DMAT隊員養成研修

 こんにちは、中林です。先週福島県で開催されたDMAT隊員養成研修に行ってきました。

DMATは災害発生時に他の医療機関のチームと連携して多彩な災害現場のニーズに応えることを目的とした医療支援チームで、現在全国に15千人程度の隊員がいます。今回当院からは新規隊員養成のために5名の受講者が参加しました。また、それを指導するインストラクターの取得を目指して2名がタスク参加をさせていただきました。


 

養成研修では被災地で隊員が活動できるよう、情報の扱い方から患者搬送時の注意点、さらには避難所や診療所における支援のあり方まで、研修期間だけでは消化しきれないほど多岐に渡る内容についてディスカッションと演習を行います。

 

隊員になったら終了ではなく、その後も定期的な訓練を受けながら有事に備えています。災害医療は今後起こりうる有事への備えですが、残念ながらその有事が定期的に発生しております。新型コロナウイルス感染症の流行で困っている施設への対応もそのひとつです。

 

DMAT隊員は県から要請を受けて複数の患者さんが発生した施設にお邪魔して感染管理のアドバイスをしてくれるICN(infection control nurse)と一緒に帯同して入所者さんたちの医学的な評価をさせていただき、施設が継続して運営できるような支援に関わらせていただいています。そういったことも研修の中で触れられており、これまでの実災害経験が築き上げたことによる災害医療の幅広さを改めて思うところです。

 

なお、私事ですが今回DMATインストラクターの資格を取得させていただきました。あくまでこれからが役目を果たすときと思っています。日々の診療で忙しいところ研修に送り出してくれた職場のみなさんと、理解してくれる家族に感謝しつつ、より地域のため、なかでも専門とする子どもたちのために貢献できるよう微力ですが先達や仲間たちと一緒に日々精進したいものです。

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