ベッド稼働率9割超え・・・!

点検中のJA6910に代わり、現在JA6908が群馬の空を飛んでいます。ずっと強風などにより群馬ヘリポート待機が多かったのですが、今日は朝か群馬ヘリポートから屋上ヘリポートに帰還しました。
ようやく屋上での記念写真です!

午後になって電気の点検のため病院は3時間停電となり、エレベーターが動かなくなる都合でドクターヘリは再び群馬ヘリポートにもどっていってしまいました。
ちなみに停電中も非常電源を用いて入院中の患者はもちろんのこと、救急外来の対応もいつも通り対応していました。


当院の集中治療室(ICU)は『closed general ICU』というスタイルをとっていて、救急外来からの重症患者、大手術や合併症の多い術後患者、そして病棟で急変した患者など、救急科のみならず各科の患者さんを受け入れています。そして、ICUでは主治医の方針に沿って当科と麻酔科のICU専従医が集中治療管理を行います。平日日中では初期研修医を入れて6名の専従医がICUで12床を守っています。

今日は日曜日でしたが、5名のICU専従医で朝から勤務です。
たいてい朝は12床満床か空いてても1床くらいから始まります。それでも状態が安定した患者が一般病棟に移動し、日中には空きベッドができます。しかしそのベッドも術後に入室予定の患者や緊急入室の患者ですぐに埋まっていきます。夕方の業務が終わるころにはすでに空きベッドはほとんどなく、空いていたとしても当直帯にはすぐに緊急入室です。
今日は朝方に緊急入室があり朝は1床空きでスタート。状態が安定し2名の患者さんが一般病棟に移る予定でしたが・・・実は一般病棟もベッドの空がわずかな状態・・・特に金曜夜から土日の救急外来からの入院患者の数が多いのです。なんとか1名の方のみ一般病棟に移ることができましたが、昼過ぎと夜に緊急入室があり夜中までにはベッドがすべて埋まってしまいました。

2011年の昨日までのICU入室患者数は669名です。平均在室日数から計算すると、ICUのベッド稼働率は9割を超えています!常に12床のベッドのうち11床は24時間埋まっていることになります!
そんな状況のなか1日でも早く患者が一般病棟に移動出来るように、ICUの看護師は熱心に24時間ベッドサイドで働いていただいています。またベッドコントロールのために頭を抱えているICU専従医のために、ベッドの調整をしていただいている看護部の皆さん、各病棟看護師の皆さんに感謝しています。

ドクターヘリの基地病院は、最重症患者やどうしても受入先のない患者を最終的には受け入れる責任があります。ICUのベッドがないことにより重症患者の受入ができない事態はできるだけ避けなければなりません。

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