週末でも全科集合!~科の枠を取っ払って~
数年前のある日、『鼻血の患者さんの受入できますか?』という救急隊からの連絡がありました。『これで5件目になります。』もちろん『すぐ来てください。』 数分後、『鼻血の患者さんの受入できますか?これで4件目なんですけど・・・。』『もちろんどうぞ。』 数時間後、『鼻血の患者さんの受入できますか?これで8件目なんですけど・・・。』『はい、いいですよ。』
それぞれ、30分、45分、最後は隣県から50分かけて当院に到着しました。この日は当直に耳鼻咽喉科の先生がいらっしゃいませんでしたが、その日の外科当番の整形外科の先生と研修医で止血を行っていました。救急隊に聞くと『病院に耳鼻科がいない・・・』という理由で搬送先が決まらなかったとのことです。
当院はマンパワーの問題で、土日夜間いつも全科が日当直をしているわけではありません。しかし医師である以上はある程度自分の専門の枠を超えて診ることが必要です。ただやはりある程度専門的な手技や知識を投入せざるを得ないときもあり、その時は全科オンコール体制を敷いている当院では、すぐに各科の先生が必要に応じて病院に駆けつけてくれます。この鼻血の話でも、最後の症例は耳鼻科の先生が来院して専門的治療を行って止血していました。
この週末は重症外傷に対して蘇生のための緊急止血術を要することが連日続きました。日当直帯に傷病者が搬送されると、専門性は関係なくまずはその時の約5,6人の日当直医+数名の研修医で初療を行いながら、必要な専門科をオンコールすることになります。
この3日間は当科の医師が初療しながら様々な科に集まっていただき、力を合わせて救命のために戦い続けました。この3日間で当科がコンサルトしたり一緒に止血術に入っていただいた科は、心臓血管外科、呼吸器外科、整形外科、消化器外科、泌尿器科、形成・美容外科、脳神経外科、放射線科が挙げられます。この3日間で緊急止血術4件に立ち会い、様々な科の先生方の力をお借りしました。もちろん、外傷以外でも重症な患者さんの相談で様々な科と一緒に診療させていただきました。
当院では、分担制や輪番制がしっかり整っている科を除いて、 『この時間は〇〇科が以内から診れません』ということはしていません。医師である以上、まずは苦しんでいる患者さんに手を差し伸べてあげる、そして医師として共通でできることはすぐにしてあげる、でも専門性を必要とするときは専門科にコンサルトするようにする形で、1人でも多くの方に早く手を差し伸べてあげられるように救急の受入をのぞんでいます。
もちろん病院の規模や専門性があるのですべての病院がそうするべきだとは思っていませんが、群馬県全体が『早く患者さんに手を差し伸べてあげよう』という雰囲気にもう少しなってもらえないかと真剣に考えています。そして、救急車で病院に運ぶよりも早く救急科医師が接触できる可能性がある時に、いまだに残るドクターヘリ要請に対する考え方の地域差が早くなくなることを強く望んでいます。
それぞれ、30分、45分、最後は隣県から50分かけて当院に到着しました。この日は当直に耳鼻咽喉科の先生がいらっしゃいませんでしたが、その日の外科当番の整形外科の先生と研修医で止血を行っていました。救急隊に聞くと『病院に耳鼻科がいない・・・』という理由で搬送先が決まらなかったとのことです。
当院はマンパワーの問題で、土日夜間いつも全科が日当直をしているわけではありません。しかし医師である以上はある程度自分の専門の枠を超えて診ることが必要です。ただやはりある程度専門的な手技や知識を投入せざるを得ないときもあり、その時は全科オンコール体制を敷いている当院では、すぐに各科の先生が必要に応じて病院に駆けつけてくれます。この鼻血の話でも、最後の症例は耳鼻科の先生が来院して専門的治療を行って止血していました。
この週末は重症外傷に対して蘇生のための緊急止血術を要することが連日続きました。日当直帯に傷病者が搬送されると、専門性は関係なくまずはその時の約5,6人の日当直医+数名の研修医で初療を行いながら、必要な専門科をオンコールすることになります。
この3日間は当科の医師が初療しながら様々な科に集まっていただき、力を合わせて救命のために戦い続けました。この3日間で当科がコンサルトしたり一緒に止血術に入っていただいた科は、心臓血管外科、呼吸器外科、整形外科、消化器外科、泌尿器科、形成・美容外科、脳神経外科、放射線科が挙げられます。この3日間で緊急止血術4件に立ち会い、様々な科の先生方の力をお借りしました。もちろん、外傷以外でも重症な患者さんの相談で様々な科と一緒に診療させていただきました。
当院では、分担制や輪番制がしっかり整っている科を除いて、 『この時間は〇〇科が以内から診れません』ということはしていません。医師である以上、まずは苦しんでいる患者さんに手を差し伸べてあげる、そして医師として共通でできることはすぐにしてあげる、でも専門性を必要とするときは専門科にコンサルトするようにする形で、1人でも多くの方に早く手を差し伸べてあげられるように救急の受入をのぞんでいます。
もちろん病院の規模や専門性があるのですべての病院がそうするべきだとは思っていませんが、群馬県全体が『早く患者さんに手を差し伸べてあげよう』という雰囲気にもう少しなってもらえないかと真剣に考えています。そして、救急車で病院に運ぶよりも早く救急科医師が接触できる可能性がある時に、いまだに残るドクターヘリ要請に対する考え方の地域差が早くなくなることを強く望んでいます。
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