平成30年7月豪雨災害対応の活動報告① 『災害医療コーディネートサポートチーム』

町田です。
本当に暑い日が続いていますね。ここ数日ドクターヘリ当番中の汗をかく量が半端ではなく、のどが渇く前に常に水分を取りながら熱中症にならないように気を付けています。
今日の前橋の予想最高気温は30度と涼しく(?)なりますが、その代わりに西日本が猛烈の暑さになるようです。まだまだ災害対応が続いているところで、被災地の皆様の体調がとても心配です。


平成30年7月豪雨災害においては200名を超す尊い命が失われてしまいました。亡くなられた方々のご冥福をお祈りするとともに、被災地の復旧から1日も早い復興を願っています。
小田川の決壊により大きな被害を受けた
倉敷市真備地域

当院では本災害発生時より情報収集チームを立ち上げて被災地の状況をつねにモニタリングしていました。そして7月13日に「日本災害医学会災害医療コーディネートサポートチーム」として町田が岡山県に派遣となりました。

7月13日夜に岡山市に到着し、7月14日に岡山県庁で全国から本チームのメンバーとして集まった10名(リーダーは長崎大学病院 山下先生)のチームで活動を開始しました。
チームとしての主な活動は倉敷市役所内に設置された県南西部保健医療調整本部内の「倉敷地域災害保険復興連絡会議(KuraDRO)」での本部支援活動でしたが、僕は岡山県庁に残り「岡山県保健医療調整本部」の事務局長である岡山赤十字病院 石井史子先生の補佐として被災県全体の大きな方針決定に関わる活動をお手伝いさせていただきました。
JADM災害医療コーディネートサポートチーム
 また7月15日夜からは最も岡山県で被害が大きい倉敷市真備地区の保健医療を復興させるために、地元の吉備医師会の先生方と協力して活動するためにKuraDROから現地に派遣するリエゾンとして活動しました。

吉備医師会の先生方のご理解を頂き吉備医師会館内に「吉備医師会災害復興支援室(KiD-R)」を設置させていただき、11医療機関のうち10医療機関が被災した真備地域の保健医療の復興に向けて連日現地に足を運んで状況を把握し、夜遅くまで地元の災害対策本部会議にて話し合いを続けました。
吉備医師会館内に設置させていただいた
「吉備医師会災害復興支援室(KiD-R)」
僕の活動は7月18日まででしたが、何とか地元の拠点病院の前にAMDAの協力を頂いて地元医師会の先生によって診療を行う仮設診療所の設置のめどを立てたところで日本医科大学の平林先生に引継ぎ帰還となりました。
まび記念病院前にAMDAにご協力いただき
移動検診車を用いて仮設診療所を設置。

活動中は吉備医師会会長平川先生、副会長服部先生をはじめ多くの医師会の先生方がKiD-Rの活動にご理解を示していただき、とても大変な状況の中で被災側と支援側が同じ目的をもった強固なタッグを組んで活動することができました。
本活動中にたくさんのご支援いただいた日本災害医学会事務局、JMATの先生方、AMDAスタッフの皆様、そして医師会の先生方に心より感謝いたします。また唯一被災を免れたまきび病院の皆様が様々な支援の手を差し伸べていただいたことは本当に心に残る出来事でした。改めて感謝いたします。


当院としては昨日から「日赤こころのケアチーム」、本日から「日赤災害医療コーディネートチーム」を現地に派遣し、引き続き災害救護活動を継続していきます。

新病院初の出発式になりました。

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