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7月, 2020の投稿を表示しています

救急科・産婦人科合同症例検討会を開催しました!

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後期研修医の河内です。 7月28日に産婦人科と合同の症例検討会を主催させていただきました。 出産直後の産科危機的出血に対して、病院前からICUまで産婦人科の先生方と連携して治療に当たった重症症例を振り返りました。 交通事故などの重症外傷の治療はある程度やり慣れている部分もありますが、周産期の危機的出血については不慣れな部分が多いのが本音です。 実際の手技・薬剤・治療方針の決定など産婦人科の先生方の話を伺い、活発な議論の中でガイドラインや文献以上の実臨床でのやり方を深く学ぶことが出来ました。 当院にはあらゆる重症患者さんが搬送され、我々集中治療科・救急科はそれらの患者の治療において陣頭指揮をとる存在です。 複雑な症例になればなるほど、より専門的な能力が求められ、より高度な連携が必要になります。 もちろん各診療科の専門家ほどの知識を持ち合わせているわけではありませんが、今回のような症例検討会などを通して専門家に近い能力を身に着け、重症な患者さんのために備えていければと思います。 今後も、各診療科の先生方と連携をしつつ、あらゆる患者さんを適切に診療できるよう努力していきたいと思いました。 あと救急後期研修に最高の病院ですので、是非!ゼヒ!ぜひ!入職お待ちしております。

当科診療スタッフ紹介:津内先生

今回は当科診療スタッフをご紹介いたします。インタビュー形式でのご紹介です。板橋中央総合病院からいらした津内先生です!どうぞ!! Q1: ご略歴を教えてください。 はじめまして。津内由紀子と申します。東京にある板橋中央総合病院というところで 2 年間の初期研修を終え、そのまま同院麻酔科で後期研修を始めました。現在、麻酔科後期研修 4 年目になりますが、研修プログラムの一貫として、 4 月から半年間の予定で、前橋赤十字病院救急科で研修をさせて頂いております。 Q2: 当院・当科を選んでくださった理由はなんでしょうか? 病院前診療、救急外来、病棟、集中治療室と、様々な場面での診療に携われることが非常に魅力的でした。板橋中央総合病院の麻酔科後期研修医は、全員半年ずつ研修させて頂いておりますが、すでに研修を終えた先生からは、「前橋日赤で研修できてよかった」「とても勉強になった」と聞いており、自分もこの機会を非常に楽しみにしていました。 Q3: 実際に 3 ヶ月診療に携わっての感想を教えてください。 最初はわからないことが多く大変でしたが、救急科の先生方をはじめ、他科の先生や他職種の方も親切にいろいろと教えて下さり、非常にあたたかい職場だと感じています。術後管理や重症症例の初期対応など、今後の麻酔管理に生かせることも多くあり、貴重な経験をさせて頂いていることに大変感謝しております。 Q4: ブログ読者の皆様に一言お願いします! 雰囲気が良くて働きやすい職場です。実際の診療だけでなく、勉強会や症例検討会なども充実しており、救急科研修を考えている先生方には是非お勧めしたい環境です。 以上、津内先生でした! 今後も一緒に群馬県の医療を盛り上げていきましょう!! 読者の皆様、今後とも応援よろしくお願い致します (^-^)/

【群馬県主催】コロナウィルス 感染症専用の人工呼吸器研修が行われました!!

