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「DMATロジスティックチーム隊員養成研修(理論習熟編)」に参加しました。

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藤塚です 突然ですが、今年もインフルエンザが流行してきましたね。希に重症化を起こすタイプのようなので、みなさんも手洗い・感染防止に十分注意してくださいね。 私の家族も高熱を出し・・・ インフルエンザと判明し、夜中も看病しての研修参加となりました。。。 さて、 12/21 ・ 22 と【DMATロジスティックチーム隊員養成研修(理論習熟編)】に参加してきました。 この‟ DMAT ロジスティックチーム”は、本研修を受講することで本隊員登録され、災害時に本部指揮支援とロジスティックをおこなう、左記に特化したチームです。 各県の災害対応エキスパート達が参加しており、色々なディスカッションなどからもとても勉強になりました。最後の机上訓練では、本部長をいつものようにやらせていただきました。 群馬県からも仲間たちが参加しており、群馬県の災害対応レベルもさらに向上するものと思います。 もうすぐ今年も終わります。 来年は、災害がない年になりますように。。

「中国ブロックDMAT訓練」にコントローラーで参加しました。

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町田です。 10月にたて続いた台風被害の影響で、10月中に予定されていた「群馬急性期災害医療研修」や「日本赤十字社2ブロック災害訓練」は中止になり、その代わりに群馬県からもDMATや日赤救護班など医療救護班を千葉県、長野県、福島県に派遣しました。 そのような大変な時期に当科や救命センターのスタッフのご理解ご協力をいただき、10月25,26に山口県で行われた「中国ブロックDMAT訓練」に参加してきました。 山口県庁です。 最近の災害訓練における活動場所はもっぱら「県庁」です。 今回参加した訓練でも9月の「政府大規模地震時医療活動訓練」で行ったのとまったく同じように、山口県庁に設置された‟航空運用調整班”の訓練コントローラーとして、山口県に大規模災害が起こった際の各機関ヘリ(ドクターヘリ、防災ヘリ、県警ヘリ、自衛隊ヘリ、民間ヘリ)の運用に関わりました。 「山口県航空運用調整班」 今回の訓練では県、自衛隊、DMATが集まりました。 この前のブログで藤塚先生が書いていましたが、災害時のドクターヘリの参集や運用調整には、平時のドクターヘリや災害医療の知識に加えて、被災地のヘリに地理的特性、ヘリ運用に関わるインフラ状況、多くの機関との連携などなど、さらなる知識や応用力が必要です。それに加えて県庁に設置される「航空運用調整班」では他機関のヘリと協働・役割分担するためのマネージメント力が必要です。 残念ながらこのマネージメント力は、普段からドクターヘリと災害医療に関わってても、そう簡単にできるわけではありません。いままでの実災害対応の経験、訓練の企画からのかかわりなどが重要になります。 自分は災害時のヘリ運用の専門家でもなく、特別な技能を持った人間ではありませんが、少しだけ経験が多めです。その経験をもとに「ヘリを用いたより効果的な空路地域医療搬送」を日本全国で確立するために、これからも微力ながらお手伝いさせていただきたいと考えています。 山口県庁からみた夕暮れ 最後に、25日の夜に懐かしい再会をしました。 陸上自衛隊相馬原駐屯地に勤務中には、群馬県ヘリコプター合同勉強隊で自衛隊ヘリの活動を紹介してくれたり、ドクターヘリが駐屯地に着陸するときに案内してくれたり、災害訓練で一緒に活動するなど、大切な「群馬空の会」の仲間です。本白根山噴...

台風19号被害への群馬県の医療対応。~県内医療ニーズの確認および隣県へDMATを派遣しています。~

台風19号による被害について、今朝の段階で群馬県内の4名を含む全国で61名の死者および13名の行方不明者が発生しております。亡くなられた方々のご冥福をお祈りするとともに、安否不明な方々が1人でも多くご無事であることを願っています。 群馬県では12日より群馬県庁に保健医療調整本部(DMAT調整本部)を設置し、当院から災害医療コーディネーターとともに、13日に県内DMAT 3チームを栃木県に、14日から県内DMAT 4チームを長野県に派遣しています。 群馬県も台風による被害が発生し一部孤立地域がまだ残っておりますが、現時点で医療ニーズがないことを確認した上で、被害が大きかった近隣県に対して各災害拠点病院と連携しDMAT派遣調整や受入体制確立がすぐできるように、群馬県医務課に調整窓口(群馬県保健医療調整本部)、および当院から医療担当官(災害医療コーディネーター)を指定して活動を継続しています。

