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12月, 2019の投稿を表示しています

2019年も大変お世話になりました。

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2019年もいよいよ大晦日を迎えました。 今年も災害対応が多く、落ち着かない1年でした。 今年を振り返るとやはり災害のことが真っ先に頭に浮かんでしまいます。異常なほど日本列島を次々と襲う強力な台風に、あらためて自然の驚異に対して人間社会は非力であることをまざまざと見せつけられました。 当県でも被害が出ましたが、それ以上に多くの被害が出た近隣県の災害対応の支援を行いつつも、それ以上に被災県の方々の災害対応に多くのことを学ぶ機会をいただきました。 来年はオリンピック・パラリンピックも開催されますが、災害がない平穏な1年になってくれることを願うばかりです。 今日も今年を象徴するように天気が荒れています。予想最高気温も18度と季節外れの数値を示していますが、今年一番ともいえるものすごい強風が吹きつけていて(ドクターヘリは運休です…)体感温度はものすごく寒く感じています。 来年はもっと明るい年になりますように! 救急外来も年末は予想していた通り大混雑しています。また悲しい事故もたて続いています。 日当直スタッフと救急外来スタッフで精一杯対応していますが、どうしても待ち時間が長くなります。どうか病院にかかることがないように健康かつ安全に過ごしていただき、年始の連休を笑顔あふれる日々でお過ごしください。 関係者の皆様にはこの1年も多大なるご迷惑をおかけすることもありましたが、皆様の叱咤激励のおかげで新たなフライトドクターやカードクターも誕生させることもできました。 本当に今年も1年にわたって大変お世話になりました。皆様、良いお年を!

病気やけがのない年末年始をお過ごしください。

昨晩は一瞬先走りすぎた投稿をしてしまいました。関係者の皆様、期待させてしまった皆様、大変失礼いたしました。 世の中では仕事納めも終わり、最長で9連休ともいわれる年末年始が始まりました。 テレビでも空港や新幹線ホームに人がごった返している様子が映し出されております。 今年は全国でインフルエンザが猛威を振るっており、人が集まるところでより感染のリスクが高くなります。 手洗い・うがいを徹底し、無理ないスケジュールを組んで、平穏に新しい年を迎えてください。 尚、いろいろなクリニックや病院の外来が休診することに伴い、年末年始は1年で最も救急外来が混雑する時期の一つです。インフルエンザや嘔吐下痢症などの感染症の患者も多く、待ち時間もかなり長くなりことから、感染症が蔓延するリスクが高くなります。 不要不急の救急外来への受診はできるだけ避けていただきたいとともに、もし受診する際はマスク着用を徹底するようにお願いします。 まずは病気やけがにならないように十分気を付けてよい年末年始をお過ごしください。

ディスカッションの舞台は消防本部!~「館林地区消防組合ドクターヘリ症例検討会」参加報告~

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町田です。 世界の子供たちにサンタさんから平和と安心は届いたでしょうか?今年もいろいろなことがありましたが、平穏な時間を過ごしながら新しい年を迎えたいですね。 10月30日に館林厚生病院で開催された「館林地区メディカルコントロール協議会症例検討会」に続いて( https://drheli-gunma.blogspot.com/2019/11/blog-post_14.html )、12月16日に今度は館林地区消防組合消防本部で「館林地区消防組合ドクターヘリ症例検討会」が行われ、当院から中林先生とともに参加しました。  ☆館林地区消防組合☆ http://www.fire-tatebayashi.jp/index.html 構成市町:館林市、邑楽町、明和町、千代田町、邑楽町 組織形態:1本部、5消防署、2分署、5消防団 群馬県ではドクターヘリ症例検討会を3か月ごと(年4回)で前橋赤十字病院で開催していますが、時間の都合上で全11消防局・本部の事案に触れられないとともに、消防で参加できる方も限られていました。 それに比べてこのように消防本部で行うことで多くの消防職員の方が参加でき、またホームグランであるためかいつも以上にディスカッションが活発となり、その地域の市民を守ることに直結するとても有意義な時間となります。ちなみにフライトドクターがホームよりアウェイの方がより燃えるので、さらに熱いディスカッションとなります。(あっ、アウェイの方が燃えるのが僕だけだったらすいません・・・) 今回は「複数機のドクターヘリが参集した際の指揮命令系統・通信について」と「複数傷病者時あにおける心肺停止患者の優先度について」が主なテーマでした。 実はこの会の直前に佐久医療センターで行われた「信州ドクターヘリ事後検証会議(症例検討会)」に参加していて、奇跡のように全く同じテーマがディスカッションされていました。そこで長野県ドクターヘリ基地病院である佐久医療センターの渡部先生、田中先生、信州大学の高山先生、そして僕と同様に隣県から参加していた山梨県立中央病院の岩瀬先生など多くの方々のご発言を拝聴しており、これらの貴重なご意見も夜に館林で行われた症例検討会でも紹介することができました。 10月、12月と館林でドクターヘリに関わる重要な症例検討会にドクター

