開胸術後の急変!?コードハートシミュレーション

緊急時に備える!コードハート・シミュレーション訓練のご紹介

こんにちは、ブログ担当の永山です。

今回は、杉浦先生主催の「コードハート・シミュレーション」をご紹介します。


コードハート・シミュレーションって?

心臓手術術後の非常事態に、医療チームがすぐに的確な対応ができるようにするための訓練が「コードハート・シミュレーション」です。


なぜ普通の心臓マッサージではダメなの?

私たちがよく知っている心臓マッサージ(胸骨圧迫)は、多くの場面で命を救う基本手技ですが、開胸手術後の患者さんには注意が必要です。
というのも、無理に圧迫してしまうと心臓が破裂してしまうリスクがあるからです。

そのために必要なことは…

  • 心臓が止まった原因の確認
  • ペーシング(心臓に電気刺激を与える)や薬剤の使用
  • 人工心肺装置(ECMOなど)の迅速な準備

これらの判断を、限られた時間の中でチーム全体が連携して行う必要があります。


訓練は多職種で!

当院では、このような緊急時対応をプロトコール化し、医師・看護師・臨床工学技士など多職種で共有できる体制を整えています。
定期的な訓練があるおかげで、いざというときにも落ち着いて動けるようになりました。

恥ずかしながら、私自身もICU管理を担当するようになるまで、このような対応が必要だとは知りませんでした。
医療従事者でも専門外だと知らない方も多いのではないでしょうか。

当院には、他院から研修に来られる医師も多くいますが、このシミュレーション訓練は大変好評です。
なにより、看護師さんや臨床工学技士さんたちも積極的に協力してくれることが、当院の大きな強みです。

心臓血管外科の先生方にいつでも相談できる環境があることで、集中治療科でも安心して術後管理にあたることができています。
加えて、定期的に訓練を行い、スタッフ全員が緊急時にすぐにうごけるような環境づくりもつづけていこうとおもいます。


まとめ

  • 「コードハート・シミュレーション」は心臓術後の緊急対応訓練
  • 開胸手術後の心停止には特別な注意が必要
  • 多職種連携での訓練が、実際の現場での安心につながる



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