2019年1月17日木曜日

知らない世代も増えてきた時代に…~阪神・淡路大震災から24年~

1月17日は何年たっても忘れてはいけない日です。
24年前のこの日の早朝に阪神・淡路大震災が発生し、6,434名の尊い命が失われました。震災で亡くなられた方々のご冥福を心からお祈りいたします。


いま当院で働いている職員の中には、「阪神・淡路大震災の後に生まれた」という方々も増えてきています。24年…干支も2回りしているのですね。

いま災害医療に関わっている私たちですが、この時の多くの経験がいまでも引き継がれて私たちの活動を支えています。
次の世代にこの震災の経験から得られた教訓をきちんと伝えることも、その震災を知っているものの役割です。

何よりも一人一人が命の大切さを受け止めながらしっかり生きていくことが大切です。

2019年1月15日火曜日

危機的状況!!~インフルエンザ大流行に関して~

年が明けてから群馬県では異常なほどインフルエンザが大流行しています。この3連休も救急外来に連日多くの患者さんが受診しましたが、インフルエンザの診断がついた方が過去に例をみないほどになっており、危機的状況といっても過言ではありません。
時間帯によっては救急外来で対応している患者さんがすべてインフルエンザ陽性のときもあり、いくら予防策をとっているとはいえ患者対応した医療スタッフの今後のインフルエンザ発症も危惧されます。

そこで皆様にお願いがあります。
まずは自分自身でインフルエンザに感染しないための予防策、具体的には「こまめに手洗い・うがいをする」「不要不急な人混みへの外出をさける」ことを今まで以上にしっかり意識して実行してください。
それでも具合が悪くなってしまったときは、できるだけ昼間にかかりつけ医、近所のクリニックを早めに受診することをお勧めします。この時期の救命救急センターはこのような患者さんで込み合っており、緊急の患者さんの対応しているときはお待たせする時間がさらに長くなる可能性があります。そして待っている間に付き添いしている家族へ流行するリスクが高まっています。

残念ながら「仕事で日中に病院へ行かなかった」「日中に車がなかったので夜になって救急車を呼んだ」など、患者さんの病気以外の都合で夜に救急外来を受診される方もいらっしゃいます。
より早い回復のためにも具合が悪くなる前に早めの近医受診や、夜間休日でも当番医や夜間急病診療所が開いていますので、そちらへの受診をお勧めします。尚、詳細は行政からの広報や最寄りの消防へお問い合わせください。

2019年1月13日日曜日

学校における応急手当。~「渋川養護教諭勉強会」で講義を担当しました。~

お疲れ様です。専攻医の西村です。

1225日に渋川の小中高校の養護教諭の先生方(いわゆる保健室の先生)による当院の病院見学会がありました。
その中で「学校における応急手当」というテーマで、救急科医師から講義をしてほしいとの依頼があり、中村部長より「やっていないか」と声をかけていただき、今回はわたくし西村が話をさせていただきました。


内容は、事前に先生方から質問事項をもらっており、それに答える形で話をしました。「頭部打撲時、どんなときに病院受診をさせるべきか?」「捻挫、打撲、やけどのときの対応はどうすればいいか?」といった学校でよく起こるケガの対応についてや、「湿潤療法とは?」「指を切断した時どうすればいいか?」「ショック体位と回復体位の使い分けは?」といった質問もありました。


僕自身、40人もの先生方を相手に、45分間も講義をするのは初めてであり、なるべく分かりやすく伝えようとスライドを作り準備をしてきました。そして本番、緊張で早口になったり噛んだりとミスはあったものの、それなりにいい講義ができたのではないかなと思います(自分でいうのもあれですが・・・苦笑)。
先生方も非常に熱心に話を聞いてくださり、とても話しやすかったです。

話の中で、先生方的には一番驚いていたこととしては、「擦り傷に消毒を使わない」ということだったみたいです。最近は救急外来でも傷口に対し消毒をせず、大量の水で洗うということだけをやっています。それで充分ですが、先生方は驚いている様子でした。


ちなみにですが、時間通り45分ほどで話を終え、講義自体は無事終わりましたが、一番つらかったのは腹痛でした。
緊張のため、開始5分ほどですさまじい腹痛に襲われ、痛みにこらえながら40分話し、なぜか講義終了後も1時間ほど腹痛が持続しました。メンタルでここまで強烈な腹痛がくるなんて…。腹痛ってつらいですね。

また機会があれば、こういった講義を今後もしていきたいと思います。ご依頼お待ちしております!