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こんにちは。金畑です。 7 月 23 日、 24 日に前橋赤十字病院で群馬県新型コロナウイルス感染症対応研修の人工呼吸器研修( basic )が開催されました。 群馬県主導で開催され、今回の basic は群馬県内の救命救急センター以外の病院を主な対象とし、多くの病院に参加していただきました。入院していた新型コロナウイルス感染患者が重症化(人工呼吸器管理が必要になったとき)したときに、救命救急センターといった高度医療施設へ転院を前提として、それまで安全に管理をする方法を学ぶ研修です。コロナウイルス感染患者への対応は多職種で行わないとならないこともあり、今回の研修では医師だけでなく、看護師、臨床工学技士の方と多くの職種の方にも募集をかけ、病院として、チームとして参加いただきました。 講師は、当科の医師の他に、群馬大学医学部付属病院 麻酔科・集中治療部の先生もお招きしました。金畑も講師の末端として参加しました。 講義の内容は、コロナウイルス感染症の実情から始まり、コロナウイル感染患者に対する気管挿管の行い方、人工呼吸器の構造(回路内の汚染や対応策といったこと)、人工呼吸器管理の仕方の 4 つの講義を行いました。気管挿管、人工呼吸器管理については、講義の後に実習時間を設けました。受講生には、喉頭鏡での気管挿管との違いや非コロナウイルス感染患者と違って注意しないといけない点を意識してもらいながら、ビデオ喉頭鏡を使用した気管挿管を行い、同じチームの看護師に挿管の補助をしていただき、気管挿管の流れの研修をしてもらいました。 人工呼吸器管理の仕方については、非コロナウイルス感染患者に対する人工呼吸器管理のときよりも注意しないといけない点がいくつかありますので、それを再確認してもらいながら人工呼吸器の設定を調整する方法を学んでもらいました。 参加いただいた方より質問も多く頂き、普段からの疑問に少しは応えられたのではないかと思っています。初日の 7 月 23 日には、 NHK や TBS 、上毛新聞の取材が入っていましたので、ニュースで見られた方もいらっしゃったかもしれません。もうすこし細かいことまで踏み込んだ人工呼吸器研修 Advanced が 9 月に、 ECMO 管理についての ECMO Advanced が 10 月に予定されています。 これから

当院救急専門医プログラムのweb説明会を行います!!

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今回は 専門研修プログラム Web 説明会のお知らせです。 前回のweb説明会は当院専門医プログラム全体(他の診療科を含む)についてでしたが、今回は当科限定のweb説明会になります。前回より一層詳しく濃厚にご説明できればと思います! 2020 年 7 月25 日(土)16 時~ 「 2021 年度 前橋赤十字病院 救急科専門研修プログラム Web 説明会」 参加を希望される方は 当院研修管理課 小林 容子 you-kobayashi@maebashi.jrc.or.jp までご連絡ください。 折り返しURL, パスワード、当日の詳細 等をご案内致します。 あわせて、こちらの動画もぜひご覧ください。   https://www.youtube.com/watch?time_continue=3&v=jmQqq4iXHmw&feature=emb_logo その他、当科に興味のある方、詳細についての質問がある方は、メールでも電話でも結構ですのでお気軽にお問い合わせください。 <連絡先> 前橋赤十字病院 高度救命救急センター長 / 集中治療科・救急科部長 中村 光伸  mrc-emsc@maebashi.jrc.or.jp ℡ 027-265-3333 (内線7051) @@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@ 当院は 2018 年 6 月 1 日に新築移転し、よりアクティブに、より充実した研修環境が整いました! 『前橋赤十字病院   集中治療科・救急科の後期研修医・医師募集』のお知らせです。 「オールラウンド型    救急医、集中治療医を目指そう!」 「一歩進んだ          救急医、集中治療医を目指そう!」   <当科での研修・勤務の特徴> 1.ER 、 ICU 、ドクターヘリ・カー、病棟入院管理、災害医療を一科で一元化! 2. 県内から集まる重症外傷・熱傷、重症内因症例を豊富に経験! 3. 最短で効率よく救急・集中治療・災害医療・麻酔分野の専門医資格取得が可能! 4. 各教育コースのインストラクターが多く在籍! 5. 教育コース受講費用は病院負担! 6. 麻酔、細菌検査、エコーなど院内・院外・

