BLSO(Basic Life Support in Obstetrics) 井上先生
当科ブログをご覧くださっている皆様、こんにちは。救急科 井上です。
先日11月18日(or19日)に群馬県主催のBLSO(Basic
Life Support in Obstetrics)のプロバイダーコースを受講してきましたのでご報告します。
BLSOは、病院前産科救急(妊婦交通外傷、病院外での急な分娩・新生児蘇生など)の初期対処能力を身につける目的の、医療者向けトレーニングプログラムです。当日までにeラーニングやプレテストなど事前学習を通して知識を身につけ、当日は少人数でのワークショップ(分娩介助、新生児蘇生、妊婦傷病者の評価対応など)で模型人形を使った実践的な手技を学びました。当日の参加者は医師の他に、看護師や助産師、救急救命士、救急隊員も参加されており、病院前と病院内における共通認識、スムーズな連携を構築する貴重な機会ともなりました。
・救急要請で接触した妊婦に胎児娩出が始まっていたら?
・陣痛の妊婦が救急搬送中に分娩が始まってしまったら?
・産後大出血や肩甲難産にプレホスで出来ることは?
・交通外傷の妊婦や、蘇生を要する妊婦が救急要請されたら?
救急現場の限られたマンパワー、限られた医療資材・薬品の中、これら状況に遭遇する事を想像するだけでもドキドキしてしまいますが、今回シナリオで模擬体験できたことで、少し心構えも出来た気がします。
実際には、病院前周産期救急の場面に立ち会う機会は限られるかもしれませんが、いざという救急要請、病院前対応に備えて、系統的に周産期救急を学べた事は私にとって大変有意義でした。今回の学びが、本県における周産期救急の拡充・発展へ繋げられるように、今後の診療に生かしていきたいと思います。
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