「MCCRC in Japan」を受講しました。

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年の瀬に差し掛かっております。後期研修医の奥田です。 「 MCCRC in Japan(Multiprofessional Critical Care Board Review Course in Japan) 」に令和元年 11 月 22 日〜 24 日の 3 日間参加してきましたので報告させていただきます。 会場の東京医科歯科大学   東京医科歯科大学で行われた第7回 MCCRC に参加してきました。当院からは自分以外に二人の先輩医師と参加しました。 内容は日本集中治療医学会が主催となり、 SCCM と提携し、集中治療医学の基礎的な部分をさらに解き解した内容で、講義が主体となっております。   座学をこんなにも長い時間受講することは最近ほとんどありません。 300 人近い参加者で席も限られたため、三人で並んで受講しました。大学の授業を思い出しました。 網羅的な内容で、普段関わることの少ない移植領域などは知らないことも多く、非常に勉強になりました。   もともとアメリカの集中治療専門医認定試験の受験、資格更新にあたって基本事項を再確認するためのコースで、教材や講義資料は全て SCCM から提供されたものらしいです。 アメリカでのコースは5日間あるようで、3日間の日本コースでさえかなり体力を削がれたので、これを5日間なんて想像できません ,,, ですが受講してみたいという密かな欲求はあります。     救急集中治療分野は本当に幅広く、勉強する内容は尽きません。医学全部に言えることだと思いますが、学んでる最中からどんどん新しい論文が出て、スタンダードが変化していきます。世界の流れを感じつつ、常に進み続けて柔軟に対応して行かなければいけません。 日々の診療を頑張りながらコツコツと精進していきたいと思います。

「DMATロジスティックチーム隊員養成研修(理論習熟編)」に参加しました。

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藤塚です 突然ですが、今年もインフルエンザが流行してきましたね。希に重症化を起こすタイプのようなので、みなさんも手洗い・感染防止に十分注意してくださいね。 私の家族も高熱を出し・・・ インフルエンザと判明し、夜中も看病しての研修参加となりました。。。 さて、 12/21 ・ 22 と【DMATロジスティックチーム隊員養成研修(理論習熟編)】に参加してきました。 この‟ DMAT ロジスティックチーム”は、本研修を受講することで本隊員登録され、災害時に本部指揮支援とロジスティックをおこなう、左記に特化したチームです。 各県の災害対応エキスパート達が参加しており、色々なディスカッションなどからもとても勉強になりました。最後の机上訓練では、本部長をいつものようにやらせていただきました。 群馬県からも仲間たちが参加しており、群馬県の災害対応レベルもさらに向上するものと思います。 もうすぐ今年も終わります。 来年は、災害がない年になりますように。。

実習の医学部生と救急医療について語った夜!