台風19号被害への当院の対応。vol.1(前橋ドクターカー 2019年9月活動実績)

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気象庁が通常よりも早い段階から国民に向けて注意喚起をしていた台風19号ですが、信じられないような大雨をもたらし各地で大きな被害が出ています。残念ながら当県でも死者が発生していました。また全国各地で死者、行方不明者が発生しており、台風が過ぎたあとでも時間経過とともにその人数が増えていることが心苦しい限りです。 亡くなられた方のご冥福を心よりお祈りするとともに、少しでも早く被害が食い止められることを願うばかりです。 当院でも12日の早い段階から情報収集チームを立ち上げ、群馬県に大雨特別警報が出た時点で災害対策本部に格上げし群馬県保健医療調整本部にDMATチームを派遣しました。 主に県内の情報収集活動を行うとともに、隣県からの応援要請に対する県内DMAT派遣調整等を行っています。 今回の台風19号では川の氾濫など広範囲に影響を与える大きな被害が出ており、県内各災害拠点病院と連携しながら当院も長期的な対応を見据えて活動継続していきます。 皆様におかれましては、大雨に伴う河川の増水・氾濫、地盤のゆるみなど二次災害のリスクがまだまだ高い状況であることを忘れずに行動しましょう。 ☆前橋ドクターカー 2019年9月活動実績☆ ・日赤:要請数 61件、出動数 60件 ・群大:要請数 14件、出動数 14件   (以下は前橋ドクターカー日赤の実績) 上段:活動種別 中段:搬送先医療機関 下段:疾病分類 年度別要請・活動数 前橋市消防局管内 ドクターヘリ・カー出動数  

令和元年台風15号千葉県災害の活動報告② 『DMAT』

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山田です。 9 月 9 日未明、千葉県に台風 15 号が上陸し、千葉県内に甚大な被害をもたらしました。 今も苦しんでいる大勢の皆様に、心からお見舞いを申し上げるとともに、一日も早い復興をお祈り申し上げます。 私達は医師 2 名、看護師 2 名、主事 2 名の計 6 人で、 9 月 11 日水曜日の未明に群馬県を出発し、まず、 11 日から 12 日までは「 DMAT」 として、千葉大学医学部附属病院の災害活動拠点本部(千葉・市原・山武・夷隅活動拠点本部)にて本部活動を行い、 12 日夕方から 13 日にかけては、「日赤災害医療コーディネートチーム」として主に千葉県支部、君津中央病院、安房地域医療センターで活動を行いました。 千葉大学医学部附属病院の活動拠点本部に到着したのは、災害発災から 3 日目、既に当院からはロジスティックチームとして DMAT1 隊が派遣されており、私達も本部活動に入ることとなりました。 私はチームメンバーの協力の上、医療ニーズ・避難所のリーダーを担当させて頂きました。まず、地域の病院や避難所の被災状況を確認し、電気やガス、水道、食料、マンパワー、医療ニーズの必要性を拾い上げることから始まりました。停電・断水の地域が非常に多く、自家発電も残り数時間しか持たない病院や、既に吸引器や透析の機械が使えず、転院しなければならない患者さんがいる病院が多数あり、まだ気温が高い時期だったため、停電が長引けば長引くほど、今度は熱中症の患者さんがどんどん増えていくことが予測されるという、非常に危険な状態でした。専門のロジスティックチームと協力をしながら、各病院へ対応させて頂き、 12 日の明け方には、ほぼ全ての病院に電源車が到着し、水、食料の確保ができました。 12 日の午前中に県の保健医療調整本部へ活動を引き継ぎ、活動拠点本部は終了となりました。     DMATから医療救護班に徐々に業務を引き継ぐ方針となりましたが、当院救護班これから参集してくる日赤救護班の現地コーディネートを行うためにDMAT登録から日赤救護班登録に変更し、そのまま現地での活動を継続しました。(次回に続く・・・) 

