魂の再生(平成25年9月度 群馬県ドクターヘリ活動実績更新しました)
Web担当の伊藤です。
平成25年9月度 群馬県ドクターヘリ活動実績を更新しました。
医療界は10月は学会シーズンです。その準備や、参加で更新が遅れてしまった事をお詫び致します。
筆者は仕事柄、医師と患者のインフォームドコンセントの場に同席します。
「インフォームドコンセント」とは医療法によって規定のある医療者にとっての、患者に対しての説明の義務であり
正式には「説明して納得の上での同意」と訳されます。
このインフォームドコンセントの基本的な概念は、『患者側が説明を求め、その説明をもとに医師に同意を与えると言う患者の権利』です。
つまり、医師は治療を行う前に、病状の説明、治療方針、選択肢、其々の予後についてわかりやすく正確に説明し
患者は医師側から示された選択肢から方針を選択します。もちろん、それは拒否する事も出来ます。
文章にすると大変事務的に感じられるかもしれませんが、実際にインフォームドコンセントの場にいると
説明する医師の情熱と、誠意を魂のレベルで感じる事があるのです。
医療系のテレビドラマでもよくあるセリフなので、皆さんも聞き慣れているかもしれませんが
「最善を尽くす」
医師は、手術や治療の前にそういった言葉を選択する事があります。
患者は知る事はありませんが、その言葉通り医師達は毎朝のようにカンファレンスを開き
患者さんの病状の経過についてを真剣に話し合い、今後の最善の治療方針についてを検討し合います。
そうやって医師達の経過観察の末に、患者さん達は社会復帰に導かれて行きます。
こうして、治療の甲斐あって、医師からみれば、検査所見、身体所見とも、もう社会復帰できるレベルに患者さんが達する。
大変喜ばしい状態なのに、長い闘病生活と休職の末、社会復帰どころか失業してしまう患者さんも少なくありません。
人間として、社会の厳しさ、生きる事の難しさ、自分の存在の意味を考察する機会を持つ方もいるのではないかと感じます。
心理学では「このままでは今の自分が壊れてしまう!」という心理状況を
「死」と表現することがあるそうです。
そして、「死」の後には、必ず「再生」があります。
速やかに「死」を通過して、「再生」へたどり着くには、
起こる出来事を怖れず、ただ「再生に必要なもの」と受け入れることです。
具体的には、必死で治療して社会復帰を目指してきたのに、
それでも起こってしまうことは「再生に必要なもの」として、
受け入れるしかないのかもしれません。
その先には、今より何倍も人間的に成長した自分の姿を見るでしょう。
私たち医療者は「治療」するとともに、「魂の再生」への、道先案内人なのかもしれません。
術後フォロー中に失業したと言っていた患者さんが、数ヶ月後の診察時には新しい仕事を見つけ、生き生きと働いていらっしゃるご報告を聞くと、本当に嬉しいです。
医師もきっと、その報告が一番嬉しいと思います。
筆者の人生にも、これから何が起こるかわかりませんが
強く生きたい、と、その都度思います。
ここ数日、夏のような暑さが続いています。
キンモクセイの薫る10月は季節の中で一番好きですが、今年はまだ10月を感じる事が出来ません。
急に涼しくなると体調を崩しやすくなりますのでお気をつけ下さい。
平成25年9月度 群馬県ドクターヘリ活動実績を更新しました。
医療界は10月は学会シーズンです。その準備や、参加で更新が遅れてしまった事をお詫び致します。
筆者は仕事柄、医師と患者のインフォームドコンセントの場に同席します。
「インフォームドコンセント」とは医療法によって規定のある医療者にとっての、患者に対しての説明の義務であり
正式には「説明して納得の上での同意」と訳されます。
このインフォームドコンセントの基本的な概念は、『患者側が説明を求め、その説明をもとに医師に同意を与えると言う患者の権利』です。
つまり、医師は治療を行う前に、病状の説明、治療方針、選択肢、其々の予後についてわかりやすく正確に説明し
患者は医師側から示された選択肢から方針を選択します。もちろん、それは拒否する事も出来ます。
文章にすると大変事務的に感じられるかもしれませんが、実際にインフォームドコンセントの場にいると
説明する医師の情熱と、誠意を魂のレベルで感じる事があるのです。
医療系のテレビドラマでもよくあるセリフなので、皆さんも聞き慣れているかもしれませんが
「最善を尽くす」
医師は、手術や治療の前にそういった言葉を選択する事があります。
患者は知る事はありませんが、その言葉通り医師達は毎朝のようにカンファレンスを開き
患者さんの病状の経過についてを真剣に話し合い、今後の最善の治療方針についてを検討し合います。
そうやって医師達の経過観察の末に、患者さん達は社会復帰に導かれて行きます。
こうして、治療の甲斐あって、医師からみれば、検査所見、身体所見とも、もう社会復帰できるレベルに患者さんが達する。
大変喜ばしい状態なのに、長い闘病生活と休職の末、社会復帰どころか失業してしまう患者さんも少なくありません。
人間として、社会の厳しさ、生きる事の難しさ、自分の存在の意味を考察する機会を持つ方もいるのではないかと感じます。
心理学では「このままでは今の自分が壊れてしまう!」という心理状況を
「死」と表現することがあるそうです。
そして、「死」の後には、必ず「再生」があります。
速やかに「死」を通過して、「再生」へたどり着くには、
起こる出来事を怖れず、ただ「再生に必要なもの」と受け入れることです。
具体的には、必死で治療して社会復帰を目指してきたのに、
それでも起こってしまうことは「再生に必要なもの」として、
受け入れるしかないのかもしれません。
その先には、今より何倍も人間的に成長した自分の姿を見るでしょう。
私たち医療者は「治療」するとともに、「魂の再生」への、道先案内人なのかもしれません。
術後フォロー中に失業したと言っていた患者さんが、数ヶ月後の診察時には新しい仕事を見つけ、生き生きと働いていらっしゃるご報告を聞くと、本当に嬉しいです。
医師もきっと、その報告が一番嬉しいと思います。
筆者の人生にも、これから何が起こるかわかりませんが
強く生きたい、と、その都度思います。
ここ数日、夏のような暑さが続いています。
キンモクセイの薫る10月は季節の中で一番好きですが、今年はまだ10月を感じる事が出来ません。
急に涼しくなると体調を崩しやすくなりますのでお気をつけ下さい。