現病院で最後の「群馬県ドクターヘリ症例検討会」を開催しました。

町田です。
5月15日に現病院では最後の開催となる「群馬県ドクターヘリ症例検討会」が開催されました。本来であればもっと開催すべきものなのですが、現状では年4回の開催が精一杯で今回の開催が第35回目となります。
今回も会場には100名を超える消防、病院、行政の関係者の方々にお集まりいただきました。毎回お忙しい平日昼間に多くの方にご来場いただきありがとうございます。
前橋赤十字病院 博愛館での最後の開催でした。

まずは5月開催恒例の前年度(2017年度)の活動実績報告から。
過去最多の要請数・出動数でしたが、未出動数も増加、進まない活動時間の短縮と、何年たっても消防、病院ともに改善の余地が大ありです。
消防覚知からドクターヘリ要請までは年々確実に時間短縮が認められていますが、ランデブーポイント安全確保までの時間、医師による現場活動時間はもっともっと短縮に向けて努力が必要です。

 
続いて行った症例検討も、決定的治療開始時間の大切さを問う症例をあげさせていただきました。
ここのところ毎回多数傷病者事案を取り上げそれの応用として災害対応の強化を図ってきましたが、今回は原点に戻り重症外傷患者について徹底的にディスカッションしました。
 
群馬県の救急医療の質は決して低くないと思っています。予想死亡率がかなり高い患者でも効率で救命できています。しかし中には消防も病院も「あと数分早ければ・・・」と悔しい思いをしたこともあります。
ドクターヘリによる早期の初期診療開始は当たりまえで、その次に続く病院での決定的治療の早期開始を行えるように、群馬県では引き続き「消防覚知から医師による傷病者接触まで30分以内(30分ルール)」「消防覚知から病院到着まで60分以内(60分ルール)」を掲げていきます!

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