投稿

ラベル(症例検討会 群馬県ドクターヘリ)が付いた投稿を表示しています

“笑顔を守るドクターヘリ!”

イメージ
6,434名の尊い命が奪われた阪神・淡路大震災から今日で17年の時がたちました。 その大震災の経験や反省から、現在のDMATやヘリコプターを使った災害救護が発展してきました。また昨年の東日本大震災の復興活動において、阪神・淡路大震災の多くの被災者の方が経験をもとに現地で様々な活動を行っているようです。助け合う心、支えあう心、『絆』の強さを感じます。 今日は当院で群馬県ドクターヘリ症例検討会が開催されました。 今回も多くの関係者にお集まりいただきました。 ありがとうございました。 <今回の内容>  ・2011年の活動実績 ・症例報告 ①ドクターヘリ要請による社会復帰例。当院まで救急車で6分の距離ですら適応があればドクターヘリ要請が奏功の可能性あり。 ②ドクターヘリ要請による社会復帰例。ドクターヘリ適応があれば迷わず消防覚知段階での要請を。 ③キーワード方式による早期要請でt-PA施行の可能性を広げた症例 。 鈴木医師より社会復帰例の報告。 ・東日本大震災活動報告 ①いわて花巻空港SCUでのドクターヘリ運航調整活動(中村医師) ②群馬県ドクターヘリの活動(高寺看護師) 高寺看護師より、東日本大震災に おけるドクターヘリの活動報告。 本ブログでも時々登場するドクターヘリ活動を心から応援してくれる栃木県の小学生の慶くん。 今回HEM-Netグラフという救急ヘリネットワークが季刊している雑誌に、慶くんの自由研究が取り上げられました。『ドクターヘリが結ぶ小学生とフライトドクターの心の絆』というタイトルで1面で取り上げてありました。 http://www.hemnet.jp/databank/file/HEMNetglaf23.pdf (HEM-Netグラフ23号) ドクターヘリを応援してくれる若い力に対する思いを本ブログに書いた内容の一部も取り上げていただいています。 今回の症例検討会の会場の入り口に、ドクターヘリの活動がもっと理解していただけるように、そして命をつなぐランデブーポイントがもっと増えるようにという思いを込めて作ってくれたポスター2枚を掲げました。多くの関係者の皆さんが熱心に見てくれました。 慶くんは“笑顔を守ってくれる!”とドクターヘリ活動のことを言ってくれます。命を助けることで、患者さん...

平成23年度 第1回 群馬県ドクターヘリ症例検討会が行われました。

イメージ
本日、群馬県ドクターヘリ症例検討会が行われました。この症例検討会は3ヶ月に1度当院で開催されていますが、 今年度初めて開催される第1回目(総計8回目) で、昨年度に引き続き、消防関係者、病院関係者をはじめ多くの関係各機関の皆さんに参加していただきました。 今回も以下の内容についての報告や質疑応答が行われました。 1.活動実績報告について (平成22年度 平成22年4月〜平成23年3月) 2.症例検討(4症例) 3.平成22年度救急医学会関東地方会 救急隊員部門シンポジウム発表演題(1演題) ・「群馬県ドクターヘリとの連携について」 (桐生市消防本部の通信指令課の方より、オーバートリアージを許容したドクターへリの早期要請するための桐生市消防本部の取り組みや考察を発表していただきました。) “消防覚知時点での要請数”や“消防覚知からドクターヘリ要請までの時間の早さ”のピークは運航開始して1年半頃で、それからの1年間は両方とも数値上は悪くなっています。症例検討会での議論も回を重ねるごとに少なくなってきているようです。そのような中で、今回始めてドクターヘリで施設間搬送での要請もとの病院の先生にも発表をしていただき、貴重な意見をいただくことができました。今後の症例検討会では、広域連携やキーワード方式による要請など、新たな話題を提供する必要もあると感じています。 これからもさらによりよい活動ができるよう、ご意見、ご提案、そして活発な議論のほどよろしくお願い致します。 来週5/23(月)、全国的にも有名で大活躍されているフライトドクター3名がそれぞれのポリシーや流儀を熱く語り合う“ディープピープル”という番組がNHKで放映されます。 http://www.nhk.or.jp/deeppeople/index.html 群馬県ドクターヘリにとっても、私たちフライトドクターにとっても絶対に勉強になる番組だと思います。皆さんぜひご注目ください!