令和元年台風15号千葉県災害の活動報告① 『DMATロジスティックチーム』

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藤塚です。 この度、台風 15 号の影響により被害に遭われた皆さまに心よりお見舞い申し上げます。 9 月 9 日、前橋赤十字病院DMATロジスティックスチームとして第1班が、千葉県の災害対応に出動しました。 我々は、災害拠点病院である千葉大学医学部付属病院を目指し、夕方に出発。到着は、 PM10 時半ころでした。途中高速道路が使用できる、できないという情報があり、対応しながら向かいました。 車両内で情報収集をしながら移動。 通行止め区域は関係機関の協力・許可を得ながら通行。   千葉大学付属病院の活動拠点病院では、千葉・市原・山武長生夷隅医療圏をカバーしていました。我々は、そこの本部業務を千葉大学病院チームと災害医療センターチームとで共同して運営しました。 DMAT 隊管理。管轄病院のライフライン状況や入院患者情報を収集し、補充と対応。避難所情報収集などを主におこなってきました。情報収集が電話などで不可能な場合には、実際に DMAT 隊に確認していただき、対応策を練っていきました。 夜間の本部の様子。 今回の災害は、建物自体に大きな被害はありませんでしたが、電気不通により、水道(くみ上げられなくなったため)も不可となり、ライフラインが枯渇してしまい、病院機能が維持できなくなってしまったこと。多くの病院が高齢の患者さんを抱えており、暑さによる熱中症に悩まされました。我々も、少しでも対策になればと、病院状況を確認する際に氷を持って行くなどの対応をとっていました。 氷をもって、病院へ。 我々は 3 日間、同場所で活動し、後続隊に引き継いで今回の任務終了となりました。 皆様の安全と一日も早い復興を心よりお祈り申し上げます。

首都直下地震に空から挑む!?~「令和元年度政府大規模地震時医療活動訓練」~

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町田です。 今年度も「政府大規模地震時医療活動訓練」の空路地域医療搬送に企画の段階から関わらせていただきました。本訓練の企画に当院スタッフが関わってだいぶ長くなりますが、訓練で取り入れて検討した内容が実災害時にどんどん活用されてきています。このような大切なミッションに関わらせていただいていることに強い責任感と同時にプレッシャーを感じながら約半年を過ごしました。 今年度は首都直下地震で1都3県(東京都、千葉県、神奈川県、埼玉県)に甚大な被害が生じた想定での訓練で、当院からは空路地域医療搬送に関わる全体の企画および神奈川県を町田が、埼玉県を藤塚医師が担当し、訓練当日はコントローラーとして小池看護師、滝沢看護師、内林救急災害事業課長にも参加してもらいました。 大規模災害が起こり多数の傷病者が発生してしまったときに、1人でも多くの人々の救命を目指し傷病者を近くの拠点病院やさらに被災が少ない地域の病院に搬送する必要が出てきます。その医療搬送を地域医療搬送と呼びますが、その中でもヘリコプターなど空路を利用した搬送を空路地域医療搬送として取り扱います。 時間帯や気象条件にもよりますが、大規模災害時には消防、警察、自衛隊、海上保安庁、そしてドクターヘリなど多くの機関のヘリコプターが参集し、そして様々な搬送ニーズが発生します。そのニーズと搬送手段、搬送先とのマッチングが空路搬送の有効性に大きくかかわってきます。  災害時には医療搬送のみならず、空路搬送が果たす役割は 多岐にわたり、ヘリ保有各機関の連携がカギになります。 実際に災害時にヘリコプターを飛ばすためには、被災地に参集できる場所があるか?給油できるか?どのヘリがどこに向かうか?など平時からの準備が最も大切になります。 この企画に関わらせていただいてから、訓練当日よりもその前の数か月の準備が大切なことに気がつきました。災害時に参集できる場所がない!給油できる場所がない!という自治体もあり、その場合はその想定のまま訓練に挑みます。その中で本当に災害が来た時に困らないようにこれから何をするべきなのかを関係者の皆様で話し合うことが一番の訓練の成果になっています。 今年度担当させていただいた神奈川県でも、何度も神奈川県、横浜市、ドクターヘリ基地病院の担当の方と話し合いを行い、訓...

