群馬県ドクターヘリ症例検討会を開催しました。

8月22日はいろいろなことがありましたが、とても充実した1日となりました。



号外!
症例検討会のスライドの1枚目に急遽登場です。
まずは『前橋育英高校 甲子園優勝』です!まさにチーム力の強さとあきらめない心に前橋のみならず群馬県中が胸を熱くしました。延岡学園のチームワークも素晴らしく、まさに決勝戦にふさわしい素晴らしい試合でした。
決勝戦の間は救急搬送やドクターヘリ要請も全くなく、外来受付や事務室などでは患者さんや病院スタッフが足を止めてテレビにくぎ付けになっていました。
前橋育英高校の皆さん、本当におめでとうございます。


その決勝戦の余韻を残し、平成25年度第2回群馬県ドクターヘリ症例検討会が開催されました。また症例検討会に引き続いて第56回地域連携学術講演会が開催され、公立豊岡病院但馬救命救急センター長である小林先生をお招きしてご講演をいただきました。
小林先生のご講演とその後の懇親会については、また明日のブログ上で紹介します。(多くの方からリクエストがありましたので、ゆっくり書かせていただきます。)


今回の群馬県ドクターヘリ症例検討会の内容は以下の通りです。

1.活動実績報告
今年度の特徴としては、
・要請・出動数ともに増加傾向が続いている。(1日平均要請3.2件、出動2.5件)
・現場出動:施設間搬送=9:1と現場出動率がさらに上がっている。
・キャンセル率は17.8%。
・ランデブーポイント数は伸び悩み。(目標の1000ヶ所まであと300)
・J-turn率は6割強まで増えている。(現場で安定すればできるだけ医療圏を意識した搬送)
・覚知から要請までの時間、現場活動時間は短縮傾向にある。

2.症例検討
先着救急隊の活動が重要となった多数傷病者事例。
多数傷病者事案では、先着救急隊の活動、情報が鍵です!

小児CPA社会復帰例。
特に小児事案は迷わず素早く要請してください!
小児に対する処置(点滴、挿管など)は簡単ではないので、早期の救急医の投入が必要です!

ドクターヘリによる早期医療介入が有効であった救助例。
未救出の状態でも可能な蘇生処置はあるので、やっぱり早期のドクターヘリ要請が大切です!
現場では消防、医療の連携を確立して協働することが重要です!

キャンセルをキャンセルした例。
オーバートリアージ許容ですが、キャンセルする根拠、タイミングを考えましょう!

今回も100名を超す消防、病院、自治体関係者に集まっていただきました。
質問をもとに良いディスカッションもできていたように感じます。
 

この後の小林先生のご講演を聞いて、群馬県ドクターヘリ事業においてまだまだ出来ることがるように感じました。これからも各機関が同じ目的で一丸となって動けるよう関係強化に努めていきたいと思います。ドクターカー事業導入に向けても着々と歩みを進めております。引き続きプレホスピタルでの活動へのご理解、ご協力のほどよろしくお願いします。


小林先生の講演会の様子はまた明日のブログで!

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