町田です。 以前は当院に実習に来る医学部生の担当をしていた頃もありましたが、いまはあまり病院にいないこともありなかなか実習中の医学部生と話す機会が少なくなっていました。 ところが昨晩、救急外来での当直で医学部生の当直実習と重なり、久しぶりに学生さんと長く一緒にすごす時間がありました。といっても当直開始の17時半から朝4時過ぎまで患者さんが途切れることなく、15分間の夕食の弁当を食べているときや救急車到着を待っている時くらいしか話すことはできませんでしたが・・・ 本来であれば病態や鑑別疾患などを教えるところなのかもしれませんが、実習最終日であったということもあり僕もなんだか気合が入ったのか、 ・救急医が一番力を発揮するタイミングを逃すな! ・地域全体を巻き込んで救急医療を展開しろ! ・ドクターヘリやドクターヘリでは救急外来とほぼ同じレベルの医療を提供しろ! ・残された家族の気持ちを真っ先に考えろ! ・・・ のような個人的に「救急医療のホットな部分」と思っている内容を、私見がかな~りたっぷりではありましたがバンドマンである学生さんに元バンドマンの熱いノリで語っていました。 学生さんの心にどこまで響いたかわかりませんが、話しているときは興味深く聞いてもらえました。さすがにずっと休みなしで救急対応をしていたので、朝4時に救急外来が鎮まった時にはだいぶぐったりしていましたが、当直明けの帰り際に「とても充実した実習でした」という感想をいただきとてもうれしかったです。 いまは若手スタッフを中心に学生実習の担当をがんばってくれていて完全にお任せ状態でしたが、おじさんの経験談も学生さんにうける時もありそうなので、あらためて実習に来た学生さんにいろいろ絡んでいこうと思います。しつこくない程度に・・・(笑)

「災害医療体験記」~雑誌「救急医学」2019年12月号より~

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町田です。 先日講演する機会をいただいた娘の小学校のPTAセミナーについて、保護者の方々から感想が届きました。非常に温かい言葉をいただき、子供と一緒に「いのち」について自分たちができることを伝える活動を続けていてよかったと心から感じた次第です。 今回は医学雑誌に投稿した話です。 へるす出版より毎月出版されている「救急医学」の特集「災害医療体験記」に僕の書いた記事を載せていただきました。 この特集の投稿者はリレー方式になっており、僕は小児救急や病院前診療などでいつも刺激を受けている県立広島病院の多田先生より推薦をいただきました。 タイトルは「関越自動車道高速バス居眠り運転事故~その対応の失敗から学んだこと~」です。 (記事の冒頭) 2011 年 3 月に発生した東日本大震災において,当院は DMAT ,日赤救護班,こころのケアチームあわせて 22 チームを約 11 か月にわたって被災地に送り続けた.このことは当院の災害対応の貴重な経験となったと同時に,「前橋日赤は災害対応に強い」という勘違いさせてしまった.「日本のどこでも駆け付ける」という思いを持ったままその日がやってきた. 2012年4月29日に発生した本事故において、もちろんその当時は1人でも多くの救命のために関係各機関は全力を尽くしましたが、いまでも‟局地災害対応”のスピード感についていけなかったことが悔やまれます。 その思いは病院だけではなく県、消防、警察すべてが感じており、そこから群馬県の局地災害対応はどんどん進化していきました。 災害対応はいつも反省が残ります。 しかしその反省を次に生かすかが大切であり、今回の投稿は失敗談に近い内容から始まっていますが、そこから学び得たことを多くの関係者の方に共有できればうれしく思います。 もちろんまだまだレベルアップは必要であり、そのために日々の診療の積み重ね、そして関係各機関との連携強化に努めていきます。 (記事の末尾) まさに「局地災害対応はスピードが命!」である.同じ多数傷病者事案でも時間,場所,対応するスタッフなど条件によって平時の救急医療対応か局地災害対応かわかれることもある.災害医療と救急医療は別の医療ではなく,特に局地災害における医療は救急医療の延長に過ぎない.群馬県が獲得した局地災害に対する初動体制

“ECMO Transport” とは…?

