確実にレベルアップしています!~月2回の「前橋ドクターカー事後検証会議」~

町田です。
院内では“働き方改革プロジェクト”を立ち上げる動きがあるようですが、今日は18時半から21時15分までという長丁場の症例検討会を行ってしまいました。
明るいうちになかなか帰れない日々です・・・

毎月2回、前橋市消防局、群馬大学医学部附属病院、前橋赤十字病院のドクターカーに関わるスタッフが集まって「前橋ドクターカー事後検証会議(症例検討会)」を開催しています。
群馬大学も基地病院となって1年が過ぎてから、毎月開催のうち3か月ごとに群馬大学でも行うようになっています。

毎月2回行っている理由は、消防職員の勤務がほぼ1日おきであるため、2日間行うことであらゆる職員が参加できるようにするためです。そして要請をいただいた全症例を取り上げて、ドクターカーの要請や活動に関わる内容に加えて、その患者さんの経過をフィードバックする大切な機会になっています。

全例検討を始めてから3年目に突入しましたが、確実にドクターカーの活動の質が向上するとともに、より適切な処置、適切な搬送先選定が行われ、また確実に成績の向上も認められるようになっています。

一般市民の声から要請を判断する通信指令課の思い、現場救急隊の活動状況、ドクターカーが提供できる医療について、消防、医療がそれぞれ共有することで、よりシームレスな活動をおこなうことができます。
また群馬大学と前橋日赤が同じコンセプトで活動することによって、どちらのドクターカー(ドクターヘリも!)が来ても前橋消防は内容を変えることなく同じ活動方針をとることができます。


時間外に長時間にわたる症例検討会を行うことは時代に反しているかもしれませんが、患者の救命・社会復帰のために真剣にディスカッションするこの時間は、確実に市民のためになっていると確信しています。
ちなみに救急部門の働き方改革を達成するためには、院内全体や地域の医療連携の仕組みからメスを入れないかぎり「命の最前線で戦う面々」の環境はそう簡単に変わらないでしょうね~~

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