2019年1月12日土曜日

「RIFCR研修」に参加しました。

中林です。群馬県虐待防止医療ネットワークが主催し、チャイルドファーストジャパンという団体が行っている児童虐待に関する研修を受講してきました。
*RIFCR研修についてはこちら → https://cfj.childfirst.or.jp/rifcr/
RIFCRとは、「Rapport(信頼関係)、Issue identification(問題点の確認)、Facts(事実)、Closure(終結)、Reporting(報告)」から構成される、性的虐待が疑われている子供から児童相談所などへ通報に必要な情報を聞き出す面接技法。

 

コースは1日掛けて開催されました。内容は性虐待を受けたお子さんの対応を軸に、お子さんが虐待を受けた事実を打ち明けるプロセス、日本の児童保護制度やそういったお子さんに遭遇し、最初に話を聞くときの手法を学び、実際にロールプレイを用いて体験する、といったもので非常に内容の濃いものでした。

救急外来で診療を行っていて性虐待に遭遇することはかなり稀なことです。しかし、虐待、もしくはそのリスクがあるお子さんを診察の場で目にする場面には遭遇することはあります。
研修では一番心理的にインパクトの大きい性虐待での対応が理解できれば、他の種類の虐待であっても対応ができるだろうというコンセプトの元で一日学ばせて頂きましたが、まさにそのとおりでした。


「チャイルドファースト」、お子さんを中心に目の前にあるケガや病気だけでなく、その背景にも目を向けて、適切な支援に繋げられる(医療現場で大切なことは、虐待の有無を探り当てることではなく、その危険にさらされているお子さんを安全な場所に保護したり、背景にある家庭環境について情報収集を行ったりすることと考えられています)ように、研修内容を広めていけたらと思います。

2019年1月10日木曜日

「DIRECTセミナー」に参加しました!

山田です。
1216日日曜日に東京で開催された、第80DIRECTセミナーに参加させていただきました。

DIRECT研究会の“DIRECT”とは、“Diagnostic and Interventional Radiology in Emergency, Critical care, and Trauma”の頭文字です。DIRECT研究会は、救急診療における、画像診断とIVRの普及と質の向上により、救命率の改善に寄与することを目的としており、定期的に様々な勉強会が開催されています。

今回は内因性画像診断コースを受講させていただきました。テーマは、『絶対に見逃さない!重要病態の読み方』です。念願のDIRECTセミナー初受講となり、とても楽しみに当日を迎えました。


 
場所は大崎駅からすぐ、クリスマスムード漂うショッピングセンターを素通りし、直前まで事前読影画像を予習です。

内容としては、くも膜下出血、肺血栓塞栓症、急性大動脈解離、イレウス等の急性腹症など、普段救急外来でよく遭遇する疾患ばかりでした。

私たちも救急医として、毎日たくさんのCTで画像を読みますが、読影のプロの先生方に実際にCTを見ながら細かく解説していただく、というのは非常に貴重な機会で、大変勉強になりました。単純CTだけでも、見方を変えればここまで分かる、というのがとても大きな収穫です。


今後も、より一層のブラッシュアップを目指したいと思います。
外因性、IABO等のコースも開催されているので、是非また参加させて頂きたいと思っています。

2019年1月9日水曜日

「敗血症セミナー in 名古屋 2018」に参加しました。

後期研修医の土手です。
皆様、新年明けましておめでとうございます。


去る2018121日に名古屋市立大学病院で開催されました、「敗血症セミナー in 名古屋 2018」に参加させて頂きましたのでご報告致します。

セミナーの内容としましては、名古屋大学 救急・集中治療分野 松田 直之 教授の「敗血症の最新エビデンス 2018」と銘打った、敗血症診療における、呼吸・循環・腎・血液(DIC)・脳神経系(ICU-AW:ICU-acquired weakness,PICS:post intensive care syndrome)の全身管理におけるこれまでの知見のふりかえり、最新の知見の紹介の講演に始まり、各病院における敗血症診療における取組みの紹介など多岐に渡りました。
会場では「日本版 敗血症診療ガイドライン 2018」の
販売もしていました。
これまでの敗血症診療における基本的な知識、背景の整理、モチベーションのupにつながる内容でした。



最も印象に残ったのは実際に皮膚軟部組織感染から敗血症になり集中治療管理をされていた患者さんの「私が敗血症になって感じたこと」という講演でした。

移動中も酸素マスクをつけモニタリングをされる苛立ち、入院中にやせ細った自分の四肢を見るたびに感じる無力感、焦燥感、植皮術後の背部の不快感、そこからくる不眠、退院後に趣味(この方はサーフィンでした・・)が思うようにできないことに対するストレスなど、実際の敗血症体験における苦痛・ストレスをあますことなく伝える内容でした。

このような集中治療管理下に状況に置かれる患者さんに対して、全身状態が落ち着いてきているなら、sedation vacationをしっかりする、awakeな患者さんの話を良く聞く、話かける、移動中に不要なモニタリングはなるべく外す、日々のリハビリの進展に対する喜びを共有する、置かれている状況を繰り返し説明する、退院後に望まれる生活をイメージして治療に当たるなど、当たり前のことかもしれませんが、明日からでも実践できることは無数にあると感じました。

些細に感じられることが患者さんの苦痛・ストレスを劇的に改善することもあると感じています。


セミナー自体は午後1時から午後5時までの短いものでしたが、日々の診療において活かせる内容でした。
今後に繋げたいと思います。