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藤塚です。 当院は、 ECMO センターとして、多くの重症呼吸不全患者さんの治療にあったっています。 病気に対しての治療を進めていくなかで、体の酸素が低い場合、酸素を投与します。それでもダメなら人工呼吸器。それでもダメなら・・・  ECMO  になるのです。 しかしながら、高度なデバイスなため、安易にできるものでもありません。合併症もあります。医師ひとりでも管理はできません。多職種のスタッフの熟練された力があって使えるデバイスです。そのため、限られた施設でしかできない治療となっています。 当院は早くから ECMO を使った治療に力を入れております。そしてそれを必要としている患者さんを集約し、治療をしています。 その患者さん達は、多くの施設でギリギリの呼吸状態となっており、転院搬送するといっても大きなリスクとなります。場合によっては、病院間移動中に急変することも・・・ そんな状況を乗り切るため、搬送元の病院で、 ECMO を導入させて頂き、搬送しようという試みが、 ECMO transport なのです。 搬送先で、 ECMO を新規導入して搬送する Primary ECMO Transport 。すでに ECMO 導入されている状態で搬送する Secondary Transport 。 そのどちらにも対応するべく、チーム作りをし、資材をそろえ、対応できる大型救急車を準備し、体制を整えて、【前橋日赤 ECMO Transport 】を作り上げました。 県内をはじめとする重症患者さん救命のために、我々は常に走って行きます!

‟ECMOと多職種連携” ~「関東ECMOネットワーク懇話会2019・冬」参加報告~

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藤塚です。 もう年末となり、あっという間の1年ですね。 さて、12 / 7 横浜市立大学付属市民総合医療センターにおいて、『関東 ECMO ネットワーク懇話会2019・冬』が開催されました。 ECMO 管理のマニアックな話、検討、最近は Transport について深く話し合われます。 今回は、横浜市大による開催であり、新しい会の一歩となりました。またテーマも、《多職種連携》ということで、医師だけでなく、看護師、臨床工学士といった多くの参加があり、かつ遠方からの参加もあり、盛り上がりを見せた会となりました。   今回は、当院からは   藤塚【安全な ECMO transport を目指して】   栗原【 ECMO transport チーム構築に向けた看護師教育の取り組み】   の2演題を発表しました。   * ECMO transport とは・・・ 次回お答えします 当番幹事の横浜市立大学救急医学教室 竹内教授   今回の会でも、 ECMO transport のメンバーについてや診療報酬・責任問題などが討論にあがりました。 当院からも ECMO 看護師の存在意義をはなさせていただき、必要性を訴えました。看護師いるからこそ、円滑に動かせることがあります。 今後も‟安全”な活動をするために、チームや体制作りをしていきたいと思います。

‟大災害発生!いざ、どう行動するか?”~「愛知県立大学 看護実践センターセミナー」報告~

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町田です。 5日間で3回のトークタイムの報告の最終回です。 小学校PTAセミナー、大阪蘇生シンポジウムに続いて、12/8に名古屋で開催された「愛知県立大学 看護実践センターセミナー」の報告です。 このセミナーには昨年度も講師として参加させていただき「局地災害」と「広域災害」についてそれぞれ1時間半ずつの講演でした。 *昨年度のセミナーの様子 → https://drheli-gunma.blogspot.com/2018/12/2.html そして今年度は講義だけではなく机上訓練をとりいれ、受講者の皆様と一緒に考えながら進める3時間とさせていただきました。 今年度もとても多くの自然災害が発生し、多くの病院が災害対応を請け負うことになったと思います。 災害拠点病院や急性期病院だけではなく、いつご自身が勤めている病院に患者さんが殺到するかわかりません。そのような多数傷病者対応をしないといけない状況が地域で発生した時に、病院はどのような動きをしなくてはいけないか、また個人としてどのような心構えが必要か、避けられない現実に立ち向かうためのきっかけを与える時間としました。 特により迅速な対応が必要な交通災害の局地災害を題材に、病院に第一報が届いてから1人目の患者さんが来るまでの短時間での準備を中心に、おおよし6人1グループでテーブルディスカッションを通して参加者同士の情報交換も行うことができました。 今年もこのような貴重な時間を提供していただいた愛知県立大学看護学部教授の清水先生をはじめ関係者の皆様に心より感謝いたします。

