スズメバチに注意を!

今年は梅雨時の雨が少なく、少雨高温の環境が8~10月に活発化するスズメバチの活動を例年以上に活発にしているようです。
7月下旬からの3週間でハチ刺されによるドクターヘリ要請が2ケタを超えました。何件かは救急隊現着時に軽傷で要請キャンセルとなりましたが、それ以外はハチ刺されに伴うアレルギー反応より何らかの呼吸や循環の異常が生じていて、現場からの薬剤などによる処置が必要となりました。

ハチ刺されによりアレルギーはとても重篤な状態になることがあります。特に刺されてすぐに呼吸困難や血圧低下が起こることがあり、ひどいときには心肺停止状態に陥ることがあります。そのために超緊急の処置を要することがあります。
このようなアレルギー反応を『アナフィラキシー』と呼び、特に血圧低下を伴うときは『アナフィラキシーショック』といいます。このような反応に対しておもに救急科医師による初療が行われますが、アレルギーを抑えるための薬剤によるリスクを考慮された共通のプロトコールがきちんと整備されています。

“アドレナリンは持続静注がおすすめ!”

2012年に発刊された『ERマガジン9巻3号』に特集していただき、藤塚先生が詳細に記載しています。
http://www.cbr-pub.com/01_er/01-er_0903.html

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