投稿

ラベル(高崎ドクターカー)が付いた投稿を表示しています

他から多くのこと学ぶ!~「高崎ドクターカー症例検討会」~

イメージ
町田です。 5月14日の前橋ドクターカー事後検証会議(症例検討会)の開催に続いて、16日は高崎総合医療センターで開催された「高崎ドクターカー症例検討会」に参加しました。 本症例検討会では2例の事案について現場で活動した救急隊よりプレゼンテーションがあり、それに対しての質疑応答があり、最後に基地病院からコメントをおこなうスタイルで行われていました。 昨年度までは当科スタッフも高崎ドクターカーに時々搭乗させていただき、群馬県の病院前診療ができるだけ同じ共通認識で行えるように調整したり、また高崎総合医療センターのスタッフと一緒に活動することで当院にはないより良い方法やアイデアを教えていただくこともありました。 患者さんにとって大切なことは、その時最も早く医療介入ができるドクターヘリまたはドクターカーが要請され、どの医療チームが来ても共通の概念のもとでの質の高い医療を提供することです。 残念ながら今年度から当院の都合により高崎ドクターカーに搭乗する機会はなくなりましたが、症例検討会に参加させていただき意見交換することで群馬県の病院前診療がより高いレベルに向かっていくと考えています。 症例検討会の後は、高崎総合医療センター救急科の小池先生、新里先生と一緒においしいお酒と肴をつまみながら、患者さんの救急外来の滞在時間を短縮する方法(他科との連携、入院病棟との連携など)や地域連携のあり方など、とても有意義となるアドバイスをたくさんいただきました。 前橋ドクターカー、前橋赤十字病院のやり方に固執することなく、他から多くのことを学びそれを活かしていくことがとても重要だと再認識した良い夜となりました。

「高崎ドクターカー症例検討会」に参加しました。(前橋ドクターカー 2018年9月活動実績)

イメージ
増田です。 9 月 6 日,お隣高崎市の救命センターである国立病院機構 高崎総合医療センターで開かれた,「高崎ドクターカー症例検討会」に出席してきました. この会は, 2 ヶ月に 1 回ほど定期的に開かれており,高崎総合医療センターが持つドクターカー“衆善”を中心に行われたプレホスピタル医療の症例検討を行うものです. 私も 1 年程前から時折“衆善”に乗り,カードクターとして診療する機会をいただいており,この度初めてこの会に参加させていただきました. 今回は “アナフィラキシーによるドクターカー要請事案” “熱中症における集団救急対応” の 2 テーマについての検討が行われました. 救急要請から傷病者医療施設収容までの時系列,出動スタッフの思考過程,良かった点と改善すべき点などが話されました. 特に後者の事案は,約 20 名の高校生が熱中症を発症した事案であり,多数の傷病者をいかに迅速に医療施設へ搬送するかが問われました.対応されスタッフの方々を労う気持ちとともに,私も“もし自分自身がこの事案で出動していたらどのように対処しただろうか”と自問自答しながら聞いておりました. 会の後で,高崎総合医療センターのスタッフの方々や高崎消防の方々と挨拶を交わし,顔の見える関係を深めることができました. 今回の経験をまた今後に生かしていきたいと思います. ☆前橋ドクターカー 2018年9月活動実績☆ 前橋ドクターカー 要請:65件 出動:62件(*時間外:+2件) ・日赤 要請:54件、出動:51件(*時間外:+2件) ・群大 要請:11件、出動:11件(*時間外:+0件)   上段:活動種別 中段:搬送先病院 下段:疾病分類 上段:月別要請数 下段:月別出動数    

もう一つのドクターカー・・・~高崎ドクターカー支援~

イメージ
藤塚です。 群馬県における病院前診療システムには、現在は「群馬ドクターヘリ」とその補完的に活動している「群馬県防災ヘリドクターヘリ的運用」「前橋ドクターカー」があり、それに加えて「 高崎ドクターカー」があります。 今回は、私たちも月に数回だけですが協力させて頂いている高崎ドクターカーについての話です。 高崎ドクターカーは、平成 25 年 9 月 9 日から運航開始となり、県内で最初に正式なドクターカー事業を開始しています。高崎総合医療センターに基地があり、基地発進方式で出動します(前橋ドクターカーは、消防救急車からの医師ピックアップ方式)。 管轄エリアは、高崎市・安中市です。 たかさき消防共同指令センターからの要請から、すぐに病院から医療スタッフを乗せた車両が現場へ出動します。そのため、場所によっては救急隊よりも早く現場に着く場合もあり、より多くの判断が求められます。 そのほか、車内には様々な緊急対応可能な装備品が揃っており、12誘導心電図(病院へ伝送可能)や血液ガス分析装置など現場での診断・治療含めた診療が可能となっております。 また、現場救急隊との携帯電話によるリアルタイムの情報共有など、ドクターヘリ対応と違ったやりとりもあり、勉強になることが多々あります。 病院前診療からの早期医療介入を実現するための選択肢が増えてきており、それらをいかに活用し、また共同して活動できるか、消防・医療、病院間ともに協力していきたいと思います。