台風15号被害への群馬県の医療対応。~DMAT追加派遣しました。~

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台風15号による被害に対する活動が続いています。 この2日間猛暑が続いており、とくに停電が続いている地域の皆様の健康を祈るとともに、1日も早いライフラインの回復を願っています。 群馬県では千葉県からの要請にもとづき、9日に当院と太田記念病院からDMATロジスティックチーム 2隊を派遣したのに続いて、当院、太田記念病院、高崎総合医療センター、伊勢崎市民病院、渋川医療センターよりDMAT 5チームが派遣となり本日未明に出発しました。 また群馬県から派遣するDMATの調整や今後域外搬送があった際に県内の受け入れ態勢がすぐにとれるよう、群馬県医務課に調整窓口(群馬県保健医療調整本部)を設置するとともに医療担当官(災害医療コーディネーター)を指定して活動しています。

台風15号被害への当院の対応。

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昨晩から未明にかけて関東を直撃した台風15号により、主に神奈川県、千葉県、茨城県に大きな被害が出ています。 今回も残念ながら人的被害も発生しており、心よりお見舞い申し上げます。 群馬県はほとんど被害がなく朝から台風一過で蒸し暑い中、通常の体制で平時の医療を行っていましたが、週末に政府訓練で被災地の想定となった神奈川県、千葉県では休む間もなく災害対応に追われています。 また今回は夜になっても60万戸を超える停電が発生しており、1年前の北海道のブラックアウトを思い出してしまいます。 夕方になり千葉県よりDMATおよびDMATロジスティックチームの派遣要請があり、群馬県からは当院と太田記念病院よりDMATロジスティックチームを派遣しました。 災害時はいつも千葉県のスタッフの方々に多くのことを教えていただいており、少しでも恩返しができるように活動してきます。

「日本DMAT隊員養成研修@神戸」に参加しました。

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お久しぶりです、後期研修医の奥田です。 今回「日本DMAT隊員養成研修(令和元年度第 9 回 ( 西日本会場第 5 回 )@ 兵庫県災害医療センター」に 8 月 21 日〜 8 月 24 日の 4 日間参加してきましたので報告させていただきます。 群馬県からは前橋赤十字病院1チームでの参加でした。医師として自分、看護師として藤生師長、新井さん、ロジスティックとして大河原さん、長井さんの5名での参加でした。 前橋赤十字病院チーム(4日目実地訓練後の一コマ) 日程は以下の通りです。 ・ 1-2 日目:座学 +机上訓練 ・ 3 日目:座学+机上訓練+試験 ( 筆記、 EMIS 、トリアージ、無線 ) ・ 4 日目:実地訓練 4日間、朝から夜まで非常に内容の濃いものでした。 机上訓練を行う際には色々な県の参加者と混合チームになり、進めて行きます。初日はぎこちなかったコミュニケーションも 3 日目には打ちとけ合い、色々なお話をさせていただきました。 Fチーム。本当にありがとうございました。 (皆さんに了承を得て掲載させていただきました。) また講師として、以前研修していた病院の救命センター長とお会いすることができ、様々な話をさせていただきました。救急を目指した時に何度も相談をさせていただいた先生で、このような機会にお会いすることが出来て、非常に嬉しく思いました。 内容に関しては、診療に関しては普段行なっていることと非常に似ているなと思いました。 災害という状況で物資は限られていますが、延長にあるような印象を受けました。 また局地災害の時に病院内でどのような動きをすれば良いのかについては、実際に前橋赤十字病院で見たり経験することが何度かあり、体験してからの参加だったので、情報収集チームや災害対策本部の立ち上げなどは非常に想像しやすかったです。 今回の研修を機に日本 DMAT 隊員となります。これが災害医療の入り口だと思い、これからも精進して行きたいと思います。 このような機会を与えてくださった上司や前橋赤十字病院という環境に感謝したいと思います。

