重症患者のICUでの管理がとても大切です!
集中治療科・救急科スタッフの町田です。 7月中旬過ぎまでの連日最高気温が35度超えが嘘のように、ここ数日は連日雨模様です。最高気温も30度前後とこの時期の群馬にしては過ごしやすい日になっています。しかしながら夜に雨は強く降り、現在は群馬県全域に大雨・洪水警報が発令されています。ここ数日の大雨で大きな被害が出ている新潟県・福島県の皆様に心よりお見舞い申し上げるとともに、群馬県も十分に土砂災害への警戒が必要そうです。大雨に対する救護班活動も必要になる可能性もあり、その心構えのスイッチも入れました。 ところで、いままで当科のいろいろな紹介をしてきましたが、あらためて当科の特徴をあげると、ドクターヘリや災害医療はもちろんですが、ICUでの集中治療管理にかなりの力を入れています。ドクターヘリによる病院前治療、ERでの救命医療で何とか初療段階での危機を乗り切ったとしても、それに引き続くICUでの集中治療管理でも救命率や社会復帰率に大きく差が出ると考えられます。 初期研修医もじっくり考えて、 かつ迅速に処置に入ります! 当院のICUは12床で『closed general ICU』という形で運営しています。ERから入室患者はもちろんのこと、病棟急変や大手術後の患者も受け入れており、各科主治医の方針のもとで集中治療科・救急科&麻酔科(初期研修医を含む)で毎日約6名のICU専従医を配置してICUでの管理を行っています。12床に対して6名のICU専従医というマンパワーを配置することで、1人1人の患者さんに対して濃厚に接することができ評価や治療計画を慎重にたて、かつ迅速に治療に移せることができます。またほぼ12床満床状態が続くなかで予定入室&緊急入室を回していきながら運営する手腕も問われます。 呼吸管理や感染症治療、栄養管理などどの病院のICUでも日々行われていることですが、当科ならではのこだわりを持って行っているところもあります。当院ICUで勉強したいという目的でともに働いている当科スタッフもいます。この先何回かに分けて当科のICUでの診療について紹介していく予定です。(ただし更新は不定期で、何回シリーズかも決めていません。お許しを…) ☆前橋赤十字病院ICUの紹介ページ→ http://www.gunma-redcross-icu