「平成28年度関東ブロックDMAT訓練」に参加しました。~プレイヤー編~

みなさま、こんにちは。堀口です。
112627日に埼玉県で行われた標記訓練について、12/1にアップした『コントローラー編』(http://drheli-gunma.blogspot.jp/2016/12/28dmat.html) に続き、本日は『プレイヤー編』をアップします。
この訓練において医師2名、看護師2名、業務調整員2名のチームでプレイヤーとして参加しました。私にとっては7月に日本DMAT隊員に登録されてから初めての実践形式の訓練で、とても緊張しました。


訓練概要ですが、1126日午前7時に、埼玉県北部の深谷断層帯・綾瀬川断層帯で地震が発生し、県北部地域及び県央地域で最大震度7を観測したという想定で始まりました。
前橋赤十字病院に参集して出動の準備をし、参集要請に応じて活動拠点本部に指定された深谷赤十字病院へ移動、そこで秩父市立病院へ病院支援に向かうように指示を受けて秩父市へ向かいました。
到着した市立病院で病院関係者から情報収集したところ、病棟倒壊の危険性のため70名の入院患者のうち退院可能な20名をのぞく50名を避難させる必要があることが分かりました。そこで病院支援指揮所として活動し、参集してくるDMATチームの受け付け、患者リストの作成などを行い、第1日目は終了しました。

2日目は患者さんを避難させる訓練を行い、参集してくださったDMAT隊にお願いして、近隣の病院や県内の病院への患者搬送、実機を用いたヘリコプターによる搬送を行いました。さらに、ドローンを使った被害状況の空撮、ドローンの動態監視のテストも行いました。


反省点や忘れないようにしておきたい点はたくさんあります。

・連絡先の確認:
場所を移動する時は移動元と移動先の連絡先を確認し、移動を開始する前に実際に通じるかどうか確認する必要があると感じました。今回の訓練では1日目は携帯電話の音声通話が出来ないという設定であり、衛星携帯電話やメールでの連絡を指示されていました。ところが実際に電話してもつながらないということが度々ありました。そのまま移動すると連絡手段がなくなって自らが危険な状態に陥りかねません。
 
・移動経路の確認:
訓練では関越道が一部通行止めという設定があり、途中から一般道路を通って埼玉へ向かいました。出発前に交通路の被災状況を確認すること、複数の経路を検討しておくことが重要だと改めて思いました。
 
・効率的な情報収集:
派遣先の病院に向かう間に、病院の規模、患者数、周囲の被災状況、近辺でヘリコプターが着陸できそうな場所の有無などの情報を集めるようにしました。今回は移動中もインターネットで情報が得られましたが、災害時はインフラの被災状況によっては情報が得られないかもしれません。後方支援する場合は、被災地で活動するチームが必要とする情報を先回りして収集し、伝える必要があると思いました。
 
・転院患者の情報提供:
訓練では秩父市立病院の方々が訓練用の患者リストと、それぞれの患者さんの診療情報提供書を作成してくださいました。実際の災害時はDMATも手伝う必要があると思います。また、転院搬送を行うDMAT隊に短時間で患者情報を伝える難しさを感じました。
 
 
まだまだありますが、カッコ悪いのでこのあたりでご勘弁ください。
次の機会にはうまく立ち回れるように、今回の経験を活かせたらと思います。秩父市立病院のみなさま、一緒に活動したDMAT隊のみなさま、ありがとうございました。

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