『17th ECTES 2016 in Vienna』に参加しました!
後期研修医3年目の増田衛です.
4月24日(日)から26日(火)で開かれた,European Congress of Trauma and Emergency Surgery (ECTES:エクテス) 2016 に参加してきました.会場は音楽の街,オーストリア ウィーンでした.
当科からは,増田と藤塚先生がポスター発表で参加.当初は小倉先生も参加の予定でしたが,熊本大地震への支援活動のため参加できず,小倉先生の発表するポスターを携え,2人で行くこととなりました.
4月24日(日)から26日(火)で開かれた,European Congress of Trauma and Emergency Surgery (ECTES:エクテス) 2016 に参加してきました.会場は音楽の街,オーストリア ウィーンでした.
当科からは,増田と藤塚先生がポスター発表で参加.当初は小倉先生も参加の予定でしたが,熊本大地震への支援活動のため参加できず,小倉先生の発表するポスターを携え,2人で行くこととなりました.
増田は“A case of severe poli-trauma patients
with Abdominal Compartment Syndrome (ACS) and Acute Respiratory Distress
Syndrome (ARDS), successfully treated by Veno-Venus Extracorporeal Membrane
Oxygenation (V-V ECMO) underlying Open Abdominal Management”と題した症例報告を発表しました.
重症胸部・腹部外傷患者が経過中にACS・腸壊死・換気不全・になり,開腹管理をしながらV-V ECMOを抗凝固剤なしで開始し,数日後に換気不全が改善し閉腹もできたというものです.V-V ECMO管理に長けている当科でだからこそ救命できた症例でした.
藤塚先生は“Ionized calcium value variation in
trauma patients should be managed in less than 10%”という題で,外傷患者のイオン化カルシウム値と予後を検討した発表でした.
小倉先生は“Non-operative Management of Hemodynamically Unstable Abdominal
Trauma; Complete Resuscitation in ER with Echo-guided REBOA and Successful
Treatment with Angioembolization ”という題です.
腹部外傷でショックバイタルの患者に対するREBOA(Resuscitative Endovascular Balloon Occlusion of the Aorta)の有用性の検討を行った発表でした.
ECTESは名前のごとく,“外傷”と“緊急手術”に関する学会で,参加者は外科系の医師が多かったように思います.“緊急手術”に関するものなので,虫垂炎や憩室炎,イレウスのように内因性疾患の手術に関するセッションやポスターも多く発表されていました.外傷診療は戦争・災害・テロとも関わるため,制服をまとった軍医も見かけました.災害・テロ関連のセッションもあり,多くのオーディエンスが集まっていました.
我々のように“蘇生”を主軸として活動する医者は少数派のように感じました.しかし外傷CPAに対する救急室開胸や出血性ショックに対するIABOの使用,プレホスピタルでのタニケット使用の有用性など,我々と関わりの深い分野も多く,非常に勉強になりました.
個人的には初の海外学会であり,その雰囲気が新鮮で,学会はもちろん,学会後にウィーン市街を散歩したり地元料理を堪能したりと,有意義な時間を過ごすことができました.
そして当然のことながら,英語力の必要性もひしひしと感じました.外国籍医師と英語でdiscussionできるくらいの英語力を身に付けるにはどうすべきか…次なる課題です.
お医者様は英語が話せる書ける読めると思っておりました。
返信削除全てのお医者様とは言いませんが……お医者は英語は必須ですね。
医学文献が英語の場合や、今回のような国際学会になるとある程度の英語力が必要ですね。
お疲れ様でした。
《追伸》
今週末12〜14日の学会、前橋日赤から数名参加される様ですが……お待ちしてますご報告。
英語力によって世界との戦いにも大きな差が出てしまいます。
削除もっと小さいころから頑張ってればよかったと後悔する日々です・・・by まちだ