菊谷先生、ありがとうございました!

橋本です。
7月31日をもって菊谷祥博先生が退職されました。(当初は昨年度末という話もありましたが、数か月延長してくれました。)




菊谷先生は、自分が受け持った患者さんのことは、体だけでなく、生活背景、家族背景(家族の年齢やADLまでなんでも)すべてを調べ上げているような先生でした。よく私に対しても、「その患者さんのことは何でも知ってるっていう状態にならないとだめなんだ!」とおっしゃっていました。
患者さんに接する時も、すごく優しい笑顔で、わかりやすい言葉で説明するので、患者さんにもファンがいたり、その姿勢を見て尊敬しているスタッフも多かったと思います。

菊谷先生は前橋赤十字病院に在籍する前は、秋田の中通総合病院で内科や透析関係をされていました。私が中通総合病院に初期研修医として入職した時に、入れ違いで前橋赤十字病院に異動されたのですが、前職でも唯一無二のキャラクターで個性を発揮し同僚やスタッフから人気があり、数々の伝説を残し、いなくなった後も余波が残っていました。
私が研修医中に救急科を志した時に、上司から「菊谷先生の行っている病院を一度見てみたら?」と勧められました。実際にお会いしたことがなかったので、病院HPで菊谷先生の写真を確認して見学に行きました。朝カンファで何か言うと周りがどっと笑う、その笑いを取っているのが菊谷先生でした。


私が前橋赤十字病院に入職後は、常に厳しい目で、厳しい口調で、特に私は嫌われているんじゃないかと思うくらい厳しかったのですが、それはいつも的確な指摘であり、感情ではなく、指導的だったと思います。厳しくても、そういったところに惹かれる後輩は多かったと思います。
オールラウンダーな先生ですが、特に内科疾患、透析関係については菊谷先生から多く勉強させて頂いた先生方も多かったと思います。


秋田へ戻ってから、さらに秋田の救急医療が発展することを祈っています。
菊谷先生、4年間、本当にありがとうございました。

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