「緩和ケア講習会」を受講しました。~救急科医も知っておくべきこと~
みなさま、こんにちは。堀口です。
9月3,4日の2日間、高崎総合医療センターで行われました標記の講習会を受講してきました。
この講習は日本緩和医療学会が開発した「症状の評価とマネジメントを中心とした緩和ケアのための医師の継続教育プログラム:PEACE(Palliative care Emphasis program on symptom management and Assessment for Continuous medical Education)」に則って行われたもので、講義、ワークショップ、ロールプレイなどを通じてがん患者さんに対するケアを学びました。
緩和ケアについての自分の無知をさらけ出すようですが、多くのことを学ぶことが出来ました。特に印象深かったことを2つあげます。
まず、受講までは「緩和ケア」というと「がんの終末期のケア」だと思っておりましたが、この考えを改めないといけませんでした。
緩和ケアは、「がんと診断されたときから始まり、病気の時期や治療の場所を問わず提供されるもの」だということです。講習の中で、切除不能ながんだということを伝えられる患者さんの役をロールプレイする機会がありました。7分間の短いロールプレイではありましたが、精神的にかなりこたえましたし家族のことなどたくさんの不安要素が頭をよぎりました。
病気の治療だけでなく、患者さんへの総合的なケアが必要だということを学びました。
もうひとつは、緩和ケアが対象にするのはがんによる痛みだけではなく、「全人的苦痛」だという点です。
疼痛や倦怠感、呼吸困難といった「身体的苦痛」ももちろんですが、不安やいらだちといった「精神的苦痛」、経済的な問題や仕事・家庭の問題といった「社会的苦痛」、死への恐怖や自分の存在が消滅することへの辛さといった「スピリチュアルな苦痛」を網羅したケアが必要になります。
この点も自分の認識を変えるものでした。
救急医療は一見すると緩和ケアとは対極にあるようですが、救急外来にはがんの患者さんも運ばれてきますし、集中治療室でもがんの患者さんを診療します。今回の講習会で得た学びを、今後の診療でも生かしていきたいと思います。
9月3,4日の2日間、高崎総合医療センターで行われました標記の講習会を受講してきました。
この講習は日本緩和医療学会が開発した「症状の評価とマネジメントを中心とした緩和ケアのための医師の継続教育プログラム:PEACE(Palliative care Emphasis program on symptom management and Assessment for Continuous medical Education)」に則って行われたもので、講義、ワークショップ、ロールプレイなどを通じてがん患者さんに対するケアを学びました。
緩和ケアについての自分の無知をさらけ出すようですが、多くのことを学ぶことが出来ました。特に印象深かったことを2つあげます。
まず、受講までは「緩和ケア」というと「がんの終末期のケア」だと思っておりましたが、この考えを改めないといけませんでした。
緩和ケアは、「がんと診断されたときから始まり、病気の時期や治療の場所を問わず提供されるもの」だということです。講習の中で、切除不能ながんだということを伝えられる患者さんの役をロールプレイする機会がありました。7分間の短いロールプレイではありましたが、精神的にかなりこたえましたし家族のことなどたくさんの不安要素が頭をよぎりました。
病気の治療だけでなく、患者さんへの総合的なケアが必要だということを学びました。
もうひとつは、緩和ケアが対象にするのはがんによる痛みだけではなく、「全人的苦痛」だという点です。
疼痛や倦怠感、呼吸困難といった「身体的苦痛」ももちろんですが、不安やいらだちといった「精神的苦痛」、経済的な問題や仕事・家庭の問題といった「社会的苦痛」、死への恐怖や自分の存在が消滅することへの辛さといった「スピリチュアルな苦痛」を網羅したケアが必要になります。
この点も自分の認識を変えるものでした。
救急医療は一見すると緩和ケアとは対極にあるようですが、救急外来にはがんの患者さんも運ばれてきますし、集中治療室でもがんの患者さんを診療します。今回の講習会で得た学びを、今後の診療でも生かしていきたいと思います。
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