知ってもらうことの大切さ!~講演活動~

町田です。

今週末、群馬県の平野部は晴れ間が広がっていましたが北西の山間部には雪雲がかかっており、冬の名物の“上州のからっ風”が吹き荒れていました。ドクターヘリも土日で10件の要請を頂きましたが、山間部の雪雲や強風の影響などで4件が未出動でした。


講演活動・・・特に一般市民向けの講演会は実はとても重要です。
今は様々なメディアを通じて救急医療、災害医療、ドクターヘリなどが紹介されるようになりましたが、実際に活動していて認知度が上がったにもかかわらず活動内容の理解が進んでいないことを感じます。
例えば『ドクターヘリ』に関しても、一番の目的が『患者さんを病院に早く運ぶ手段』といまだに多くの方が思っているように感じます。ちなみにドクターヘリの最大の目的は『現場から早期医療開始するためにドクター・ナース・高度の医療機器を搬送する手段』です。

でもこのような内容の理解が進まないのは僕たち医療者に責任があると感じています。明らかに一般市民への広報活動が少ない現状があります。活動に中身を知っていいただければ、もっとご協力を得られたり、時には一緒に活動することができると思います。


というわけで講演第1弾・・・
12/8(土)に多野藤岡広域消防本部主催の『藤岡市市民健康講座』でお話させていただきました。
ここでのテーマは「事故やけがから身を守る!~救急車の到着までにできること~」でした。昨年の日本の119番通報から救急車現着までの平均時間が“8.1分”という驚くべき数字が出ています。年々長くなっています。
その時間に一般市民の方でもできることについて会場の皆さんと消防関係の方と考えていきました。
ちなみに会場はよく使用するランデブーポイントの隣りであったことから、ドクターヘリについてもお話させていただきました。
 救急隊よる心肺蘇生法の寸劇もなかなか好評でした!!

続いて講演第2弾・・・
12/9(日)に『群馬若手薬剤師の集い』で「ドクターヘリ、救急・災害医療」についての講演でした。参加者の多くが調剤薬局の薬剤師さんであり、なかなかドクターヘリや救急・災害医療に接する機会がないとのことで、災害時のドクターヘリ対応の経験談をもとにお話させていただきました。講演だけではなく、実際にヘリポートや災害備蓄倉庫の見学も行いました。強風のため屋上ヘリポートにドクターヘリはいませんでしたが、屋上での強風を体験していただいたり、実際に飛行中のドクターヘリを見ることもでき、皆さんに何らかの思い出が残っていただけたと思います。
さらに前島薬剤部長から病院の薬局の説明や救急法の講習もあり、僕自身がとても充実した4時間を過ごすことができました。
超強風&寒冷の屋上ヘリポートも体験していただきました。
 お土産でいただいたタンブラーに「救命救急ができる薬剤師」という言葉がありました。
これからも様々な場面で力を合わせて頑張っていきましょう!
救命医療は実は一般市民の皆さんの協力が不可欠であり、またご理解していただくことでよりスムーズな 活動が可能になることを願っています。

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