病院の総力を挙げて・・・(群馬県ドクターヘリ4月活動実績速報付)

関越自動車道での事故が起こってからもう2日もたちました。病院業務は同日夜には完全に通常業務に戻っています。
今回の事故での犠牲者とご家族の方々お悔やみ申し上げるとともに、怪我した方々の1日も早い回復を心より祈っております。

今回の事故の対応においてさまざまなメディアに当院の名前が出ていましたが、初期対応のために管轄を超えて集まった消防関係者の皆様、警察の皆様、そして様々な面でバックアップしていただいた県庁関係の方々の活躍がありました。そして、多くの傷病者がいくつかの病院に分散搬送されましたが、その対応にあたった各病院関係者の皆様、本当にお疲れ様です。他にも多くの機関が総力を挙げて対応したと思います。

また当院でも当直の各部署のスタッフの皆さんがすぐに初期対応の準備をはじめ、そして祝日の早朝にもかかわらず100名近いスタッフが病院に駆けつけました。またドクターヘリクルーもすぐにドクターヘリ出動が出来るようにスタンバイしていただきました。当直者や参集したスタッフは中野センター長を対策本部長として、現場医療派遣や病院受け入れ態勢の準備と実際の対応に当たりました。当科スタッフもERやICUなどのリーダーを担当しましたが、多くのスタッフの皆様の大きなご協力をいただきました。本当に心より感謝いたします。


祝日の早朝に多くのスタッフが病院に参集しました。
メールや連絡網以外でも、ニュースなど見て自主的に駆けつけたスタッフもいました。
各科の先生方、各病棟スタッフの皆様のご協力があり、ICUの空きベッドを作って受入に備えました。
写真右側の壁には、ホワイトボード代わりのシートを張り付けて記録の準備も整えました。
 ドクターヘリ、ドクターカーも出動しました。

当院では『院内災害対応マニュアル』の新たな作成に向けて、プロジェクトチーム作りが本格的に始まろうとしている矢先の今回の事故でした。今後さらによりよい活動ができるように、今回の経験を必ず生かしていかなければなりません。
これからも救急医療、集中治療、そして災害対応にスタッフ一丸となって頑張っていきます。



☆群馬県ドクターヘリ4月活動実績速報☆


要請:79件(先月-17件)

出動:57件(先月-10件)
・現場出動  43件
・施設間搬送 6件
・出動後キャンセル 7件・・・キャンセル率 13%
・その他:現場医療スタッフ派遣 1件

未出動:22件
・重複要請 8件⇒1件 栃木県ドクターヘリで対応、1件 群馬県防災ヘリドクターヘリ的運用で対応
・救急隊現着後キャンセル 3件
・天候不良 10件
・運航時間外 1件


<要請消防本部>出動/要請:57/79件
・前橋市消防 14/18件
・吾妻広域消防 12/16件
・高崎市等広域消防 4/9件
・多野藤岡広域消防 7/8件
・桐生市消防 5/8件
・渋川広域消防 5/6件
・富岡甘楽広域消防 4/4件
・太田市消防 2/3件
・伊勢崎市消防 2/2件
・館林地区消防 1/2件
・利根沼田広域消防 0/2件
*北関東3県広域連携(栃木県)
・佐野地区広域消防 1/1件

<搬送先病院>傷病者:49名
・21名:前橋赤十字病院・・・U-turn率:42.9%
・7名:群馬大学医学部附属病院
・4名:足利赤十字病院
・3名:桐生厚生総合病院、済生会前橋病院
・2名:公立藤岡総合病院
・1名:高崎総合医療センター、群馬県立心臓血管センター、群馬県立小児医療センター、沼田脳神経外科循環器科病院、公立富岡総合病院、日高病院、老年病研究所附属病院、西吾妻福祉病院、北毛病院


<ランデブーポイント>(群馬県内)
新たに4ヶ所のランデブーポイントへ着陸→使用したランデブーポイントは324ヶ所
*その他、県内現場直近1ヶ所、県外ランデブーポイント2ヶ所あり

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