「第12回高崎ドクターカー症例検討会」に参加しました。

イメージ
町田です。 群馬県内には医療スタッフが平時の救急医療の中で病院前診療に出動できる手段は4つ存在しています。 運航開始の順番から、 ・群馬県消防防災ヘリドクターヘリ的運用(群馬県防災航空隊&前橋赤十字病院 (*) )  (*前橋赤十字病院以外に群馬大学医学部附属病院、高崎総合医療センター、群馬県立心臓血管センターも契約) ・群馬県ドクターヘリ(群馬県&前橋赤十字病院) ・前橋ドクターカー(前橋市消防局&前橋赤十字病院) ・高崎ドクターカー(高崎総合医療センター) です。   防災ヘリドクターヘリ的運用、ドクターヘリ、そして前橋ドクターカーに関しては医療チームが同じ病院のため、重複要請や多数傷病者事案等での同時出動のMedical Controlは比較的容易にできます。しかし高崎ドクターカーについては基地病院が異なるため、高崎総合医療センターのうまく協働して有効な病院前活動を展開していく必要があります。   高崎ドクターカーには毎週月曜日に当科スタッフも搭乗させていただき同院スタッフとの連携強化を図っていますが、要請する消防側にとっても要請する相手によって活動方針やお作法が異なると混乱の原因になります。 当県で最初に病院前診療を開始した当院がこの問題に対して解決する責務があると考えていて、ここ数年にわたって他機関ヘリ・カーが病院前活動で協働するときの共通認識について様々な場面でお話をさせていただいてきました。     ということで先月に高崎総合医療センターで開催された「第12回高崎ドクターカー症例検討会」に町田と小橋先生で参加してきました。 2例の症例検討では、高崎ドクターカーを要請するたかさき消防共同通信指令センター、出動範囲にあてはまる高崎市等広域消防局、多野藤岡広域消防本部の方々から活発な意見が出ており、とても勉強になったとともに、このような小規模な勉強会の有効性を強く感じました。 症例検討に続いて「ドクターヘリ・ドクターカーの運用方法の共通化が、効果的な病院前旬量の運用に重要である。」というタイトルで、どの機関のヘリ・カーを要請しても同じような活動ができるようにお話をさせていただきました。 

先輩に学べ!(前橋ドクターカー 6月活動実績速報付)

イメージ
町田です。 当院では毎週月曜日にお隣高崎市の高崎総合医療センター(救命救急センター)でドクターカースタッフ支援を行っています。  支援といってもドクターカーに関しては前橋より高崎の方が先に本格運用を始めた大先輩で、2015年は前橋ドクターカーが83件の出動に対して、高崎ドクターカーは390件の出動がありました。 また前橋ドクターカーと出動様式に大きな違いがります。前橋ドクターカーは前橋市消防局の救急車で当院スタッフを迎えに来て出動するのに対して、高崎ドクターカーは病院の救急外来の入り口にドクターカー専用の車両がスタンバイしています。ともに消防の要請で現場に向かって出動し、現場や途中のドッキングポイントで傷病者と接触します。 カーに乗せている資器材、現場救急隊との連絡方法など我々が学ぶことがたくさんあり、お手伝いに来ながらもたくさんのアイデアを教えていただいています。また、病院スタッフ間の交流も盛んになり平時の救急医療においてもより助け合うことができます。また高崎市等広域消防局の方々との顔の見える関係の強化につながります。  高崎総合医療センター看護師、高崎市等広域消防局救急救命士とともに・・・ (写真提供:高崎総合医療センター) 逆に病院前診療に関しては当院の方が先輩であるところもあり、現場での活動のコツ、アドバイスなども積極的に行っています。お互いの良いところをお互いで共有して生かしていくことで、群馬県全体のレベルアップを目指しています。 ちなみに高崎市民にご迷惑をおかけしないように、当科からは“ドクターカー独り立ち認定医師”しか派遣していません! ☆前橋ドクターカー 6月活動実績☆ 前橋ドクターカーも先月は38件の出動があり、ようやく前橋市の救急医療のツールとして定着してきた感があります。そして要請に対する応需率約9割までアップです!  前橋ドクターカー 月別要請・出動数 前橋ドクターカー 2016年6月実績 (上:要請・出動種別、中:搬送先病院、下:傷病分類)