“鉄は熱いうちに打て!”~「富岡甘楽地域MC協議会症例検討会」参加報告~

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町田です。 いつもの気象ネタからの始まりですが、この時期にまさかの「台風になる?ならない?」という話題が上がっています。群馬県も午前中は陽が射す時間もありましたが、妙に蒸し暑く夕方になって土砂降りが降っています。「曇り時々晴れ、夕方から土砂降り、湿度最悪・・・」という天気が連日続いており、天気予報の表示もおもいきって「空のご機嫌次第」とか「?」とかにしてほしいくらいです。 5月10日に南牧村でマイクロバス転落事故ありました。 今まで群馬県では局地災害が起こった際に、管轄の消防内、地域のメディカルコントロール(以下MC)協議会内での検証は行われていたとしても、それに関わった多機関・多職種の検証会がなかなか行われることがありませんでした。群馬県ドクターヘリ症例検討会でなんとかそのような事案をピックアップすることはあっても、その事案に関わった方々の参加が限られていたり、ドクターヘリが関わらないとピックアップもできないような状況が10年近く続いていました。(本白根山噴火災害対応の検証会でさえ1年後に検証・・・) *地域メディカルコントロール協議会とは?(総務省消防庁ホームページより) 地域メディカルコントロール協議会は、都道府県消防主管部局・衛生主管部局、消防機関、郡市区医師会、救急医療に精通した医師等で構成され、病院前救護にかかる消防機関と医療機関の連絡調整、業務のプロトコール、マニュアル等の作成、常時指示体制の整備、検証医の選定及び事後検証票の作成等を含めた事後検証体制の確保、並びに救急救命士の資質向上のための研修機会の確保に関する支援等の役割を担うこと。 しかしながらようやくここにきて各地域での検証に関わった多機関・多職種を交えた検証会を積極的に開く傾向となってきて(しつこく言い続けたせいかも?半ば強引??)、今回の事故対応に関して地域MC協議会主催の症例検討会に多くの関係者を招集して開催されました。 昨日6/26、公立富岡総合病院で開催された「令和元年度 富岡甘楽地域MC協議会 第1回症例検討会」にお招きいただき、当院からは僕のほかに救急災害事業課全員が参加しました。またドクターヘリで応援出動していただいた佐久医療センターの救命スタッフの方々、応援出動した隣接消防の救急隊、共同指令センターの方々も集まりました。 今回の症例検討会...

8人目の“統括DMAT登録者”の誕生です!

生塩です。 5 月 20-21 日に東京都立川市の内閣府災害対策本部予備施設において、「令和元年度統括 DMAT 研修」が開催され、参加してきましたのでご報告します。 統括 DMAT とは・・・ 災害時には DMAT という1チーム 4 ~ 5 名で構成されたチームが、それぞれ完結する活動をしています。 しかし、大規模災害時には何隊も DMAT チームが集合し、完結できるからといって組織的な活動ができなければ、ただの烏合の衆になってしまいます。そのために、日本 DMAT 資格をもった医師の中から「統括 DMAT 」が認定され、災害時に設置される活動拠点本部や DMAT 調整本部で、その本部・所属エリアの活動方針を決定するという役割を担っているのです。 今回の研修では、本部活動を行う際に、本部立ち上げや活動実施中で留意すべき点について、「 HeLP-SCREAM 」や「 HeLPDMAT 」「 REMEMBER 」「 THANK you 」の合言葉で、本部運営に関する注意点を理解し、これまでの災害事例を振り返りながら研修していきました。 研修2日目の午後には、南海トラフ地震を想定し、高知県・徳島県の活動拠点本部に派遣された統括 DMAT として本部運営を行うというシナリオを行いました。諸先輩が多くいる中、生塩はそのシナリオで本部長をさせていただきました。非常に緊張しましたがい、実際にやってみて色々勉強になり、今後の大規模災害だけなく局所災害での当院での院内災害対策本部活動にも大きく役立ちそうです。 いつも上司の町田先生に言われている「災害医療は救急医療の延長線」・・・ 救急外来や病院前でも、需要(患者数や重症度)が供給(提供できる医療)を超えて、プチ災害となりバタバタしますが、そこでもいかに CSCA の確立が大切か、改めて日頃から意識した救急活動を行なっておくことが大切か、今回の「統括 DMAT 研修」でも改めて実感しました! 日々の救急医療から災害医療につなげられるように日々訓練していきます! 一緒に参加された受講生・インストラクターの皆様、一緒に参加された統括 DMAT の皆様ありがとうございました!そして、研修中に院内を守ってくれていたスタッフの皆さんに感謝しております!!   PS. 当院...