ECMO トランスポートについてのご紹介(訓練様子)

こんにちはブログ担当の永山です。

ECMOってなに?

ECMO(エクモ)とは、重い肺や心臓の病気で呼吸や循環がうまくできなくなった患者さんの体を、人工的に助ける装置のことです。

正式には「体外式膜型人工肺」と呼ばれ、肺や心臓の代わりをしてくれる機械です。救急や集中治療の現場で使われています。

なぜECMOトランスポートが必要なの?

ECMOが必要な患者さんは、設備やスタッフが整った専門の病院で治療を受ける必要があります。でも、すべての病院にその体制があるわけではありません。

そこで、今いる病院でECMOをつないだ状態のまま、専門施設へと患者さんを安全に移動させる必要が出てくるのです。これが「ECMOトランスポート」です。 患者さんがいるところに出向いて、ECMOを導入して搬送するパターン(primary transport)やECMOが導入された患者さんを集中管理ができる病院への搬送を行う(seconary transport)があります。

どんなふうに運ばれるの?

ECMOを使っている患者さんはとても繊細な状態なので、通常の救急搬送とは全く違う慎重さが求められます。 当院では、専用のECMO Carを導入しており、ECMOがついた状態でも搬送するこができます。 そして 移送には、医師、看護師、臨床工学技士など、ECMOを扱える専門チームが同行します。

どんなチームが関わるの?

ECMOトランスポートには、以下のような多職種の連携が不可欠です:

職種役割
救急医/集中治療医全体の判断と管理
臨床工学技士ECMO装置の操作とトラブル対応
看護師患者さんの状態管理と処置
搬送チーム(消防・自衛隊など)安全な移送の実施

どんなリスクがあるの?

ECMOトランスポートは、安全に行われるよう十分な準備と訓練が必要です。

主なリスク:

  • 移動中の血圧低下や出血
  • 装置のトラブル

これらを防ぐため、事前に綿密な打ち合わせとシミュレーションが行われます。

写真は訓練様子です。搬送元から搬送依頼があり、患者さんの情報をあつめて、全体共有を行い、搬送準備を行いました。 ご参加いただいた、スタッフのみなさんありがとうございました。 当院のホームページに、ECMOの適応や、搬送相談依頼などの詳細記載がありますので、ぜひ訪れてみてください!



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