基地病院の異なるドクターカーとの連携強化!(前橋ドクターカー 1月活動実績速報付)

イメージ
町田です。当直明けの土曜日です。 インフルエンザが一気に流行り出しました。特に子供のインフルエンザに関連する救急搬送が多く、いつものように1時間に1台以上のペースで救急車が到着していました。 どの地域の拠点病院も 多くの救急車を受け入れています。 帰宅する前にうがい・手洗い、そして着替えをしてインフルエンザを持ち帰らないように気を付けないといけないですね。     群馬県には平時の救急医療で病院前に医療チームが出ていく手段として、当院を基地病院とした群馬県ドクターヘリ(および補完事業としての前橋ドクターカー)と高崎総合医療センターを基地病院とした高崎ドクターカーがあります。   群馬県ドクターヘリと同様に高崎ドクターカーも定期的に症例検討会を行っており、2月12日に高崎総合医療センターで開催された『高崎ドクターカー症例検討会』に当院からも僕が参加しました。 今回の症例検討会では、高崎ドクターカーと群馬県ドクターヘリが同時出動した事案や、局地災害に対して高崎ドクターカーと当院初動救護班(DMAT)がコラボした事案が取り上げられていました。 高崎市等広域消防局や高崎ドクターカー医療チームからの発表を聞きながら、「さらにもっとうまく活動できなかったか?」という思いが強くなり、いろいろ意見や提案をさせていただきました。 想像以上に議論が盛り上がって予定時間をかなりオーバーする原因となってしまいましたが、その分かなり前進的なはなしができたと思います。   基地病院は違うとはいえ活動するチームの願いは同じです・・・『1人でも多くの重症患者さんの救命と社会復帰!』 要請する消防の方々も同じ思いのはず・・・だからこそカーとヘリをもっとうまく活用していただきたいと心から感じています。    また富山県の高岡医療圏メディカルコントロール協議会の方々が、この症例検討会の前日に高崎総合医療センター、当日には当院を視察に来られました。視察の目的は「ドクターカー」です。 富山県は昨年に富山県立中央病院を基地病院としてドクターヘリが導入されましたが、群馬と同様に都市部においてはドクターカーが有効の場所もたくさんあります。もし高岡にドクターカーが導入され、ヘリと...

「高崎ドクターカー症例検討会」に参加しました!(前橋ドクターカー8月活動実績付)

イメージ
町田です。 災害対策本部にいると現地で活動しているスタッフの健康面が気になってしまいますが、昨晩は星野先生の救護所での様子、今朝は込山研修医の巡回診療の様子がテレビで報道されていました。一生懸命頑張っている姿にちょっと安心しました。引き続き全力で頑張ってきてください! さらに医療コーディネーターチームの追加派遣の要請があり、 派遣メンバーと勤務調整を協議中・・・ 当科スタッフは高崎総合医療センターが基地病院である高崎ドクターカー(出動範囲は高崎市内)に、週1回カードクターとして搭乗しています。 ここ1年はドクターヘリとドクターカーとの連携事案が増加しており、基地病院が異なるドクターヘリとドクターカーの連携がよりスムーズかつ強化されることが重要になってきています。その目的の達成の一環として、今月初旬に行われた『高崎ドクターカー症例検討会』に参加しました。  高崎総合医療センターと高崎ドクターカー 救急隊の特定行為の指示要請、多数傷病者事案の対応など、ドクターヘリとの相違点の確認、連携の可能性などを質問させていただきました。 また10月から通信指令課の共同化に伴う懸念事項として、いままで高崎を担当していなかった通信指令課員が「カーとヘリのどちらを要請すればよいのか?」と迷ったときに、「積極的にヘリとカーの同時要請を行うように!」と進言しました。実はヘリもカーも出動すればともに共通の無線を使用するので、通信指令課・ヘリ・カーで出動しながら作戦を立てられるメリットがあります。 傷病者にとっては、『早期初期診療開始&早期決定的治療開始』を提供することができれば、ヘリでもカーでも病院搬送でも何でもよいのです!そのことを共通認識でもてるために、今後もドクターカー症例検討会や隣県ドクターヘリ症例検討会への当院スタッフの積極的参加を行っていこうと思います。 <前橋ドクターカー8月活動実績>  

