“ECMO Transport” とは…?

藤塚です。

当院は、ECMOセンターとして、多くの重症呼吸不全患者さんの治療にあったっています。
病気に対しての治療を進めていくなかで、体の酸素が低い場合、酸素を投与します。それでもダメなら人工呼吸器。それでもダメなら・・・ ECMO になるのです。

しかしながら、高度なデバイスなため、安易にできるものでもありません。合併症もあります。医師ひとりでも管理はできません。多職種のスタッフの熟練された力があって使えるデバイスです。そのため、限られた施設でしかできない治療となっています。


当院は早くからECMOを使った治療に力を入れております。そしてそれを必要としている患者さんを集約し、治療をしています。
その患者さん達は、多くの施設でギリギリの呼吸状態となっており、転院搬送するといっても大きなリスクとなります。場合によっては、病院間移動中に急変することも・・・

そんな状況を乗り切るため、搬送元の病院で、ECMOを導入させて頂き、搬送しようという試みが、ECMO transportなのです。
搬送先で、ECMOを新規導入して搬送する Primary ECMO Transport。すでにECMO導入されている状態で搬送する Secondary Transport
そのどちらにも対応するべく、チーム作りをし、資材をそろえ、対応できる大型救急車を準備し、体制を整えて、【前橋日赤ECMO Transport】を作り上げました。


県内をはじめとする重症患者さん救命のために、我々は常に走って行きます!

コメント

このブログの人気の投稿

先日ブログでご紹介した新型コロナワクチン筋注方法について訂正があります

新年度集合写真

OB/OGからのコメントをいただきました。