「大阪蘇生アカデミー」にシンポジストとして参加しました。

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町田です。 前回のブログで紹介した娘の小学校での講演と授業参観を終わった後、翌日のシンポジウム参加のために大阪に移動しました。ちなみに先日参加した日本航空医療学会総会の際に忘れ物をしてしまい、いつもの東京経由ではなく富山に立ち寄り富山中央警察署の皆様の温かい対応に感激しつつ、続けて大阪に向かいました。皆様、忘れ物には本当に要注意です。(ちなみに大阪のホテルの予約も直前まで忘れていました・・・) 今回は12月5日に大阪のドーンセンターで開催された「第7回大阪蘇生アカデミー~病院前救急医療体制の課題と展望~」への参加報告です。 この会は「第一部:病院外心停止活用研究会」と「第二部:大阪蘇生アカデミー」の2部構成になっており、僕は第一部のシンポジウムで当院の病院前診療体制の紹介とドクターカーによる心肺停止患者の成績を報告させていただきました。話した内容はずばり以下のタイトルがすべてです。 「『心停止の原因を見抜けなければ医師現場派遣の価値はない。』~迅速かつ適切な医療介入により病院前での自己心拍に導く~」 現在は救急救命士の処置拡大等により、心肺停止に対して救急隊でかなり高いレベルの二次救命処置を行うことができます。その状況で医師が現場に行くことは病院内に近いレベルの診断と処置が求められ、それが実行できないといけません。医師がただ乗っているだけのドクターカーは本当のドクターカーではありません。 第二部もかなり興味深いプログラムが組まれていました。 特にりんくう総合医療センターの松岡先生と大阪市立大学の溝端先生の「Pro/Conディベート」セッションはかなりしびれるものがありました!   救急関係者にとってはしびれるセッション! 最後には心停止サバイバーの方より、救援者側のことも気遣った印象深いお話も聞かせていただき、時間ぎりぎりまで懇親会にも参加させていただきました。 発表がなかったとしてもまた来年参加したいと心より思いながら大阪を後にしました。 お約束の上越新幹線最終便で帰宅です! この会の参加に関していろいろ連絡・調整していただいた事務局の皆様、発表のお声掛けをいただいた岐阜大学の名知先生、そしてデータ提供にご協力いただいた前橋市消防局の勝守様に心より感謝いたします。

‟「いのち」について考えよう” ~「小学校PTAセミナー」でお話ししました。~

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町田です。 この1週間は3か所(高崎、大阪、名古屋)でお話する機会をいただきました。テーマも「命」「蘇生」「災害」とバラバラですが、どれもいままでの経験をもとに感じたことや伝えたいことばかりです。 これらについて少しずつ紹介させていただきます。 さっそく第一弾は、自分の娘が通学している小学校のPTAセミナーでの講演です。 僕の家族のことに関わる内容のため本ブログでは学校名を伏せさせていただきますが、家族が長年お世話になっている地域の小学校から講演の依頼をいただきました。 今回は小学3~6年生とその保護者を対象に「いのち」に関するお話をしましたが、セミナーの最初に校長先生から「仕事を知る良い機会にもなります!」というキャリア教育も期待するご挨拶をいただいたため、話す内容を途中で調整しつつ脱線しすぎないように自制しながら「生きることの大切さ、素晴らしさ」について、小学生に語り掛けていきました。 目の前に娘や娘のお友達がたくさんいたり(講演中は娘の顔は一度も見られませんでした・・・)、それ以上に知り合いの保護者の方々がたくさんいらっしゃって、今まで以上に緊張した時間でしたが、子供たちの反応がとっても素直で盛り上がったおかげで楽しい時間を過ごすことができました。 最も心配していた保護者の方々からもおおむねご好評をいただき、何よりも子供たちから「〇〇ちゃんのお父さん、面白い人だね~」というコメントが僕にとって最もうれしい誉め言葉でした! 以前にも紹介させていただいた「命をつなげ!ドクターヘリ2~前橋赤十字病院より~」(青い鳥文庫、文・岩貞るみこ氏)も同校に寄贈させていただきましたが、子供たちに大人気で貸し出しがずっと続いているとのことです。子供たちは大人が思った以上に「いのち」について好奇心を持っています。だからこそ大切な命を守るために大人は子供たちと「いのち」について語りあうことが必要だと感じています。 僕自身ももっと若い救急医の皆さん方にもっともっとこのような活動の重要性を理解してもらい、地域の子供たちを「命をつなぐ大切な仲間」にしていくための活動も頑張ってほしいと考えています。 今回このような貴重な機会を提供していただいた、校長先生をはじめ教職員の皆様、PTAの皆様に心より感謝いたします。