これこそまさに連携プレー!~ドクターヘリ・防災ヘリ・ドクターカー~

イメージ
町田です。 昨年度の群馬県ドクターヘリは、要請数が約1300件、出動数は約900件とおおよそ400件の未出動があります。その未出動のうち約200件が重複要請ですが、その約半数を隣県ドクターヘリ、群馬県防災ヘリ、そして高崎・前橋ドクターカーでカバーしていました。 このように重複要請に対する他機関との連携は当たり前のように行われるようになりましたが、同一事案に対して連携することも年に何度もあります。 先日は2日連続で防災ヘリとのコラボ、うち1日は多数傷病者事案2件の防災ヘリとのコラボ、1日に3回の高崎ドクターカーとのコラボがありました。 多数傷病者事案の発生の警察からのホットラインをもとに管轄消防本部と調整してドクターヘリ出動。出動中に入手した情報からすぐに防災ヘリの応援要請を指示。途中で他事案対応から帰還中に防災ヘリとすれ違い、応援が遅れる可能性と判断。ドクターヘリ往復によるセカンドスタッフ派遣を考えたが燃料の問題で断念。 ランデブーポイントに到着後に4名の傷病者をトリアージ、応援到着まで救急車2台を救護所として治療開始・・・と思ったらあっという間に救助仕様から救急仕様にきりかえ、さらに応援医師2名を乗せた防災ヘリが間もなく到着との連絡が来ました。 しかしランデブーポイントに2機のヘリは着陸できず、防災ヘリが少し離れたところに着陸することになりました。4名の傷病者に対して医師1名・・・そこで防災ヘリが着陸前に無線で「ヘリ着陸後、支援隊で医師2名をドクターヘリ近くの傷病者が集まっているところに連れてきてもらい、防災ヘリに乗せる予定の傷病者がのっている救急車に来た医師2名をのせて防災ヘリに戻る」と指示。その通りにスムーズに防災ヘリに傷病者を搬送、そして残りの患者をドクターヘリで対応しました。 実は同地域でその前にも多数傷病者事案があり、その時はセカンドスタッフがいなかったためドクター、ナースが分かれてそれぞれ防災ヘリ、ドクターヘリで分散搬送しました。 この事案も実は防災ヘリには救助事案に要請がありましたが、要請内容のトリアージを行ってこちらの応援に来てもらいました。もちろん本事案終了後、すぐに救助事案に向かっていきました。(その救助事案終了後に上記の事案に応援に来てくださいました。)  多数傷病者事案にかけつけていただいた防災...

高崎ドクターカーと群馬県ドクターヘリの連携!

イメージ
町田です。 みなさんは『命に国境はない!』という言葉をよく聞くかもしれませんが、この言葉はまさにその通りだと思っています。たまたま見ていたテレビ番組で、1990年にサハリン(当時ソ連)から全身熱傷の小児を受け入れるた時の話題が取り上げられていました。その当時北海道で中学生をしていた僕も、サハリンから札幌医大に国境を越えた搬送が行われて治療を続けている報道を連日見ていたので、とても印象深い思い出として残っています。 国境までとは言いませんが、群馬県のプレホスピタルの現場でもここ数日のあいだで立て続けに『組織をこえた連携』がつづきました。今回は「高崎ドクターカー」と「群馬県ドクターヘリ」の連携の話題です。 当科から毎週月曜日に「高崎ドクターカー」のカードクターとしてスタッフ派遣をしています。ちなみに高崎ドクターカーは高崎総合医療センター所属で、高崎市等広域消防局&多野藤岡広域消防本部の一部の要請で高崎市内に出動しています。基本的に出動先で初療を行った後に高崎総合医療センターに患者搬送するのですが、特殊な疾患など治療できる医療機関が限定されるような症例の場合もあります。 そのような時に搬送先が遠く患者さんの重症度が高い時は、より迅速で安全な搬送手段が必要です。そのような時にドクターヘリも同時に要請することで、ドクターカーで初療を行った後にランデブーポイントでドクターヘリにリレーし、より早く根治的治療ができる病院に搬送してもらうことができます。 高崎ドクターから群馬県ドクターヘリへのリレー! この連携はけっして僕たちが高崎ドクターカーに乗っている日だけではなく、それ以外の日でもこのような連携がスムーズにできるような環境作りをすることも、僕たちが週1回だけですが高崎ドクターカーに乗る大きな意味があると感じています。他機関のドクターカーといっても、当科のフライトドクターには群馬県と近隣医療圏の医療事情を常にモニターすることを義務づけているので、当然のことながら高崎市内の医療状況も把握しています。 一緒に乗ったカーナースもとても熱心で、僕たちの活動から多くのことを学ぼうとする姿勢が感じられます。僕たち自身も他機関の中に入って活動することでとても刺激を頂くことができます。 今回の運用パターンからさらに多くのことを 学んでいる熱心なカーナースです!...