過去の経験がきちんと生かされているか?~中越沖地震から8年~

町田です。
大型の台風11号が四国に上陸しそうです。すでに避難勧告だけではなく避難指示が出ている地域もあります。すでにけが人が発生している情報もあります。決して油断せずに安全な行動を優先するようにお願いします。テレビでみられる暴風雨の中でのリポーターの中継も危険です。
群馬の昨日までの猛暑日が嘘のように今朝からずっと雨が降り続いています。河川の氾濫、土砂災害などの危険も高くなっています。十分に気を付けて活動してください。


このように日本は地震、大雨などによる自然災害が多発しています。
大きな災害と言えば8年前の今日、15人の尊い命が失われた『中越沖地震』が発生しました。僕自身は群馬県にはいましたがまだ災害医療には無縁な状況で仕事をしており、地震が起こって大変なことになっているとずっとニュースを見ていたのを覚えています。その時にすでに群馬からは当院や大学病院のDMATチームが、そしてドクターヘリが千葉から新潟まで出動していました。(ちなみにこのころの僕は、DMATもドクターヘリも全く知りませんでした。)

8年前のこの地震の対応で『災害医療コーディネーター』という概念が生まれたようです。東日本大震災の時に災害医療コーディネートが存在の大切さがクローズアップされましたが、これもこのような過去の経験がきちんと生かされていたからです。
それ以外にもドクターヘリの活用、DMATと日赤との協働など今の災害対応につながる大きな動きがありました。

過去の災害での経験はもっと生かされてよいと考えています。
津波対応に関しては僕が高校生時代に体験した北海道南西沖地震の教訓があまり生かされていなかったように感じました。あの地震では津波警報が出された時にはすでに何十メートルという津波が奥尻島や道南地方の日本海側に押し寄せていました。
また原発対応に関しても、中越沖地震で柏崎原発で火災が発生しました。大惨事にならなかったものの地震に対する本当の対策はできているとはまだまだ言えないと思います。


今日の新聞を見ると8年前の中越沖地震の記事はほんの片隅にちょっと載っているだけでした。風化されてはいけない・・・
今回の台風による大雨についても、ここ数年であった九州北部の洪水や広島での土砂災害での教訓をきちんと生かせるように十分対策を練って心がけていこうと思います。まずは大きな被害が出ないことを祈るかぎりです。

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