ディスカッションの舞台は消防本部!~「館林地区消防組合ドクターヘリ症例検討会」参加報告~

町田です。
世界の子供たちにサンタさんから平和と安心は届いたでしょうか?今年もいろいろなことがありましたが、平穏な時間を過ごしながら新しい年を迎えたいですね。


10月30日に館林厚生病院で開催された「館林地区メディカルコントロール協議会症例検討会」に続いて(https://drheli-gunma.blogspot.com/2019/11/blog-post_14.html)、12月16日に今度は館林地区消防組合消防本部で「館林地区消防組合ドクターヘリ症例検討会」が行われ、当院から中林先生とともに参加しました。

☆館林地区消防組合☆
http://www.fire-tatebayashi.jp/index.html
構成市町:館林市、邑楽町、明和町、千代田町、邑楽町
組織形態:1本部、5消防署、2分署、5消防団


群馬県ではドクターヘリ症例検討会を3か月ごと(年4回)で前橋赤十字病院で開催していますが、時間の都合上で全11消防局・本部の事案に触れられないとともに、消防で参加できる方も限られていました。
それに比べてこのように消防本部で行うことで多くの消防職員の方が参加でき、またホームグランであるためかいつも以上にディスカッションが活発となり、その地域の市民を守ることに直結するとても有意義な時間となります。ちなみにフライトドクターがホームよりアウェイの方がより燃えるので、さらに熱いディスカッションとなります。(あっ、アウェイの方が燃えるのが僕だけだったらすいません・・・)

今回は「複数機のドクターヘリが参集した際の指揮命令系統・通信について」と「複数傷病者時あにおける心肺停止患者の優先度について」が主なテーマでした。
実はこの会の直前に佐久医療センターで行われた「信州ドクターヘリ事後検証会議(症例検討会)」に参加していて、奇跡のように全く同じテーマがディスカッションされていました。そこで長野県ドクターヘリ基地病院である佐久医療センターの渡部先生、田中先生、信州大学の高山先生、そして僕と同様に隣県から参加していた山梨県立中央病院の岩瀬先生など多くの方々のご発言を拝聴しており、これらの貴重なご意見も夜に館林で行われた症例検討会でも紹介することができました。

10月、12月と館林でドクターヘリに関わる重要な症例検討会にドクターヘリ基地病院スタッフが参加させていただき、その地域の現状を改めてよく知ることができたとともに、消防と基地病院で共通の認識がより深まったことを強く感じました。何よりも消防長を筆頭に救急隊のみならず通信指令課、指揮隊、救助隊、消防隊など消防のあらゆる職種の方々が参加できたことに、「ディスカッションの舞台を消防本部」にしたことの大きな意味を感じました。


全11消防局・本部で同じことをやりたい!10年来の強い願いです・・・(いまだにかなえることができないのは僕の力不足のほかありません(涙))

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