Critical Careから論文出版&海外学会参加報告

河内です。筆頭論文がCritical Careから出版されました!当科の参加していたSAVE-J2 studyのデータを用いて、院外心停止患者におけるECPRの男女の予後や背景の違いを明らかにしました。

この研究では女性は男性に比べて有意に予後が良いことを、主解析と複数の感度分析を用いて示しました。男女差はどの研究領域でも重要なテーマで、特に院外心停止では常に議論に挙がります。心臓マッサージやAEDは女性は受けにくいとか、そういうやつです。
ECPRの実施における男女間の選択バイアスがこのような結果を示した可能性もあるため、今後の研究でECPRの男女治療格差について明らかにしたいと思っています。

また、この研究内容を10/31~11/2にギリシャで開かれたERC Congress2024でポスター発表してきました!海外学会参加は3回目ですが初めての現地参加でした!ERC Congressは欧州蘇生協議会が主催する大規模な学会で、ヨーロッパのAHA的なやつです。
厳粛(?)な感じの日本の学会と雰囲気は違って、「みんなで蘇生の話をしようぜ!」的なお祭りみたいな感じで、アツくて楽しかったです。世界トップの研究者の講演を聞いたり、ポスター発表で良い質問をしてもらったりとても充実した時間を過ごしました。


このような成長の機会を与えてくれた当院救急科スタッフと、SAVE-J2 studyの皆さん、ありがとうございました!前橋日赤は臨床も研究もアツいチームです!

論文リンク



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