群馬県ドクターヘリ運航2周年と症例検討会のご報告。

イメージ
2009年2月20日が初出動でした。 2009年2月18日より運航を開始した群馬県ドクターヘリですが、今まで大きな事故もなく2周年を迎えることができました。 安全運航を常に心がけていただいてる朝日航洋さん、現場での安全活動を支えていただいている消防の支援隊の皆さま、傷病者の受入れのご協力をいただいている各病院関係者の皆さま、そしてドクターヘリの活動にご理解をいただきいつも応援してくださる一般市民の皆さまに心より感謝いたします。また現場での診療に際しては救急隊の皆さんに多大なるご協力をいただいており、現場活動におけるチームワークもより強くなってきているように感じております。 出動件数は、2008年度(2/18~3/31)は26件、2009年度は323件、そして今年度は本日までで482件と確実に増えてきています。ドクターヘリの出動件数が増えていることは、ドクターヘリの適応となる傷病者に対してきちんとドクターヘリの要請がなされるようになってきた結果と考えています。これからも1人でも多くの傷病者の社会復帰を目指して、ご理解とご協力のほどよろしくお願いします。   本日は3ヶ月に1度当院で開催されている“群馬県ドクターヘリ症例検討会”が行われました。今年度4回目(総計8回目)で、今回も消防関係者、病院関係者をはじめ多くの関係各機関の皆さんに参加していただき、以下の内容について報告や活発な議論が行われました。ドクターヘリが運航開始して2年がたち出動数や活動内容も確実にレベルアップしていますが、また新たにいろいろな問題点や疑問点が出てきます。このようなことに対して議論をしながら解決の糸口を見つけたり、共通の認識を持つためにこの症例検討会はとても重要になっています。 1.活動実績報告(最近1年間:2010年2月~2011年1月) 2.症例検討(4症例)  ・フライトスタッフによる現場での死亡確認  ・外因性CPAと思われた内因性CPA  ・転院搬送困難症例におけるフライトスタッフの病院派遣  ・覚知時の早期要請、傷病者への早期接触を可能とするランデブーポイント選定、の重要性 3.日本航空医療学会発表演題の紹介(1演題)  ・消防覚知から30分以内に治療を開始するための取り組み これからもさらによりよい活動ができるよう、何かありましたらご意...

3ヶ月に1度の症例検討会

イメージ
馬県ドクターヘリでは、運航開始以来3ヶ月ごとに県担当者、消防関係者、県内医療従事者、運航会社&基地病院スタッフがあつまり“ドクターヘリ症例検討会”を開催しています。平日の午後開催ながら毎回100人を超える参加者があります。 今年4回目の症例検討会は11/22に開催されました。 症例検討会では、①実績発表(消防毎要請・出動数、ランデブーポイント数・使用状況、傷病者疾患分類、搬送先病院など)、②医療側・消防側からあがった症例の発表・検討が行われます。症例はまだ1回の症例検討会で5,6件しか検討できていませんが、運航開始して1年半過ぎてもまだまだ様々な問題点が出てきます。その検討を元に運航調整委員会で様々な調整が行われています。 今年度は11/22の段階で要請438件、出動328件と、昨年度1年間の要請398件、出動323件をすでに上回っています。しかし3ヶ月に1度の症例検討会だけでは十分とはいえず、今後は症例検討会以外にも、消防本部毎との勉強会や、通信指令課、現場救急隊・支援隊などとの勉強会、また搬送先病院との検証会なども必要になりそうです。(実際に現在計画進行中です!) レインボー!(写真と本文は関係ありません) 先日、県内小学校教諭よりドクターヘリ活動への激励と写真をいただきました。ドクターヘリは学校などの教育機関や公園などの公共施設に着陸することがあります。時々騒音などの苦情を受けることがありますが(PTAから消防に苦情が来たこともありました・・・)、ほぼ毎回学校関係者や市民のご協力をいただき活動することができています。今回症例検討会の話題を書きましたが、実は学校関係者や一般市民により理解していただくための活動がまだまだ足りないかもしれません。今後は広報活動もさらに充実させていく予定です。(そのひとつがこのホームページです!)  運動グランド(公共施設)での活動の1コマ(板倉様より提供) あなたの学校のグランドにドクターヘリが着陸することがあります!