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8月, 2019の投稿を表示しています

「災害時ドクターヘリ運用・空路調整勉強会」を行いました!

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藤塚です。 近年の異常気象により、自然災害の発生も多く、非常に心が痛みます。 9 月1日は防災の日、 9 月 7 日は政府防災訓練があり、防災シーズンとなります。 平時救急においても、災害時においても、救急活動時に『空路』を使えるのは非常に有効です。その空路調整を円滑にするため、平成 28 年に『大規模災害時のドクターヘリ運用体制構築に関わる指針』が厚生労働省より発布されました。 平時よりドクターヘリ基地病院である当院では、ドクターヘリの調整に関わる可能性が高いため、院内で勉強会を開催することとしました。 基地病院にいるということで、皆が運航に関わる知識を持っているわけではありません。 そのため、 ①平時のドクターヘリ運航  ②災害時の運用  という目次で講義を行い、そしてさらに理解を深めるために、シミュレーションをおこなうという 2 本だてで行いました。 【A 病院から B 病院まで C 患者を運んで欲しい】 このニーズに答えるため、どんな情報が必要で、どんな調整が必要で、どのような装備を準備しておけばよいか …  当時の天候、風がこうであったら・・・ などを一緒にディスカッションしていきました。 多くの人が参加してくださり、とても有意義な勉強会となりました。 有事の際、迅速に動けるように、このような訓練や勉強をしていきたいと思います。 第 2 回目も開催していく予定です。

「EM Alliance festival@横浜」に参加しました!

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お久しぶりです、生塩です。 まだまだ暑い日が続いていますね。群馬の夏は暑いです・・・。 さて、今回は 8 月 3−4 日に横浜で開催された EM Alliance festival に参加してきました! EM Alliance は ER 型救急を志すまたは実践している救急医が主催する団体です。そこでは、教育資源の提供やネットワーク作り、臨床研究のサポートなどを行なっていたりしていて、 ER 型救急をしている若手救急医とつながることができる集まりです。 ↓ EM Alliance についてはこちらから↓ https://www.emalliance.org/ その EMA が発足 10 周年ということを記念して、年 2 回行う EMA Meeting をお祭りのようにしてしまおうということで行われた EM Alliance festival に藤塚先生、山田先生、奥田先生、生塩で参加してきました。 個人的には、生塩は EMA が主催する年 2 回の EMA meeting には 8 年前から参加していて、いろいろな人の繋がりができたのもこの団体のおかげです。 現在は、 EMA の教育班に所属し毎月 ML に「今月の症例」という形で教育資料を提供しています。 生塩自身が、研修医の時に最終的に救急医を目指すことになったきっかけも、その後に現在所属している「前橋赤十字病院」を知ったきっかけも EMA からなんです。なんで、生塩の救急医生活とは切っても切り離せないものだったので、 10 周年という大事なイベントで少し感慨深かったです・・・。 Festival と銘打っているだけあって、福井大 林寛之先生、藤田医科大 岩田充永先生、京都府立医科大 太田凡先生と超ご高名な先生のご講演があったり、現役米国救急医の長谷川耕平先生、渡瀬剛人先生というアメリカでの臨床・研究バリバリのご講演もあったり、 EMA スタッフが主催する参加型レクチャーがあったり、本当にホント豪勢な回でした(生塩も敎育班として「熱中症」をテーマのレクチャーをしてきました)。 また、懇親会ではジョブフェアといい、自施設の紹介・プレゼンを行う場もあり、前橋赤十字病院も「一歩進んだ救急医を目指そう」というプレゼンをしてきました!!「一歩進んだ救急医」ということで、当

「2019年度第2回群馬県ドクターヘリ症例検討会」を開催しました。

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町田です。 8月27日に当院講堂において「2019年度第2回群馬県ドクターヘリ症例検討会」を開催しました。 前日に佐久医療センターで開催された「信州ドクターヘリ事後検証会議(症例検討会)」に参加したばかりで、いただいたばかりのいろいろな学びを本症例検討会でも共有しよう思いながらと臨みました。 今回も会場に用意した座席がいっぱいになる150名を超える参加者に集まっていただき、心より感謝いたします。また隣県基地病院の先生や隣県消防本部の方々にも会場に足を運んでいただき貴重なアドバイスをいただくことができました。 最初に活動実績の報告を行いました。 運航開始から年度ごとの数値を並べることで、時代とともに活動内容に変化がある部分に気が付かされます。 例えば高齢化に伴い内科疾患の悪化によるドクターヘリ対応が少しずつ増えてきています。またドクターヘリの救急隊到着前要請も年々増えてきていることもわかります。(ただしかなりゆっくりした伸び方ですが・・・) 続けて事案検討を行いました。 3か月に1回にたった3時間の開催のため対象とする事案はかなり限られてしまいますが、今回は基地病院、消防機関からのリクエストが多く、いつもより多い6例を対象としました。また、救急現場出動だけではなく、施設間搬送や出動後キャンセル事案からも学ぶことがあり今回はこれらも含めました。 そして、いつ局地災害が起きても常に県内関係者が共通認識で動くことができるように、今回も多数傷病者事案も取り上げました。 今回もかなり充実した3時間(+10分延長・・・)となりました。 しかし中には同じ議論を繰り返している内容もあり、進行する側としての壁も感じています。 もともと中野前センター長(現院長)から引き継がせていただいた本症例検討会の進行も、そろそろ次の世代に引き継がなくてはいけない時が来ていることも強く感じています。新しいアイデアが出なくなった時こそ、新しい風をいれる時かもしれませんね。 次の世代からの突き上げが来ることを期待して待っていることとします。