ECMOシミュレーション & ECMO勉強会Basic編

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はじめまして, 4 月からお世話になっております,水野です. 4 年前に半年間,国内留学として研修させて頂き,改めて勉強しに戻って参りました.今後ともよろしくお願いいたします. さて,入職以降 V-V ECMO 症例を数例経験させていただき,大変勉強になっている毎日です.そこで今回は当科で行われた ECMO シミュレーション( 5/8 )と ECMO 勉強会 Basic 編( 7/1 )についてご報告致します. 新入職 Dr. と若手 Dr. 向けに ECMO の基本的な理解とトラブルシューティングについてご指導いただきました. まず,シミュレーションでは実際に透視下でシミュレーターを使用してカニュレーションのトレーニングを行いました.さらに,トラブルシューティングとして回路交換や緊急停止時のハンドクランクについても体験させていただきました.約 2 時間の内容でしたが,アッという間に時間が過ぎ,指導してくださった先生方や ME さんにはとても感謝しております. シミュレーション以降に経験した実際の症例では,カニュレーションや回路交換に参加させて頂き,シミュレーションの経験が十分に生かされ,スムーズに行うことができたと実感しています. 続いて, ECMO 勉強会 Basic 編と題して,最低限できなければならない ECMO 管理やトラブル対応について,藤塚先生よりレクチャー形式でご指導いただきました.ベッドサイドでのサーキットチェックから,モニタリングの仕方,酸素化低下や脱血不良時に考えるべきことなど, ICU 管理での実践に即した内容について理解を深めることができました. 定期的に ECMO について学べる機会を設けてくださり,とても勉強になっています.早く自分もチームの一員として ECMO 管理に携われるよう精進したいと思います.  

mobile ECMOのシミュレーションを行いました!

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丸山です。 7 月 1 日、先日ブログでもご紹介させていただきました mobile ECMO ( ECMO Car )のシミュレーションを行いました。細かい話になりますが、 ECMO 患者における搬送には 3 種類程の手段があります。 1 つ目は最も一般的な搬送方法で「人工呼吸器をつけて当院に搬送し、当院で ECMO を導入する」方法です。この場合は ECMO Car は必要ありません。むしろ状況次第ではドクターヘリ を用いてより迅速な搬送を優先するケースも群馬県内ではあります。 2 つ目は「転院前すでに ECMO が導入されている患者を当院が引き受ける」方法です。特に新型コロナウィルス肺炎など重症呼吸不全に対しては V-V ECMO と呼ばれるものが使用されますが、「 ECMO を始めることはできるけども、それを適切に管理するのはハードルが高い」という病院も少なからずあります。その様な時は ECMO Car を用いて ECMO 導入された患者を当院へ搬送します。 3 つ目は「当院の医師が依頼された病院に赴いて、 ECMO を導入して、その患者を当院は連れて帰る」方法です。これなら、一定の条件を満たしていればどの病院からの依頼でも対応することができ、より早く呼吸不全の治療を始めることができます!しかし、アウェーでの ECMO 導入(小手術)になるため、色々と勝手が違うだけでなく ECMO に必要な物品など置いてあるはずないため忘れ物が命取りになってしまうため、どんな環境でも平時と同様のパフォーマンスが出せる様訓練が必要です。 今回は特に「帰り道」に焦点を絞りシミュレーションを行いました。前の病院で ECMO を導入し、その患者さんと共に帰る道のりは大変緊張するものです。今まで幸い何事もなく当院まで搬送できていますが、油断は禁物です。 mobile ECMO はまだ全国でも珍しいものであるため、 ECMO Car の内装すら自分たちでは考えなくてはなりません。「もし〇〇が起きたら、△△が必要になるのでこれは後ろに置いておこう。」「もし□□が起きたときにこの紐で縛っていたら取り出せなくなるから、キャリーバッグを採用しよう!」。今も尚、 ECMO Car の内装を更新中です。 来たる新型コロナウィルス 感染症の第 2 波に備えて、当院は次の一手を