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「大阪市立大学救急医学講座専門医プログラム連携施設会議」に参加しました!

宮崎です。 巷では専門医プログラムに関することが話題に上っておりますが、当科も救急科専門医プログラムの基幹施設として登録をさせていただいており、他の施設とも基幹施設同士での連携を行っております。 その中の一つとして、大阪市立大学救急医学講座の専門医プログラム連携施設としても声をかけていただいております。 去る 12 月 2 日、大阪市立大学救急医学講座専門医プログラム連携施設会議と、その後救急医学講座の同窓会が開催されました。当科もその 1 員としてご招待していただきました。 大阪市立大学救急医学講座は溝端康光教授を中心とし、外傷救急・ Acute care Surgery に関しては国内をリードする施設です。講座として、“多様性”をモットーにし、入局してくる若い先生方を育てる、というコンセプトでプログラムを作成しております。 そのため、大阪市内・関西圏以外にも、東北、九州、中部の施設を連携施設として登録をされております。そして光栄なことに我々の施設を連携施設として、お声をかけていただきました。 会議を終わり、現医局員・医局 OB の先生方々とともに懇親会を行い、各施設、それぞれの先生方の現況を報告なされました。 大阪市立大学の先生方はもとより、群馬大学卒業の先生もいらっしゃったり、“多様性”を体現されているのだな、と切に感じました。皆様も非常に仲がよく、溝端教授をはじめとする医局の先生方の人柄をしのばせる、楽しい会でした。

『第44回日本救急医学会総会・学術集会』に参加しました。vol.2~テーマは“挑戦”!~

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みなさまこんにちは、堀口です。 11 月 17 日から 19 日まで、日本医科大学大学院医学研究科救急医学分野主催で行われました、『第44回日本救急医学会総会・学術集会』に出席してきました。会場は品川で、多くの方々が参加しておられました。 私は自分のポスターセッション発表の他、いくつかの講演、シンポジウム、セミナーに参加してまいりました。 1:専門医共通講習「現場で役立つ指導医に必要なスキルと考え方」 亀田ファミリークリニック館山で家庭医をされておられる岡田唯男先生の講演でした。教育法についてのいろいろなツールについてのお話しです。 冒頭に、「医師になってからの年数が長い指導医ほど指導者としての評価が低い」というデータを提示され、自分も我がふりを直さないといけないなと思わされました。 指導における具体的方法としては、病院ごとのスタンダード治療指針を作成しておいて研修の最初の段階でコアレクチャーとして伝えておいたり、最近よく聞くようになった STEPPS(Team Strategies & Tools to Enhance Performance and Patient Safety) や反転授業という手法を取り入れたりということを紹介されておられました。 興味深いこととして、教育専属医師を確保することによる利点も触れられておられました。なかなかマンパワーとして難しいかもしれませんが、検討に値するものだなと思います。 2:小学校における心肺蘇生教育の普及 近畿大学医学部救急医学講座の平出敦先生と、国士舘大学大学院救急システム研究科の田中秀治先生の講演でした。 ウツタインのデータで学校における心肺停止例を解析したところ、子供たちよりも職員やビジターなど成人例の方が多いこと、目撃された心原性のものが多いことなどが分かり、バイスタンダー CPR や早期の AED を用いた除細動が有効なケースが多いと考えられました。 学校における AED の配備はずいぶん進んでいますが、その有効性を引き出すのにはいくつか改善できることがありそうでした。 1 つとして、一般の方には死線期呼吸を認識するのに時間がかかる、または分からないということがあります。この認識をどうやって一般の人に伝えるかというのはこれからの蘇生教育の課題と言えそうです。 もう...