平成30年7月豪雨災害対応の活動報告② 『日赤災害医療コーディネートチーム』
中村です.
『平成30年7月豪雨』災害で,広島県では,発災早期から広島赤十字・原爆病院や庄原赤十字病院,三原赤十字のチームが広島県保健医療調整本部や坂町に入り活動を開始,その後,第3,5,6ブロック(日本赤十字社は6つのブロックに分かれており,広島県は第5ブロックに所属,第3ブロックは中部,第6ブロックは九州)の救護班が支援に入り,避難所の巡回診療や避難所救護所の運営を行い避難者の救護を行いました.
『平成30年7月豪雨』災害で,広島県では,発災早期から広島赤十字・原爆病院や庄原赤十字病院,三原赤十字のチームが広島県保健医療調整本部や坂町に入り活動を開始,その後,第3,5,6ブロック(日本赤十字社は6つのブロックに分かれており,広島県は第5ブロックに所属,第3ブロックは中部,第6ブロックは九州)の救護班が支援に入り,避難所の巡回診療や避難所救護所の運営を行い避難者の救護を行いました.
7月11日から,高知赤十字病院が広島県庁に,7月13日には,名古屋第1赤十字病院が呉市保健所に日赤災害医療コーディネートチーム(Co-T)として派遣されました.
我々のチームは,7月27日から7月31日に,その呉市保健所で日赤災害医療Co-Tとして活動しました.発災より約3週間経過していましたが,断水の継続,土砂の除去が行われていない地域もあり避難所での生活が余儀なくされる状態が続いていました.救護班は,天応まちづくりセンターと安浦まちづくりセンターの2箇所で,毎日救護所を設置し避難者の方や自宅で生活されている方,ボランティアの方の救護活動を行っていました.しかし,徐々に避難所に設置されている救護所を訪れる方々も減少傾向にあり,地元の診療所や医療機関が診療を再開し,それに伴い薬局も再開されてきていました.
我々の前任のさいたま赤十字病Co-Tが呉市医師会と呉市保健所に上記のような現状の説明を行い,段階をふんだ救護から保険医療への移行を行うことにご理解頂いておりました.我々はスムースに救護班から地元医療機関への引継ぎが行えるように,引継ぎ方法や薬の処方,医療機関への受診方法について調整を行いました.
我々の後任である,名古屋第2赤十字病院Co-Tからの報告では,無事,引継ぎが行えたとのことでした.
滞在中に最も,我々を悩ませたのが,台風12号の動向でした.『逆走台風』と呼ばれ,東から西に進路をとり,7月29日には被災地である,中国四国地方を通過しました.前日の夕方から避難指示が再度発令され,避難者の数がかなり増加し保健師さんはその対応に奔走せざる得ない状況でした.幸いにして大きな被害がありませんでしたが,再度,土砂崩れが発生していたら大参事になっていたでしょう.
今回の派遣で,感じたことは『群馬県の災害体制の強化が必要である』ということです.群馬県は災害が少ない県と言われていますが,それは,記憶がある期間だけの話で,噴火,洪水,地震のすべてが群馬県では起きています.発災当初は,支援を得ることが出来ますが,最後は自分達で復興するという気持ちや体制作りが重要です.
☆平成30年7月豪雨災害対応の活動報告① 『災害医療コーディネートサポートチーム』
https://drheli-gunma.blogspot.com/2018/07/307_26.html
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https://drheli-gunma.blogspot.com/2018/07/307_26.html
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