第20回群馬県救急医療懇談会が開催されました。

9月1日の「防災の日」につづいて、9月9日は「救急の日」です。
群馬県でも「救急の日」にちなんで様々な行事が行われましたが、毎年開催されている『群馬県救急医療懇談会』も本日開催されました。



今年は4月に群馬県内で大きな高速道路での事故があり、局地災害の対応について様々な課題が浮き彫りになったともに、素早くいろいろな新しいシステムもすでに作られてきています。
本会でも『関越道高速バス事故検証から考える群馬県の多数傷病者対応』についての緊急企画が開催されました。
現場対応した消防、医療のほかに警察関係者の発表もあり、警察、消防、医療の3者が現場で協働することの大切をあらためて認識しました。

また、当院トリアージナース、フライトナース、災害対応ナースによる『ナース養成講座』も開催されました。

その他、『群馬県活動基準 新プロトコール』について特別企画が開催されました。
当院からも多くの発表がありました。


・宮崎瑞穂院長:実行委員長
・中野実副院長:副実行委員長

【緊急企画】関越道高速バス事故検証から考える群馬県の多数傷病者対応
・中村光伸医師(集中治療科・救急科):『現場出動出動初動医療救護班(群馬DMAT)の対応と今後の課題』
・鈴木大輔医師(産婦人科):『黒タグ傷病者受入医療施設の対応と今後の課題』

【ナース養成講座】
・前原幸雄看護師(ER):『ERトリアージナースになるには』
・城田智之看護師(ER):『フライトナースになるには』
・萩原ひろみ看護師(ER):『災害救護ナースになるには』

一般演題3 ER
・前原幸雄看護師(ER):『救急外来トリアージ導入後の検証』

一般演題4 災害医療
・卯野祐治看護師(ICU):『関越道高速バス事故 ICUへの傷病者収容を経験して』
・新井慎一郎看護師(ICU):『関越道高速バス事故におけるICUスタッフの心理的状況について』

一般演題5 症例
・中村光伸医師:座長

一般演題6 循環
・住谷由紀子看護師(7号病棟):『在宅での血圧・体重測定管理を指導した心不全患者に対するアンケートの実施で得られた現状と課題』
・反町秀美医師(心臓血管内科): 『冠攣縮性狭心症に合併した心室細動の一例』
・今井美智子医師(心臓血管内科):『搬送直後に心原性ショックをきたしERでIABP挿入し救命し得た左冠動脈主幹部急性心筋梗塞の1例』

一般演題8 リハビリテーション
・大竹弘哲部長(リハビリテーション科):座長

一般演題9 その他
・朝倉健部長(脳神経外科):『群馬脳卒中救急医療ネットワーク(GSEN)の活動報告』
・町田浩志(集中治療科・救急科):『群馬県ドクターヘリの運航開始からの実績とこれからの課題』


全国規模の学会主催の学術集会で得られることも大きいですが、このような地元密着型の本会では群馬の救急医療をより良いものにするためにすぐに明日から生かせそうな話題にあふれていました。

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