新潟県とのドクターヘリ広域連携に向けて!
町田です。 今シーズンはインフルエンザが猛威を振るっていて、ここのところ冬型の気圧配置が強くなる日々が続いていますが、例年より寒さも降雪量もおとなしい感じがします。この時期はドクターヘリでは全く雪のない前橋から離陸して10分もすると北西部では雪景色が広がるのですが、今年は新潟県・長野県との県境の山々は白化粧をしているものの、ほとんど雪が積もっていない状況です。 世界的な異常気象の波は我々の近くにもすでに迫っていて、年々その季節の景色をも変えていってしまっていますね。 群馬県ドクターヘリは、北関東ドクターヘリ広域連携で栃木県ドクターヘリと、群馬県・埼玉県ドクターヘリ広域連携(試行事業)で埼玉県ドクターヘリと相互乗り入れを行っています。また消防の応援協定と基地病院間の連携をもとに長野県東部(佐久)ドクターヘリと協力して活動することが可能です。 広域連携や協定を結んでおくことのメリットは、特に県境で多数傷病者事案が発生した時に平時の救急医療のスピードで複数のドクターヘリの要請をかけることが可能です。もっと具体的に言うと、災害時に隣県ドクターヘリを応援で呼ぶときは被災県から隣県に行政を通じて応援のお願いをして、その内容を隣県担当部署が承諾して初めて隣県ドクターヘリ基地病院に出動許可が出ます。さらに大規模災害時のドクターヘリの活動指針が数年前に厚労省から出ており、全国をいくつかのブロックに分けてブロックが異なる場合はブロック間の調整が必要でした。ちなみに群馬県の隣県である栃木県・埼玉県・長野県・新潟県・福島県のうち同一ブロックなのは栃木県だけです。 多数傷病者事案に対して各県で災害モードが立ち上がると、逆にドクターヘリの参集の調整に時間がかかってしまう可能性があり、そのためにも平時に各県と協力関係を結んでいれば、その応援協定に基づいて迅速に参集することが可能となります。 現在、新潟県と群馬県でドクターヘリ広域連携に向けて最終調整に入っています。 両県の間には越後山脈が立ちそびえていて山の表と裏で気象が全く異なるという厳しい条件がありますが、県境には高速道路、新幹線の長いトンネル(関越トンネル、大清水トンネル)や苗場などの観光地があります。 トンネルを抜けるとそこは雪国だった・・・ 多数傷病者が発生した時に、両県のヘリが出動できる基盤を作...