1か月に2度目の浅間山噴火です。

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町田です。 昨日午後19時28分頃、浅間山が小規模の噴火をしました。 ニュース速報を最初に入電したICU当直の藤塚先生よりER医長の僕に連絡が入り、すぐに情報収集チームを立ち上げました。 (気象庁ライブカメラより) 浅間山は今月7日も噴火をしており、今月2度目とのことで院内に緊張感が走りました。 ニュースであまり取り上げられませんでしたが、夜のため詳細は分かりにくいため、たかさき市消防共同指令センターや佐久医療センターと「何かあったら情報共有しましょう」という約束をして、朝まで当直業務を続けながら過ごしました。 幸い大きな被害がなく朝には情報収集チームも解散しました。 しかし連続で火山の噴火が起こっており、いつも以上にアンテナを高くして有事にすぐ対応ができるよう警戒をしていきたいと思います。

普段とは違う環境という緊張感!~「前橋市消防局救急車同乗実習」報告~

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永山です。初めての群馬の夏の暑さに負けそうな日々を過ごしています。 今回 7 月 16 日に前橋市消防中央消防署で救急車同乗実習をさせていただきました。 実習中お世話になった方々にこの場をかりて心よりお礼申し上げます。 (前橋市消防局ホームページより) https://www.city.maebashi.gunma.jp/kurashi_tetsuzuki/7/5/index.html 恥ずかしながら救急車実習は学生の時以来でした。当たり前ですが実臨床を経て同乗実習をしてみると、学生の時には見えなかった部分が確認できて非常に勉強になりました。 午前中は訓練を見学させていただき、全長40 m の梯子車に乗せていただきました。 高いところは比較的大丈夫ですが、さすがに風を受けての40 m は怖かったです ( 写真をとる余裕はなかったです ) 。 そのあとは指令室の見学をさせていただきました。覚知から救急車出動までの業務のながれを確認できてよかったです。それ以外の業務も詳細に教えていただきました。 実際あった要請の具体的な例では、 ・心肺停止が疑われる患者に対しての目撃者への心肺蘇生支持 ・ドクターカー/ヘリなどの覚知要請の手順 ・火災・高速道路など局地災害発生時の指令室での対応 など、普段と違う環境でかなりの緊張感がありました。 自分は日勤帯のみの勤務で出動は 2 回だけでしたが、 1 回は高速道路での横転事故の多数傷病事案でした。 JPTEC を受講された方はわかるかもしれませんが、あの短い時間で、全身評価から搬入、周りからの情報を集めるのはなかなか骨が折れる業務だと改めて実感しました。 短い時間でしたが充実した1日をすごせました。 群馬にきてまだ地名も十分に覚えられておらず、まだまだ未熟ですが、病院前医療含め今後群馬県に貢献できるよう精進いたしますので、前橋市消防中央消防署のはじめ消防署皆様今後ともご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。

「MCLS標準コース」を受講しました。

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初めまして。本年度から前橋赤十字病院集中治療科・救急科で勤務させていただいております永山と申します。生まれは鹿児島県で、前年度までは奄美大島にある県立奄美病院で勤務しておりました。投稿も初めてですのでお手柔らかにお願いします。   今回8月18日に開催された「第15回群馬 MCLS 標準コース」を受講させていただきました。 ご存じの方も多いとおもいますが、 MCLS(Mass Casualty Life Support) は 多数傷病者への対応標準化トレーニングコースです。 コース内容は、 ・講義 ( 災害発生時の対応の流れ、 DMAT との連携 ) ・災害発生時の机上訓練 ・トリアージ (START 法が中心 ) でした。 自分は2018年に DMAT 研修を受講していて内容は重複するものがありましたが、 DMAT は受講者はもちろんですがインストラクターも医療者がほとんどで、現場活動の机上訓練時にはもやもやとしたものがありました。 しかし、 MCLS は受講者が救急救命士や指令室で勤務されている方などが多く、 チームで机上訓練に臨むので現場で活動されているのレスキューや救急隊、消防士、警察のみなさんが災害現場でどのような活動をしており、そのほかにどのような活動ができるのか?など より一層リアルな机上シュミレーションができ大変勉強になりました。 消防士の方に一次トリアージをお願いしたり、救急車を運転していただいたり、消防の皆さんには当たり前でも、自分にとっては衝撃でした! 災害時対応を理解するためにははじめに MCLS コースを受けて DMAT 研修をうけるのがベストですね。 MCLS には CBRNE コースもあるので、機会があればぜひ受講したいです。 あと個人的には 「CSCATTT (災害時の流れの語呂)」 「METANE (報告内容の語呂)」 も重要ですが、 「寿司安城、抱擁場所取り」という語呂は意外に使えました!! この語呂が何かしりたいかたは是非 MCLS 受講してみてください。