙しですがすが、群馬県内では今のところ大きな事故などなく時間が過ぎているようです。ここ2日間吹き付けていた強風も今日はやみ、穏やかな『昭和の日』を迎えています。 ちょうど1年目の朝4時40分に関越道で大型バス事故が起こりました。県内の消防、警察、病院がその時のできる限りを尽くして対応しましたが、7名の尊い命が失われてしまいました。 その後、様々なメディアや機関から当院や県の対応について、特に『DMAT派遣に時間がかかった』と厳しいご意見をいただきました。この1年間、早期現場派遣ための連絡の簡素化、高速道路へのドクターヘリの着陸についての話し合いが行われ、局地災害への対応が確実に前に進んでいます。 しかし、忘れてはいけません。群馬県全体で局地災害に対する日頃からの準備がかけていたことを・・・このような痛みを経験してから動くのでは遅いのです。7名の失われた方々へ少しでも報いるためにも、常に先手を打って活動できるように考えなくてはいけません。 DMAT出動に関しては、その後の局地災害への対応も確実に早くなっています。 次は、現場に出ることだけではなく受入側病院の準備です。実は当院の災害対応マニュアルは完全に形骸化してしまっています。災害対応を周知しているスタッフが多くいるため、いつもなんとかなっているのが事実です。病院全体できちんと動けるようにあらためて『アクションカードを含めたマニュアルつくり』を始めています。実は昨年からWorking groupを立ち上げておきながら、僕の怠慢でほとんど活動を行うことができませんでした。 昨日、ようやくマニュアルの草案ができこれからさらに議論を続けて今年度中の完成を目指しているところです。 昨夕、ドクターヘリで帰還中に現場上空付近を通過しました。 亡くなった7名のご冥福を心よりお祈りいたします。