昨日はドクターヘリ関連の検討会が2本立てでした。

町田です。

昨年度は群馬県ドクターヘリは要請件数は全国3番目、出動件数は全国4番目と活動件数が右肩上がりに伸びていますが、今年度に入って(特に今月)件数の落ち込みがあります。件数が増えていても覚知要請率の伸び悩み、キャンセル率が低いなどが心配の種でしたが、その影響がじわじわと出てきているかもしれません。

そのような中で、昨日はドクターヘリに関連する検討会が2つ開催されました。


☆『群馬県ドクターヘリ症例検討会』

3年前の運航開始時から4か月毎(以前は3か月毎)に開催されています。
多くの消防、病院、自治体、そして運航会社が集まり、いくつかの症例をピックアップして消防、基地病院側からそれぞれ発表を行い、ディスカッションを行っています。

<今回の内容>
①CBERN多数傷病者発生事案
TTTのまえにCSCAの確立。現場除染の重要性。
②救出時間未定・重複要請あり事案
救助中に傷病者情報を入手する手段。
③高速道路内事故事案(*先日の関越道事故ではありません)
適切なランデブーポイントの設定。覚知要請が必要。
④ヘリ転院搬送症例
現場からヘリ要請すれば・・・

ここ数回は活発なディスカッションもなく症例“報告”会的な雰囲気が漂っていました。現場の声をなかなか言いにくい雰囲気があるのかもしれませんが、昨日は積極的に質問を投げかけることで消防の通信指令課や現場救急隊の方々の生の意見を聞くことができました。時間はオーバーしましたがよい“検討”会になったと思います。
様々な職種の方が関わる活動ですが、『傷病者のため』という目標は共通です。これからもいっぱい意見を出し合って、より良い活動ができるようにしていきたいです。


☆『群馬県警察・防災・ドクターヘリ合同勉強会』

群馬県では防災ヘリとドクターヘリのコラボ事案が多く、昨年から開催されています。
また昨年度は県警ヘリとのコラボもあり、今回から県警ヘリの方にも参加いただきました。
また、運航会社、コラボ症例にかかわった消防の通信指令課や救急隊の方にも参加していただき、こちらは毎回活発なディスカッションが行われています。

昨日も19時開始し終わったのは21時近くでした。これも毎回恒例・・・でもここで顔を合わせて意見を交換することが、実際の現場活動でも大いに役立っています。

昨日は主に無線による情報伝達について様々な意見交換が行われました。
今後は警察とも共有できる無線波が群馬にも入るといいですね。





最後に、先日の『第2回新潟県ドクターヘリ勉強会』で使用した資料(PDF)を添付します。実際の勉強会ではここには公表できないような内容もちらほら・・・どうぞご参照ください。

http://www.gunma-redcross-icuqq.com/niigata-doctorheli-meeting.pdf

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