「病院前医療体制における指導医等研修(上級編)」に参加しました。

小橋です。 11 月 27 日に開催された「病院前医療体制における指導医等研修(通称 MC 上級研修会)」に参加しましたので報告いたします。 *西村先生が受講した初級編についてはこちら  ⇒ https://drheli-gunma.blogspot.com/2019/11/blog-post.html     救急科医は病院で救急車の受け入れを行うことだけが仕事ではありません。 ここ 10 年くらいで救急救命士が現場で行うことのできる行為がどんどん増えています。所定の研修を受けた救急救命士は気管挿管、心肺停止前の傷病者に輸液投与を行うこと、血 糖を測定すること、ブドウ糖液を注射することなどを行うことができますが、こういった医療行為を「特定行為」といいます。 救急隊の特定行為実施に際して医師が指示、指導、助言等を行うことが必要になりますが、これを「オンラインメディカルコントロール」といいます。また、指示を出すだけでなく救急隊の活動について検証を行い、必要であれば様々なプロトコールを作成することになります。 つまり、「メディカルコントロール( MC )」とは救急現場から医療機関へ搬送されるまでの救急救命士を含む救急隊員が行う応急処置等の質を保証するためのシステムであり、このシステムを理解し、適切に運用することが救急科医には必要とされます。   今回はそんな MC を深く学ぶためのコースに参加してきました。 さすが上級コースだけあって、参加者は様々な病院の部長、副部長クラスの先生ばかりでした。 3 日間朝から夕方まで「 MC とは何か?」「若手に MC をどうやって教育するか?」などについて議論を交わしてきました。いろいろな病院の先生とお話しさせていただくなかで、群馬県は医療者と救急隊の「顔の見える関係」がある程度構築されていることを感じました。     今回学んできたことを当科に還元し、よりよい病院前救急医療体制を構築していければと思います。

前橋ドクターカー 2019年11月活動実績

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町田です。 夜が長くなり街のあらゆるところでイルミネーションが見られるようになりました。 いよいよ年末ムードが高まってきましたね。 群馬音楽センター近くのイルミネーション 昨日の群馬県ドクターヘリに続いて今日は前橋ドクターカーの活動実績報告です。 先月に続いて2台(群馬大学&前橋日赤)のドクターカーで100件を超える出動に対応しています。 出動後のキャンセルも多いのですが、まだ前橋ドクターカーは「アンダートリアージゼロ」を目指すために、通信指令課員のドクターカー要請のハードルを上げていません。大事なことは現場について救急隊が患者を診察してドクターカーの継続・キャンセルを正しく判断することです。 ドクターヘリと違って前橋ドクターカーは月2回の事案検証会議を行い、救急隊の判断について全例でふり返りを行っています。 この効果は目に見える形で表れており、カーを要請すべきであったアンダートリアージ事案がほぼ消失、そして救急隊がしっかりとした根拠に基づいてドクターカー継続・キャンセルの判断を行うようになっています。 このような消防と病院の綿密な連携が最終的に市民に還元されていることを実感しています。ドクターヘリでも同じようなことができればいいのですが・・・(年4回の症例検討会では不十分です。) ☆前橋ドクターカー 2019年11月活動実績☆   総要請数 112件、総出動数 109件 ・日赤:要請数 100件、出動数 97件  *時間外出動 +2件 ・群大:要請数   12件、出動数 12件  *時間外出動 +1件 上段:活動種別 中段:搬送先病院 下段:疾病分類 (前橋ドクターカー日赤) 年度別要請・出動数 (前橋ドクターカー日赤) 前橋市消防局管内のドクターヘリ・カー出動状況