第23回群馬県救急医療懇談会に参加しました。
どうも、小橋です。
ドクターヘリの運航は2008年2月にスタートしました。2009年度は395件であった要請が2014年度には1298件と、5年間で3倍以上に増加しています。ただ、要請のすべてに対応できているわけではなく、天候不順や時間外要請、重複要請など、様々な理由から未出動件数も増加しています。
9月6日に開催された第23回 群馬県救急医療懇談会にパネリストとして参加してきたので報告させていただきます。
群馬県救急医療懇談会は「群馬県における救急医学の進歩発達をはかり、救急医療の普及発展に貢献することを目的」として開催される学術集会です。今回は当院代表として、「群馬県ドクターヘリの現状と課題」について口演をさせてもらいました。
重複要請や天候不順に対しては隣県からの応援(広域連携)、防災ヘリのドクターヘリ的運用、ドクターヘリ補完的事業としてのドクターカーなどで可能な限り対応しており、また、時間外要請についても可能な限り対応をさせてもらっています。
今後はPre-Hospitalからの早期医療介入について検討していかなければならない。具体的には広域連携、防災ヘリ、ドクターカーでは対応しきれない地域への対応(空間的問題)と、ヘリが運航できない時間における対応(時間的問題)であるが、これについては現在も解決できていない。今後、全県下対象のドクターカー運行や医師派遣のシステムを考えていく必要があるのではないか、そのために我々は医師・看護師の適正な配置や育成を行う必要があるのではないでしょうか。
といった主旨の口演をさせていただきました。医師のみならず、看護師、救急救命士など多職種の方々が参加・口演を行っていて、多くの面で刺激を受けました。
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